ALM 24.1 の新機能

ALM 24.1 では、以下の新機能と機能拡張が利用できるようになりました。

このトピックの内容:

Web クライアント(旧称:Web Runner)

Web クライアントでは、以下の新機能と機能拡張が利用できるようになりました。

Web Runner の名称を Web クライアントに変更 Web Runner の名称が Web クライアントに変更されました。
テスト実行の表示

新しいテスト実行モジュールでは、Web クライアントで手動テスト実行を表示および続行できます。

詳細については、テスト実行の表示を参照してください。

フィルタ機能の強化

Web クライアントではフィルタ機能が強化されています。フィルタを使用して、次のことができるようになりました。

  • ツリー・ビューで要件、テスト、テスト・セットをフィルタリング。

  • グリッド・ビューで実行および不具合をグループ化。

  • ソートの優先度に基づいてエンティティをソート。

詳細については、Web クライアントでのレコードのフィルタリングを参照してください。

要件グリッド・ビュー

要件モジュールにグリッド・ビューが追加されました。これにより、要件を別の方法で表示することができます。

詳細については、要件の作成を参照してください。

お気に入りの管理

お気に入りを管理するために、次の操作を実行できるようになりました。

  • お気に入りを追加する。

  • 既存のお気に入りを更新し、新しいお気に入りとして保存する。

  • お気に入りをグループに整理する。

お気に入りは、要件モジュール、テスト計画モジュール、テスト・ラボ・モジュール、不具合モジュールで利用できます。

詳細については、お気に入りの管理を参照してください。

テスト・フォルダとテスト・セット・フォルダに詳細と添付ファイルを追加

テスト・フォルダとテスト・セット・フォルダに、より多くの情報を追加できるようになりました。

ワークフローの更新

ワークフローの更新内容は次のとおりです。

  • プロジェクト・スクリプトで利用できるイベントとプロパティが増えました。

  • 詳細プロジェクト・スクリプトを定義して、エンティティの作成、削除、更新など、特定のタスクの効率と精度を高めることができます。

詳細については、ワークフローのカスタマイズを参照してください。

Web Runner 管理をクライアント管理に置き換え

Web Runner 管理が置き換えられました。Web クライアントやそのモジュールを有効または無効にするには、[サイト管理]>[クライアント管理]を使用します。

クライアント管理では、オンプレミス管理者だけでなく、SaaS 顧客管理者も Web クライアントの利用可能性を設定できます。

詳細については、クライアント管理を参照してください。

英語以外の言語のサポート

Web クライアントでは、ドイツ語、フランス語、中国語など、英語以外にも多くの言語がサポートされるようになりました。

詳細については、Web クライアントの前提条件およびWeb クライアントの言語の選択を参照してください。

キーボード・ナビゲーションとアクセシビリティ

Web クライアントはキーボード・ナビゲーションをサポートしており、通常はマウスを使用して実行するアクションを別の方法で実行できます。

詳細については、Web クライアントのキーボード・ナビゲーションを参照してください。

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デスクトップ・クライアント

ALM デスクトップ・クライアントでは、以下の新機能と機能拡張が利用できるようになりました。

Analysis

以下のアナリシスの機能拡張が利用できるようになりました。

経過グラフで不具合をカスタム期間でグループ化

不具合をカスタムの経過間隔でカスタム数のグループに分けることができるようになりました。

たとえば、不具合を 5 つのグループに分け、累積経過時間で 14 日の経過間隔ごとの不具合が各グループに含まれるようにすることができます。

詳細については、経過グラフの設定を参照してください。

X 軸ラベルの表示の強化

X 軸ラベルの表示が強化され、グラフの注釈の読み取りやすさが向上しました。

  • グラフに長い X 軸ラベルがある場合、グラフを画像として保存、電子メールに送信、または印刷すると、ラベルが完全に表示されます。

  • X 軸のラベルが日付の場合は、常に完全に表示されます。

詳細については、エンティティ・グラフの表示を参照してください。

グループの色の設定を新しいグラフに適用

グラフのグループまたはカテゴリの色を編集する場合、その色の設定を自分が作成した次の両方のグラフにも適用するように選択できます。

  • そのグループまたはカテゴリを含む新しいグラフ。

  • 既存のグラフ内で同じ名前(大文字と小文字を区別)を持つ新しいグループまたはカテゴリ。

詳細については、グラフの外観を設定を参照してください。

データの有無に関係なく、不要なデータ・グループを常に非表示にする

グラフに標準設定で表示するデータ・グループを選択できるようになりました。これにより、不要なデータ・グループ(存在するかどうかに関係なく)は、手動で表示しない限り、常に非表示にできます。

