Service Virtualization
システム全体の負荷テストの一環として,ビジネス・プロセスの一部となっているすべてのサービスする必要があります。一部のビジネス・プロセスには利用不可なサービスが含まれています。たとえば,ビジネス・プロセスに,開発中のサービスやサードパーティ・ベンダによるクレジット・カードの処理など,コストが発生するサービスが含まれている場合があります。
このようなビジネス・プロセスの負荷テストを容易にするため,LoadRunner Controller には Service Virtualization が統合されています。この統合によって,LoadRunner ユーザはテスト実行中に仮想化されるサービスを定義できるため,必要に応じてテスト対象ビジネス・プロセスを実行できます。
仮想サービスを使用することにより,テストを読み込んで,実際のサービスを,データ・モデルサービスによってサーバに送信されるデータおよび期待される応答の定義。1 つのサービスに対して複数のデータ・モデルを定義できます。およびパフォーマンス・モデル期待されるパフォーマンスの定義(サービスの応答時間など)の両方を反映する仮想サービスに置き換えることができます。
Service Virtualization の詳細については,Service Virtualization サイトを参照してください。
ワークフロー
次のワークフローでは,Service Virtualization が LoadRunner プロセスとどのように統合されているかについて説明します。
仮想サービスのロック
シナリオに仮想化されたサービスが含まれている場合,これらのサービスは自動的にロックされるため,シナリオ実行中に他のユーザが使用することはできません。仮想化されたサービスは,編集,シミュレーション,またはデプロイのためにユーザまたは他のユーザがロックすることができます。
- シナリオに他のユーザがロックしたサービスが含まれている場合,実行は失敗し,シナリオによって出力ペインにエラー・メッセージが送信されます。
- シナリオを実行中に,他のユーザがロックしたサービスを含むようにシナリオを更新する場合,シナリオは実行を継続し,出力ウィンドウに警告メッセージを送信します。
仮想サービス・モード
次のモードは仮想サービスに適用されます。
学習モード
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仮想サービスは,実際のサービスの動作を記録および学習するためにプロキシとして動作します。仮想サービスは,クライアントとサービス間の実際の通信を転送します。このモードでは,仮想サービスを経由した任意の通信が仮想サービスのシミュレーション・モデルに追加されます。 |
スタンバイ・モード | 仮想サービスは,要求を実サービスへリダイレクトし,実サービスからの応答をクライアントにリダイレクトします。仮想サービスは,学習でもシミュレートでもありません。 |
シミュレート・モード | 仮想サービスは,学習した動作に応じてクライアント要求に応答します。これは仮想サービスの主要な用途であり,テスト目的に使用するモードです。 |
関連項目: