オンライン・モニタ・グラフの表示とカスタマイズ
このトピックでは,モニタ・グラフを開く方法と,その表示をカスタマイズする方法について説明します。
開始する前に,関連する監視環境を設定する必要があります。詳細については,「監視環境の設定方法」 を参照してください。
注: オンライン・モニタ・グラフのユーザ・インタフェースは,バージョン 2020 で大幅に変更されました。古いインタフェースを使用する場合は,[表示]>[新しいオンラインダッシュボードを使用]を選択します。このメニュー・オプションの選択を解除し,LoadRunner を再起動してください。以下のオンライン・ヘルプ・トピックは,標準設定で使用される新しいインタフェースについての説明であることに注意してください。
モニタ・グラフ表示の追加
標準設定では,LoadRunner のグラフ表示領域に次のグラフが表示されます。
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[実行時グラフ]>[実行中の仮想ユーザ]
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[トランザクション グラフ]>[トランザクション応答時間]
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[Web リソース グラフ]>[スループット]
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[リソース グラフ]>[秒ごとのヒット数]
グラフを追加するには,[実行]タブの左側にある[グラフ]ツリーでカテゴリ・ノードを展開します。グラフのチェックボックスを選択すると,右側のグラフ表示領域にそのグラフが追加されます。
グラフ表示領域には,同時に最大 12 個のグラフを含めることができます。
ヒント: [グラフ]ツリーが表示されていない場合は,グラフ表示領域の左側にある展開矢印(>)をクリックします。グラフ・ツリーを非表示にするには,グラフ・ツリーの右側にある折りたたみ矢印(<)をクリックします。
グラフの測定の表示
グラフを展開してその測定を表示するには,次のいずれかを実行します。
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[グラフ]ツリーでグラフを右クリックし,[詳細]をクリックします。
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グラフ表示領域で,グラフをダブルクリックするか,グラフを選択して[グラフの最大化]ボタンをクリックします。前の表示に戻すには,最大化したグラフをダブルクリックするか,[グラフの最小化]ボタンをクリックします。
[グラフ]ツリーの管理(左ペイン)
[グラフ]ツリーでチェックしたグラフを右クリックし,次のメニュー・コマンドのいずれかを選択します。
設定
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グラフの表示内容を設定します。詳細については,「グラフの設定」 を参照してください。 |
複製 |
グラフのコピーを作成します。 |
名前の変更 |
グラフの名前を変更します。 |
削除 |
グラフの複製後にクリックすると,コピーが削除されます。 標準で用意されている元のグラフは削除できません。 |
グラフ表示領域の管理(右ペイン)
グラフ表示領域でグラフを選択し,次のメニュー・コマンドのいずれかを選択します。
設定
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グラフの設定を行います。詳細については,「グラフの設定」 を参照してください。 |
複製 |
グラフのコピーを作成します。 複製したグラフの名前を変更するには,そのグラフのタイトルをクリックし,新しい名前を入力します。 |
削除 |
複製したグラフに対してのみ有効です。グラフの複製後にクリックすると,コピーが削除されます。 標準で用意されている元のグラフは削除できません。 |
一時停止 / 続行 |
[一時停止]を選択すると,シナリオの実行中にグラフが一時停止します。再開するには,[続行]を選択します。 再開すると,グラフには一時停止していた期間のデータも表示されます。 |
グラフの結合 |
同じシナリオから得られた 2 つの結果グラフを結合して 1 つのグラフにします。結合することで,いくつかの異なる測定値を一度に比較できます。 [グラフの結合]を選択し,現在のグラフを別のグラフの上にドラッグします。元の両方のグラフの測定値を含む新しいグラフが作成されます。 |
HTML へエクスポート |
後の段階でオフライン表示するために,選択したグラフの HTML バージョンを作成します。 LoadRunner で生成されるのは,選択したグラフのスナップショット画像であることに注意してください。最適な結果を得るには,グラフを拡大または最大化してから,HTML にエクスポートしてください。 表示領域内のグラフをすべてエクスポートするには,右上隅の[グラフを HTML にエクスポート]ボタンをクリックします(これは,1 つのグラフが展開されているのではなく,複数のグラフを表示しているときに有効になります)。 |
測定の追加 |