詳細については、グラフの外観を設定を参照してください。

テンプレート・クリエータの 64 ビット版 Office のサポート

64 ビット版 Microsoft Office で、テンプレート・クリエータを使用してレポート・テンプレートをデザインできるようになりました。

詳細については、レポート・テンプレートのデザインを参照してください。

自分のホームページ

ホームページの共有アクセス許可で、ALM ホームページの概要設定を共有できるようになりました。これにより、調整されたウィジェットを一元的にセットアップし、すべてのプロジェクト・ユーザに配布できるため、ユーザに余分な手順を踏ませる必要がありません。

詳細については、ALM ホームページを参照してください。

ごみ箱

不要なエンティティやエンティティ・フォルダをごみ箱に移動し、再利用したくなったときにいつでも元の場所に復元できるようになりました。

この機能は、テスト計画モジュールとテスト・ラボ・モジュールで利用できます。

詳細については、ごみ箱を参照してください。

実行の削除

実行の削除のパフォーマンスとユーザ・エクスペリエンスが強化されました。

  • 実行を削除するための異なるオプション:すべてのテスト・セット内の実行を削除する[実行の削除]、選択したテスト・セット内の実行を削除する[選択項目の実行の削除]。

  • 削除タスクがバックグラウンドで実行されるようになりました。削除が完了するまで待たずに、他の操作を実行できます。

  • ALM タスク・マネージャから、削除タスクのステータスと進行状況を確認できます。

詳細については、テスト実行の削除を参照してください。

テスト・ラボ

手動テストを実行する場合、テスト・ステップの実際の結果に追加された画像や添付ファイルは、テスト計画モジュールの対応するデザイン・ステップには保存されません。

詳細については、マニュアル・ランナーを使用したテストの手動実行を参照してください。

エンティティに関する電子メールの送信

  • Bcc]フィールドを使用して、通知の他の受信者に表示されないユーザを指定できるようになりました。

  • 電子メールによるエンティティの送信先に関するコメントを追加する[コメントにメモを追加]オプションが、標準設定で選択されるようになりました。

詳細については、エンティティに関する電子メールの送信を参照してください。

監査

ALM の監査で、プロジェクト・エンティティと要件タイプのカスタマイズが記録されるようになりました。

詳細については、ALM の監査を参照してください。

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サイト管理

サイト管理で、以下の新機能と機能拡張が利用できるようになりました。

クライアント管理

以前の Web Runner 管理に代わり、[サイト管理]>[クライアント管理]を使用することで、オンプレミスと SaaS の両方の管理者ユーザが、Web クライアントやそのモジュールの有効化または無効化など、Web クライアントの管理タスクを実行できます。

詳細については、クライアント管理を参照してください。

API キー管理

API キー管理はサイト管理に移動し、機能が強化されました。

  • サイト管理者または顧客管理者が、[サイト管理]>[ユーザ]>[APIキー管理]から、ALM ユーザの API キーを作成および管理できるようになりました。

  • 基本ユーザは、許可されていれば、[サイト管理]>[自分の設定]>[自分のAPIキー]から自分の API キーを作成および管理できます。

  • API キーを作成するときに、有効期間を指定することで、APIKEY_EXPIRE_DAYS パラメータで定義されているグローバル有効期間をオーバーライドできます。

詳細については、API キー管理を参照してください。

ライセンスの割り当ての機能拡張

利用可能:SaaS のみ。

ライセンスの割り当てがより簡略化され、顧客管理者にとって使いやすくなりました。

  • 顧客管理者は、[ライセンス]>[ライセンス管理]>[ライセンスの割り当て]を使用することで、顧客やドメインへのライセンスの割り当てや割り当ての表示など、ライセンスに関連するすべての操作を 1 つの画面で実行できます。

    詳細については、(SaaS の場合のみ)顧客とドメインへのライセンスの割り当てを参照してください。

サイト・ユーザのパスワードのリセット

利用可能:オンプレミスのみ。

サイト管理者は、サイト・ユーザのパスワードをリセットできるようになりました。これはたとえば、ユーザがログイン・パスワードを忘れたが、新しいパスワードを受け取るための電子メール・アドレスを ALM で定義していない場合などに便利です。

この機能は、新しい ENABLE_RESET_PASSWORD_BY_SA パラメータが Y に設定されると有効になります。

詳細については、サイト・ユーザのパスワードのリセット(オンプレミスのみ)を参照してください。

パスワードの有効期間終了通知の送信

パスワード・ポリシーでユーザのパスワードを定期的にリセットする必要がある場合、パスワードの有効期間終了をユーザに伝える通知を送信するタイミングを決定するポリシー・ルールを設定できます。

