Load Generator 環境の設定
以下の指示に従って Load Generator の環境を設定します。
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一般的に,必ず Load Generator マシンの設定が,スクリプトまたはテストを記録または準備したマシンの設定と同じであることを確認するようにします。
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Java スクリプトや JUnit テストの場合,クラスパスの実行環境設定で定義されたパスと同じパスの Load Generator マシンでスクリプトまたはテストの依存関係が使用可能であることを確認します。ネットワーク・ドライブをマッピングしたり,ファイルを手動でコピーすることによって,これを行うことが可能です。
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NUnit テストの場合,Controller マシンと同じパスの Load Generator マシンに NUnit フレームワークがインストールされていることを確認します。フレームワークのバージョンは,Visual Studio でスクリプトを作成するときに使用したものと同じであることが必要です。
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Linux マシンの場合は,環境変数を必ず 「Linux 環境変数」 に記載されているとおりに設定してください。
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Load Generator の最適化: 専用のマシンにインストールされている Load Generator の場合,必要に応じて Load Generator の最適化用にシステム設定を構成できます。
注意: 常に Load Generator の標準設定を使用することを推奨します。Load Generator 最適化用のこれらの設定に対して変更を行った場合,その影響は次のようになります。
最適化 説明および影響 利用可能なポート数を増やす アプリケーションによってシステムから利用可能なユーザ・ポートが要求された場合に,TCP が割り当て可能な最大ポート番号を決定します。通常,エフェメラル・ポート(一時的に使用されるポート)は,ポート番号 1024 ~ 5000 に割り当てられます。
影響: この値を増やすと,オペレーティング・システムがより大きなポート範囲を使用できるようになり,TCP の同時接続数が増えます。
コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。
- Windows: netsh int ipv4 set dynamicport tcp start=1025 num=64510
- Linux: sysctl -w net.ipv4.ip_local_port_range="1024 65535"
開けるファイルの最大数を増やす(Linux のみ) Linux で利用可能なポート数の増加をサポートするための追加設定:
- /etc/security/limits.conf ファイルを編集します。
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次の行を追加します。
root soft nofile 65535 root hard nofile 131070
TCP 接続の「待機時間」を短くする TCP が閉じられた接続を解放し,そのリソースを再利用できるまでに経過する必要がある時間を決定します。
このエントリの値を減らすと,TCP はより早く閉じられた接続を解放して,新しい接続により多くのリソースを提供できるようになります。
影響: この値が低すぎると,TCP は,接続が完了する前に接続リソースを解放し,サーバに対して追加リソースの使用により,接続を再確立するように要求します。
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Windows: Windows レジストリを次のように編集します。
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キー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TCPIP\Parameters
- 値: TcpTimedWaitDelay を 5 に設定
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Linux: コマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。
sysctl -w net.ipv4.tcp_fin_timeout=5