スケジュール・アクション
シナリオ・スケジュールには,仮想ユーザ・グループの実行を開始するタイミング,仮想ユーザを初期化する方法,仮想ユーザを開始および停止するタイミング,およびアクションを実行する時間の長さをシナリオに指示する一連のアクションが含まれています。
これらのアクションは[アクションの編集]ダイアログ・ボックスから設定します。詳細については,「[アクションの編集]ダイアログ・ボックス」 を参照してください。
次の項で,使用可能なスケジュール・アクションについて説明します。
グループの開始
[グループの開始]アクションでは,仮想ユーザ・グループの実行を開始するタイミングを定義します。
オプション
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説明
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シナリオの始めに開始する
(標準設定)
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シナリオの実行が開始されるとすぐに,仮想ユーザ・グループの実行が開始されます。
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待機時間
<00:00:00> (HH:MM:SS)後,開始する
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シナリオの実行が開始された後で,(時間,分,および秒で)指定した時間だけ待ってから,仮想ユーザ・グループの実行が開始されます。
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次のグループ<グループ名>の終了時に開始する
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このオプションで指定した仮想ユーザ・グループの実行が終わるとすぐに,仮想ユーザ・グループの実行が開始されます。
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注:
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グループの開始アクションは,グループ・スケジュールのみに使用でき,必ず各グループの最初のスケジュール・アクションとして表示されます。
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グループの開始アクションの後には,必ず[初期化]アクションが続きます。
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グループの開始アクションは削除できません。
初期化
[初期化]アクションは,仮想ユーザを[準備完了]状態にして実行できるよう LoadRunner に指示します。
オプション
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説明
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すべての仮想ユーザを同時に初期化する
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仮想ユーザを実行する前にすべての仮想ユーザが同時に初期化されます。 注: このオプションを選択すると,仮想ユーザ・スクリプトの実行を開始する前に,それらすべてをロードします。スクリプトが非常に大きく,ロード時間が長くなると予想される場合は,このオプションを選択します。 |
初期化
XX 仮想ユーザの間隔 <00:00:00> (HH:MM:SS) |
仮想ユーザを実行する前に,指定した数の仮想ユーザが(時間,分,および秒で)指定した時間間隔に従って徐々に初期化されます。 |
各仮想ユーザを実行直前に初期化する
(標準設定)
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実行開始の直前に各仮想ユーザが初期化されます。 注: [すべてのグループが初期化を完了するまで待機する]オプションが選択されていると,このオプションはグループ・スケジュールに利用できません。詳細については,「[シナリオのスケジュール]ペイン」 を参照してください。 |
注:
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すべてのスケジュール・タイプの[初期化]アクションが[アクション]グリッドに表示されます。
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[初期化]アクションは削除できません。
仮想ユーザ開始
仮想ユーザ開始アクションは,仮想ユーザの実行を開始するよう LoadRunner に指示します。
オプション
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説明
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開始
XX 仮想ユーザ: 同時
(標準設定)
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指定した数の仮想ユーザが同時に実行されます。 |
開始
XX 仮想ユーザ: YY 仮想ユーザの間隔 <00:00:00> (HH:MM:SS)
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指定した数(XX)の仮想ユーザが徐々に実行されます。つまり,LoadRunner が YY 仮想ユーザを実行し,(時間,分,および秒で)指定した時間だけ待ってから,別の YY 仮想ユーザを実行します。 |
注:
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仮想ユーザが[準備完了]状態に達したときにのみ,LoadRunner でその実行が開始されます。
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基本スケジュールでは,同時であろうと徐々にであろうと,必ずすべての仮想ユーザが実行されます。実スケジュールでは,実行を開始する仮想ユーザの数を選択できます。
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シナリオ実行中に,仮想ユーザ・グループまたは仮想ユーザ・スクリプトを追加し,それらをシナリオに参加させることができます。仮想ユーザを徐々に開始する場合,元のすべての仮想ユーザの実行がすでに開始された後に仮想ユーザ・グループを追加すると,新しいグループの実行がすぐに開始されます。
実行時間
実行時間アクションは,指定した時間,現在の状態でシナリオを実行し続けるよう LoadRunner に指示します。
オプション
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説明
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完了するまで実行する
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すべての仮想ユーザの実行が終わるまで,シナリオが実行されます。 注: 実スケジュールでは,このオプションは,最初の仮想ユーザ開始アクションの後でのみ利用可能になります。またこのオプションを選択した場合,後続のアクションはすべて削除されます。 |
実行時間
XX 日および <00:00:00> (HH:MM:SS)
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シナリオが(日,時間,分,および秒で)指定された時間,現在の状態で実行されてから,次のアクションが続きます。 標準設定: 5 分。 注: 実スケジュールでは,このオプションを選択し,この[実行時間]アクションの後に別のアクションが続かない場合,シナリオが無期限に実行されます。 |
無期限に実行する
(基本スケジュールのみ)
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シナリオが無期限に実行されます。 |
仮想ユーザの停止
仮想ユーザの停止アクションは,仮想ユーザの実行を停止するよう LoadRunner に指示します。
オプション
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説明
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終了
XX 仮想ユーザ: 同時(標準設定)
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指定した数の仮想ユーザの実行が同時に停止されます。 |
終了
XX 仮想ユーザ: YY 仮想ユーザの間隔 <00:00:00> (HH:MM:SS)
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指定した数の仮想ユーザの実行が徐々に停止されます。つまり,YY 個の仮想ユーザを停止した後,(時間,分,および秒で)指定した時間だけ待ってから,別の YY 個の仮想ユーザを停止します。XX 個のすべての仮想ユーザが停止されるまでこれが繰り返されます。 |