詳細については、パスワード・ポリシー管理を参照してください。

複数のユーザ名によるユーザのフィルタリング

セミコロンで区切った複数のユーザ名でユーザをフィルタリングできるようになりました。

詳細については、ユーザのフィルタリングを参照してください。

MS-SQL(AAD 認証)データベース・サーバの追加

ALM で、Azure Active Directory 認証を使用した Microsoft SQL Server への接続がサポートされるようになったため、MS-SQL(AAD 認証)タイプのデータベース・サーバを追加できます。

詳細については、データベース・サーバの追加を参照してください。

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ALM Client MSI Generator

ALM クライアントの MSI ファイルを生成する際に、生成された MSI ファイルを使用して 64 ビット・アプリケーション用の ALM クライアント・コンポーネントを登録することも選択できるようになりました。

詳細については、 ALM クライアント MSI ファイルの生成を参照してください。

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API

以下の API の更新が利用できるようになりました。

API キーを管理するための新しい REST API

API キーの作成と管理のための新しい REST API が利用できるようになりました。

  • GET /qcbin/v2/sa/api/api-keys/{id}:ID で API キーを取得します。

  • GET /qcbin/v2/sa/api/api-keys:すべての API キーを取得します。

  • GET /qcbin/v2/sa/api/user-profile/api-keys:独自の API キーを取得します。

  • POST /qcbin/v2/sa/api/api-keys:API キーを作成します。

  • PUT /qcbin/v2/sa/api/api-keys/{ID}:API キーを更新します。

  • DELETE /qcbin/v2/sa/api/api-keys{id}:API キーを削除します。

  • DELETE /qcbin/v2/sa/api/api-keys:API キーを一括削除します。

  • POST /qcbin/v2/sa/api/api-keys/{id}/regenerate:API キーを再生成します。

  • POST /qcbin/v2/sa/api/api-keys/{id}/revoke:API キーを無効化します。

  • POST /qcbin/v2/sa/api/api-keys/revoke bulk:API キーを一括で無効化します。

詳細については、Site Administration REST API Referenceを参照してください。

プロジェクト・リストをカスタマイズするための新しい REST API

プロジェクト・リストをカスタマイズするための新しい REST API が利用できるようになりました。

  • GET /qcbin/v2/rest/domains/{domain}/projects/{project}/customization/used-lists:使用中のプロジェクト・リストを取得します。

  • GET /qcbin/v2/rest/domains/{domain}/projects/{project}/customization/used-lists/{list-id}:プロジェクト・リストの詳細を取得します。

  • POST /qcbin/v2/rest/domains/{domain}/projects/{project}/customization/used-lists/{list-id}/items:プロジェクト・リストに項目を追加します。

  • PUT /qcbin/v2/rest/domains/{domain}/projects/{project}/customization/used-lists/{list-id}/items/{item-id}:プロジェクト・リストの項目名を変更します。

  • POST /qcbin/v2/rest/domains/{domain}/projects/{project}/customization/used-lists/{list-id}/items/{item-id}:プロジェクト・リストの項目にサブ項目を追加します。

  • DELETE /qcbin/v2/rest/domains/{domain}/projects/{project}/customization/used-lists/{list-id}/items/{item-id}:プロジェクト・リストの項目を削除します。

詳細については、REST API Reference(Core)を参照してください。

ログアウト REST API に POST メソッドを使用

ログアウト REST API に対する GET メソッドが標準設定で無効になりました。代わりに POST メソッドを使用します。

影響を受ける REST API は次のとおりです。

  • /qcbin/authentication-point/logout

  • /qcbin/authentication/sign-out

詳細については、REST API Reference(Core)を参照してください。

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拡張レポートのための OData のサポート

ALM で、ALM データにアクセスするために OASIS REST ベースの標準である OData(Open Data Protocol)がサポートされるようになりました。OData をサポートするビジネス・インテリジェンス・ツール(Power BI や Tableau など)を使用して ALM データに接続し、グラフやレポートを生成できます。

これにより、ALM のレポートやグラフで提供される機能だけでなく、拡張レポート機能を使用して ALM データを視覚化し、分析できるようになります。

詳細については、拡張レポートのための OData のサポートを参照してください。

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プラットフォームのサポート

ALM 24.1 は、以下のプラットフォームをサポートしています。

  • Oracle Java 17
  • Office 365 SMTP
  • Microsoft SQL Server 2022
  • Red Hat Enterprise Linux 9
  • Oracle Linux 9
  • Azure Active Directory(Azure AD)認証を使用した SQL Server への接続

詳細については、サポート・マトリクスを参照してください。

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