ALM Advisor

ALM Advisor は、環境の詳細情報を収集および分析して、現在のデプロイメントを評価し、使用状況の改善を提案します。また、このサービスで収集されるデータは、サポートへの問い合わせでも役立ちます。

このトピックの内容:

データの収集と評価

収集した環境の詳細情報に基づいて、現在のデプロイメントを評価できます。

環境の詳細情報を収集するには、次の手順を実行します。

  1. サイト管理のマストヘッドから、[ツール]>[ALM Advisor]を選択して、ALM Advisor ウィンドウを開きます。

  2. 機密データを保護するには、[データ保護]チェックボックスを選択します。疑問符アイコンをクリックすると、データ保護プロセスの詳細について確認できます。

  3. 収集]をクリックすると、データ収集プロセスが開始します。

    収集されたデータは、次のパッケージに格納されます。<リポジトリ>\productData\assessment\results\AssessmentInfo_<現在の日付>.zip

    プロセスが完了すると、電子メール通知が送信されます。収集プロセスが正常に完了しない場合は、すべてのノードがアクティブであることを確認して、データ収集プロセスを再実行します。

  4. データ収集プロセスが完了したら、[サイトに移動]リンクをクリックして、ALM Advisor Web サイトを開きます。

  5. Web サイトの指示に従って収集データをアップロードし、評価プロセスを完了します。

先頭に戻る

データベース共通のデータ

ALM Advisor は、環境の次のデータベース共通データを収集します。

プロパティ名

説明

名前 DB サーバ名
バージョン DB サーバのバージョン

先頭に戻る

SQL Server のデータ

ALM Advisor は、環境の次の SQL Server データを収集します。

プロパティ名

説明

productLevel SQL Server インスタンスのバージョン・レベル
edition SQL Server インスタンスのインストール済み製品のエディション
engineEdition サーバにインストールされている SQL Server インスタンスのデータベース・エンジンのエディション
editionId SQL Server インスタンスのエディション ID
isFullTextInstalled 現在の SQL Server インスタンスにフルテキスト・インデックスとセマンティック・インデックスのコンポーネントがインストールされているかどうかを示します。
collation サーバの標準設定の照合順序の名前
osMachineName サーバ・インスタンスが稼働する Windows コンピュータの名前

一部の SQL Server プロパティについては、データベースの詳細オプションにアクセスする権限を設定しておく必要があります。このアクセス許可の設定には、次のコマンドを実行します。

Copy code
sp_configure 'show advanced options', 1
GO
RECONFIGURE
GO

先頭に戻る

Oracle データベースのデータ

ALM Advisor は、環境の次の Oracle データベース・データを収集します。

プロパティ名 説明
sga_max_size sga_target の動的調整を許可する上限となるハードリミット
processes Oracle に同時接続可能なオペレーティング・システムのユーザ・プロセスの最大数
sessions システム内で生成可能なセッションの最大数
cpu_count Oracle データベースで利用可能な CPU の数
db_cache_size プライマリ・ブロック・サイズを持つバッファの DEFAULT バッファ・プールのサイズ
log_buffer REDO ログ・ファイルに REDO エントリをバッファリングする際に Oracle が使用するメモリ容量(バイト単位)
shared_pool_size 共有プールのサイズ
large_pool_size ラージ・プールの割り当てヒープ・サイズ
java_pool_size Java プールのサイズ。Java メモリ・マネージャは、ランタイム実行時にほとんどの Java ステートをここから割り当てます。
pga_aggregate_target インスタンスに接続されているすべてのサーバ・プロセスが利用可能なターゲット集計 PGA メモリ
optimizer_mode インスタンスの最適化方法を選択する際に標準設定となる動作を指定します。
optimizer_features_enable Oracle リリース番号に基づいてオプティマイザ機能群を有効にするアンブレラ・パラメータとしての役割を果たします。
compatible Oracle の新しいリリースを使用可能にし、旧バージョンとの後方互換性を確保します。
cursor_sharing 同じカーソルを共有できる SQL ステートメントの種類を指定します。
open_cursors 1 つのセッションで開くことができるカーソル(プライベート SQL 領域へのハンドル)の最大数を指定します。
session_cached_cursors キャッシュするセッション・カーソルの数を指定します。
memory_max_target DBA が MEMORY_TARGET 初期化パラメータを設定できる最大値を指定します。
sga_target すべての SGA コンポーネントの合計サイズを指定します。
NLS パラメータ(NLS_CHARACTERSET、NLS_LANGUAGE、NLS_TERRITORY、NLS_LENGTH_SEMANTICS) 文字セットの関連情報

先頭に戻る

サイト使用状況データ

ALM Advisor は、環境の次のサイト使用状況データを収集します。

プロパティ名 説明
usersCount サイト・ユーザの数
activeUsersCount アクティブなサイト・ユーザの数
operativeUsersCount 過去 30 日間にセッションを開いたアクティブなサイト・ユーザの数
projectsCount プロジェクトの数
activeProjectsCount アクティブなプロジェクトの数
operativeProjectsCount 過去 30 日間にセッションを取得したアクティブ・プロジェクトの数

