Oracle 監視環境の設定方法
このタスクでは,LoadRunner ネイティブ・モニタを使用して Oracle データベース・サーバを監視する前に,モニタ環境を設定する方法について説明します。
注: Oracle 環境の設定で問題が発生した場合,Oracle サーバのエラー・メッセージを確認します。
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前提条件
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Oracle クライアント・ライブラリが Controller マシンにインストールされていることを確認します。
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パス環境変数に %OracleHome%\bin が含まれていることを確認します。含まれていない場合は追加します。
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使用する Oracle バージョン用のレジストリが更新されており,レジストリに次のキーが含まれていることを確認します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE
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監視する Oracle サーバが起動されて実行されていることを確認します。複数の Oracle データベース・サーバを同時に監視できます。
注: Oracle モニタを実行する Controller マシンには,32 ビットの Oracle クライアントのみがインストールされている必要があります。Controller マシンに 16 ビットと 32 ビットの Oracle クライアント・インストールがある場合,16 ビットのインストールをアンインストールする必要があります。
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Oracle クライアント/サーバ接続を設定する
Oracle クライアント(Controller マシン)が,監視予定の Oracle サーバ(複数可)と通信できるように接続パラメータを設定します。
Controller マシンで次の設定パラメータを設定します。これを行うには,tnsnames.ora ファイルをテキスト・エディタで編集するか,Oracle サービス設定ツール([スタート]>[すべてのプログラム]>[Oracle for Windows NT]>[Oracle Net8 Easy Config]など)を使用します。
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Oracle インスタンスの新しいサービス名(TNS 名)
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TCP プロトコル
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ホスト名(監視するサーバ・マシンの名前)
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ポート番号(通常は 1521)
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データベース SID(標準設定の SID は ORCL)
次に例を示します。
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監視対象サーバ・マシンに接続し,接続を確認する
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サービスのユーザ名とパスワードをデータベース管理者から入手して,Controller に Oracle V$ テーブル(V$SESSTAT,V$SYSSTAT,V$STATNAME,V$INSTANCE,V$SESSION)のデータベース管理者権限があることを確認します。
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Controller マシンから tns ping を実行して,Oracle サーバとの接続を確認します。
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Controller から SQL*Plus を実行し,必要なユーザ名/パスワード/サーバの組み合わせを使用して Oracle サーバにログインします。
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「SELECT * FROM V$SYSSTAT」と入力し,Oracle サーバの V$SYSSTAT テーブルを表示できることを確認します。同様のクエリを使用して,サーバの V$SESSTAT,V$SESSION,V$INSTANCE,V$STATNAME,および V$PROCESS テーブルを表示できることを確認します。
注: Oracle サーバが,それにアクセスするアプリケーション・サーバとの通信を制限している DMZ/ファイアウォールの背後にある場合,接続に問題が発生する場合があります。
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監視サンプリングの頻度を変更する(任意)
各監視サンプリングの長さ(秒単位)を変更するには,LoadRunner ルート・フォルダにある dat\monitors\vmon.cfg ファイルを編集します。標準の頻度は 10 秒です。
Oracle モニタの最小サンプリング頻度は 10 秒です。サンプリング頻度を 10 秒未満に設定しても,Oracle モニタは 10 秒間隔で監視を続けます。
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Controller から Oracle モニタを設定する
タスクの詳細(手順 2 から始まる)については,「監視環境の設定方法」を参照してください。