加重境界のカスタマイズ
OpenText Application Quality Management がリスクベース品質管理条件に割り当てられた値を使用して、要件のビジネス上の危険性、失敗の確率、機能の複雑性を決定する方法をカスタマイズできます。
このトピックの内容:
ビジネス上の危険性の加重境界のカスタマイズ
各要件について、OpenText Application Quality Managementは各ビジネス上の危険性の条件に割り当てられた値の合計の加重(TW)を計算します。次に OpenText Application Quality Management はこの合計を使用して、要件の重要度を C- 推奨、B - 重要、A - 致命的のいずれかに分類します。OpenText Application Quality Management は、自動的に取り得る合計加重の最大値と最小値を自動的に計算し、これらの値から致命的カテゴリの上限、推奨カテゴリの下限を定義します。推奨と重要カテゴリ間、重要と致命的カテゴリ間の境界を定義します。
例
ビジネス上の危険性の 2 つの条件を考えます。それぞれの条件には、加重が 20、60、100 である 3 つの取り得る値があるとします。これから、最小の合計加重は 40(両方の条件が加重 20 の値に割り当てられている場合)、最大の合計加重は 200 (両方の条件が加重 100 の値に割り当てられている場合)です。OpenText Application Quality Management は自動的にこれらの合計値を計算し、これらの値を基にカテゴリの下限と上限を決定します。[推奨]フィールドに「100」、[致命的]フィールドに「160」と入力して、カテゴリ間の境界を決定します。
この例では、OpenText Application Quality Management は次のようにして要件のビジネス上の危険性を決定します。
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要件の各条件の加重の合計が 100 以下であれば、要件は推奨ビジネス上の危険性を取ります。これは、条件が加重 20 と 60 の値であり、合計の加重が 80 となるような場合に起こります。
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合計が 100 より大きく、160 未満であれば、要件は重要ビジネス上の危険性を取ります。これは、条件が加重 60 と 60 の値であり、合計の加重が 120 となるような場合に起こります。
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合計が 160 以上であれば、要件は致命的ビジネスの危険性を取ります。これは、条件が加重 100 と 60 の値であり、合計の加重が 160 となるような場合に起こります。
ビジネス上の危険性の加重境界をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
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[プロジェクト カスタマイズ]ウィンドウの左側の表示枠で、[リスク ベース品質管理]をクリックします。[リスク ベース品質管理]ページが開きます。
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[ビジネス上の危険性]タブをクリックします。このタブには、ビジネス上の危険性を決定するのに使用する条件が表示されます。
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[合計加重に基づいてビジネス上の危険性の値を計算]で、ビジネス上の危険性の値の間の境界を定義します。これらの境界を定義するには、[推奨]と[致命的]フィールドに該当する値を入力します。
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[保存]をクリックして、[リスク ベース品質管理]ページで行った変更を保存します。
失敗の確率の加重境界のカスタマイズ
各要件について、OpenText Application Quality Management は各失敗の確率条件に割り当てられた値の合計の加重(TW)を計算します。次に OpenText Application Quality Management はこの合計を使用して、要件の確率を 3- 低い、2 - 中、1 - 高いのいずれかに分類します。
OpenText Application Quality Management は、自動的に取り得る合計加重の最大値と最小値を自動的に計算し、これらの値から高いカテゴリの上限、低いカテゴリの下限を定義します。低いと中カテゴリ間、中と高いカテゴリ間の境界を定義します。
例
失敗の確率の 2 つの条件を考えます。それぞれの条件には、加重が 20、60、100 である 3 つの取り得る値があるとします。これから、最小の合計加重は 40(両方の条件が加重 20 の値に割り当てられている場合)、最大の合計加重は 200(両方の条件が加重 100 の値に割り当てられている場合)です。OpenText Application Quality Management は自動的にこれらの合計値を計算し、これらの値を基にカテゴリの下限と上限を決定します。[低い]フィールドに「100」、[高い]フィールドに「160」と入力して、カテゴリ間の境界を決定します。
この例では、OpenText Application Quality Management は次のようにして要件の失敗の確率を決定します。
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要件の各条件の加重の合計が 100 以下であれば、要件は低い失敗の確率を取ります。これは、条件が加重 20 と 60 の値であり、合計の加重が 80 となるような場合に起こります。
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合計が 100 より大きく、160 未満であれば、要件は中の失敗の確率を取ります。これは、条件が加重 60 と 60 の値であり、合計の加重が 120 となるような場合に起こります。
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合計が 160 以上であれば、要件は高い失敗の確率を取ります。これは、条件が加重 100 と 60 の値であり、合計の加重が 160 となるような場合に起こります。
失敗の確率の加重境界をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
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[プロジェクト カスタマイズ]ウィンドウの左側の表示枠で、[リスク ベース品質管理]をクリックします。
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[失敗の確率]タブをクリックします。このタブには、失敗の確率を決定するのに使用する条件が表示されます。
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[合計加重に基づいて失敗の確率の値を計算]で、失敗の確率値の間の境界を定義します。これらの境界を定義するには、[低い]と[高い]フィールドに該当する値を入力します。
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[保存]をクリックして、[リスク ベース品質管理]ページで行った変更を保存します。
機能の複雑性の加重境界のカスタマイズ
各要件について、OpenText Application Quality Management は各機能の複雑性条件に割り当てられた値の合計の加重(TW)を計算します。次に OpenText Application Quality Management はこの合計を使用して、要件の機能の複雑性を 3- 低い、2 - 中、1 - 高いのいずれかに分類します。
OpenText Application Quality Management は、自動的に取り得る合計加重の最大値と最小値を自動的に計算し、これらの値から高いカテゴリの上限、低いカテゴリの下限を定義します。低いと中カテゴリ間、中と高いカテゴリ間の境界を定義します。
例
機能の複雑性の 2 つの条件を考えます。それぞれの条件には、加重が 20、60、100 である 3 つの取り得る値があるとします。これから、最小の合計加重は 40(両方の条件が加重 20 の値に割り当てられている場合)、最大の合計加重は 200 (両方の条件が加重 100 の値に割り当てられている場合)です。OpenText Application Quality Management は自動的にこれらの合計値を計算し、これらの値を基にカテゴリの下限と上限を決定します。[低い]フィールドに「100」、[高い]フィールドに「160」と入力して、カテゴリ間の境界を決定します。
この例では、OpenText Application Quality Management は次のようにして要件の機能の複雑性を決定します。
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要件の各条件の加重の合計が 100 以下であれば、要件は低い機能の複雑性を取ります。これは、条件が加重 20 と 60 の値であり、合計の加重が 80 となるような場合に起こります。
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合計が 100 より大きく、160 未満であれば、要件は中の機能の複雑性を取ります。これは、条件が加重 60 と 60 の値であり、合計の加重が 120 となるような場合に起こります。
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合計が 160 以上であれば、要件は高い機能の複雑性を取ります。これは、条件が加重 100 と 60 の値であり、合計の加重が 160 となるような場合に起こります。
機能の複雑性の加重境界をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
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[プロジェクト カスタマイズ]ウィンドウの左側の表示枠で、[リスク ベース品質管理]をクリックします。
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[機能の複雑性]タブをクリックします。このタブには、機能の複雑性を決定するのに使用する条件のリストが表示されます。
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[合計加重に基づいた機能複雑性の計算]で、機能の複雑性値の間の境界を定義します。これらの境界を定義するには、[低い]と[高い]フィールドに該当する値を入力します。
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[保存]をクリックして、[リスク ベース品質管理]ページで行った変更を保存します。
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