先頭に戻る

アプリケーション・サーバのデータ

ALM Advisor は、環境の次のアプリケーション・サーバ・データを収集します。

プロパティ名 説明
maxDbConnectionsAllowed 許可される DB 同時接続の最大数
connectorName Jetty コネクタ名
maxConnectionsRequest 接続要求の最大数
maxConnectionsOpen 開いている接続の最大数
maxConnectionsDuration 接続の最大継続時間

先頭に戻る

アーキテクチャのデータ

ALM Advisor は、環境の次のアーキテクチャ・データを収集します。

プロパティ名 説明
activeNodes アクティブ・ノードの数(アプリケーション・サーバ)
totalNodes ノード数の合計
serverName アプリケーション・サーバ名
isActive アプリケーション・サーバのステータス

先頭に戻る

サイトの一般的なデータ

ALM Advisor は、環境の次の一般的なサイト・データを収集します。

プロパティ名 説明
almEdition ALM エディション
almEditionDisplayName ALM エディションの表示名
informationCollectionTime 情報収集時間(ミリ秒)
extensionName 拡張機能の名前
extensionDisplayName 拡張機能の表示名
version 拡張機能のバージョン

先頭に戻る

キャッシュのデータ

ALM Advisor は、環境の次のキャッシュ・データを収集します。

プロパティ名 説明
cacheManagerName

EHCache マネージャの名前

cacheName キャッシュの名前
objectCount キャッシュ内にある項目数
maxElementsInMemory メモリ内で生成するオブジェクトの最大数を設定します。
maxElementsOnDisk DiskStore に保持するオブジェクトの最大数を設定します。
memoryStoreEvictionPolicy maxElementsInMemory の値に達した時点で適用するポリシー
eternal 要素が永続的(タイムアウトを無視し、期限切れにならない)かどうかを指定します。
timeToIdleSeconds 要素をアイドル状態にする時間を設定します。この時間が経過すると、要素は期限切れになります。
timeToLiveSeconds 要素をライブ状態にする時間を設定します。この時間が経過すると、要素は期限切れになります。
overflowToDisk メモリ・ストアが maxElementsInMemory の値に達した時点で、ディスクのオーバーフローを許可するかどうかを指定します。
diskPersistent 仮想マシンの再起動後にディスク・ストアを保持するかどうかを指定します。
diskSpoolBufferSizeMB スプール・バッファ用に DiskStore を割り当てるサイズ
diskExpiryThreadIntervalSeconds ディスク expiry スレッドの実行間隔(秒)
statisticsAccuracy 統計を計算する際のキャッシュ統計の精度
cacheHits 要求された項目がキャッシュ内で検出された回数
onDiskHits 要求された項目がディスク・ストア内で検出された回数
inMemoryHits 要求された項目がメモリ・ストア内で検出された回数
misses 要求された項目がキャッシュ内で検出されなかった回数
averageGetTime 取得にかかった平均時間
evictionCount キャッシュを生成または統計を消去した後、キャッシュを消去した回数。

先頭に戻る

JVM データ

ALM Advisor は、環境の次の JVM データを収集します。

プロパティ名 説明
jvmVersion 使用中の JVM バージョン
usedHeapSize Java 仮想マシンのメモリ容量の合計
maxHeapSize Java 仮想マシンが使用できる最大メモリ容量
freeHeapSize Java 仮想マシンの空きメモリ容量
nonHeapUsedSize 使用済みメモリ容量(バイト単位)
nonHeapInitSize Java 仮想マシンがメモリ管理用にオペレーティング・システムに要求する初期メモリ容量(バイト単位)
nonHeapCommittedSize Java 仮想マシン用に確保されているメモリ容量(バイト単位)
nonHeapMaxSize メモリ管理に使用できるメモリの最大容量(バイト単位)
name このメモリ・マネージャを示す名前
collectionElapseTime 収集を開始してからのおよその経過時間(ミリ秒)
innerCollectionCount 収集の実行回数の合計
memoryPoolNames このメモリ・マネージャが管理するメモリ・プールの名前
architecture 使用中の JVM のアーキテクチャ
is64Bit 使用中の JVM が 64 ビット・アーキテクチャかどうか
numberOfProcessorsAvailable この JVM が利用できるプロセッサの数

先頭に戻る

マシンの仕様データ

ALM Advisor は、マシンの次の仕様データを収集します。

プロパティ名 説明
totalMemoryMB マシンに搭載されているメモリの合計

先頭に戻る

QC Sense データ

ALM Advisor は、環境内の次の QC Sense データを収集します。

プロパティ名 説明
startGroupingTime セグメント開始時間
endGroupingTime セグメント終了時間
nodeName データ収集を行ったノードの名前
measurementName セグメントで収集した測定の名前
weightedMeanAverageValue セグメントで記録した平均値の加重平均
minimumValue セグメントで記録した最小値
weightedMeanMinimumValue セグメントで記録した最小値の加重平均
maximumValue セグメントで記録した最大値
weightedMeanMaximumValue セグメントで記録した最大値の加重平均
measurementsInspectedNumber セグメントで記録したレコード(測定値)の数

先頭に戻る