グラフに追加する測定があるときは,表示する測定をこのコマンドで選択できます。 グラフ自体の内部にある[測定の追加]ボタンをクリックすることもできます。 |
ヒント: グラフ表示領域を並び替えるには,グラフをドラッグして目的の位置にドロップします。
グラフの設定
グラフ表示のタイプ,および X 軸と Y 軸に表示する内容をカスタマイズできます。
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選択したグラフを設定するには,グラフの右上のメニューで[設定]をクリックします。
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すべてのグラフを設定するには,グラフ表示領域の右上隅にある[グラフの設定]ボタンをクリックします。
グラフ表示領域の右側のペインで,次の内容を定義します。
バーの値のタイプ
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[バー]表示タイプが選択されている場合,棒グラフに表示する値のタイプ([平均],[最終値],[最小],[最大])を決定します。
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説明 |
グラフの標準設定の説明を表示します。
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表示タイプ |
表示するグラフのタイプ(折れ線グラフまたは棒グラフ)。
標準設定では,各グラフは折れ線グラフとして表示されます。
注: レガシ・オンラインのみ: ネットワーク遅延グラフの場合,グラフを右クリックして[セグメントを表示]を選択すると,グラフのネットワーク・セグメントを面グラフまたは円グラフとして表示できます。 |
グラフ時間 |
グラフの X 軸が時間に基づく場合の X 軸のスケールを指定します。グラフに 60 秒あるいは 3600 秒の動作状況を表示できます。グラフの表示をより詳細にするには,[グラフ時間(秒)]の値を小さくします。長時間にわたるパフォーマンスの推移を表示するには,[グラフ時間(秒)]の値を大きくします。使用可能なグラフ時間は,[負荷テスト全体],[過去 60 秒],[過去 180 秒],[過去 600 秒],[過去 3600 秒]です。
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ネットワーク遅延ビュー |
レガシ・オンラインのみ,[ネットワーク遅延時間]グラフで:
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更新間隔 |
グラフを新しいデータで更新する間隔です。標準設定では,グラフは 5 秒ごとに更新されます。更新率の値を大きくすると,データの更新頻度が少なくなります。
注: 大きい負荷テストでは,更新間隔を 3 ~ 5 秒に設定することをお勧めします。これにより,CPU リソースの使用率の問題を防ぐことができます。 |
時間 |
グラフの X 軸に時間(秒単位)をどのように表示するかを指定します。
注: ステップの実行中でない場合は,クロック時間が表示されます。 |
Y 軸の目盛 |
選択した Y 軸の目盛を使用してグラフを表示します。
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測定値設定の構成
グラフ内の外観および測定値の倍率をカスタマイズできます。また,測定値をグラフに表示するか,非表示にするかを選択できます。
[実行]タブで,グラフまたは凡例内の測定値を右クリックし,[設定]を選択します。以下を変更できます。
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色: 選択した測定値に割り当てる色。
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倍率: Y 軸とグラフの実際の値の関係(標準設定: 自動)。たとえば,倍率を 1 に設定すると,測定値は Y 軸の値と等しくなります。倍率として 10 を選択した場合,実際の測定値を得るには,Y 軸の値に 10 をかける必要があります。
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自動: グラフの表示に最適な比率を計算して測定値の倍率を自動的に設定します。一部のグラフでは,このオプションは使用できません。
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可視性 - 表示/非表示: 凡例内の選択したリソースをグラフで表示/非表示にします。標準設定では,すべてのリソース測定値がグラフに表示されます。選択した測定値のみを表示するには,測定値を右クリックして[選択済みのみ表示]を選択します。
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凡例のソート順序を保存します。このオプションを選択すると,測定値の順序が,選択したカラムに基づいてリアルタイムに変化します。たとえば,最大値でソートするために[最大]カラムをクリックすると,測定値は,その[最大]カラムの値に基づいて,常に最高値から最低値の順にリストされます。