UNIX リソースの監視

UNIX リソース・モニタには,シナリオ実行中に測定された UNIX リソースが表示されます。このグラフを使用して,さまざまなシステム・リソースにおける仮想ユーザの負荷の影響を特定できます。

UNIX 監視環境の設定

UNIX リソースを監視する前に,監視対象のすべての UNIX マシンを設定する必要があります。

このタスクでは,UNIX リソース・モニタを設定する前に UNIX 環境を設定する方法について説明します。

UNIX 監視環境の設定方法:

  1. パスワードによる認証がサーバで有効になっていることを確認します。

    1. /etc/ssh/sshd_config を開きます。

    2. パスワード認証プロパティを定義する行を探して有効にします。

      例: PasswordAuthentication yes

      このプロパティが定義されていない場合は追加します。

    3. ファイルを保存して,sshd サービスを再起動します。
  2. LoadRunner Professional は,次のリストのコマンドを使用する Linux ディストリビューションをサポートしています。これらのコマンドが,UNIX マシン上で,エラーなしで実行されることを確認します。

    /bin/cat /proc/stat| /bin/grep cpu | /usr/bin/head -n 1

    /bin/cat /proc/stat | /bin/grep btime

    /bin/cat /proc/uptime

    /bin/cat /proc/stat | /bin/grep ctxt

    /bin/cat /proc/vmstat | /bin/grep pgpgin -A 3

    /bin/cat /proc/loadavg

    /bin/cat /proc/net/dev | /usr/bin/head -n3 | /usr/bin/tail -n1

    /bin/cat /proc/stat | /bin/grep intr | /usr/bin/awk '{print $2}'

    /bin/cat /proc/meminfo | /bin/grep MemTotal -A 2

  3. Controller でモニタ測定値を設定する

    タスクの詳細については,「監視環境の設定」を参照してください。

    [UNIX リソース]ダイアログ・ボックスの[次を対象とするリソースの測定値: <マシン>]セクションで,[追加]をクリックして[Unix カーネルの統計]ダイアログ・ボックスを開き,使用可能な測定値とサーバのプロパティを選択します。

    使用可能な UNIX モニタ測定値の詳細については,「UNIX リソース・パフォーマンス・カウンタ」を参照してください。

    注: [Unix カーネルの統計]ダイアログ・ボックスで[接続の回復]チェック・ボックスを選択して,監視対象の UNIX サーバへの切断した接続を Controller に復元させます。[接続の回復]チェック・ボックスを選択しない場合,切断した接続は Controller セッションの終了まで切断状態になります。その結果,サーバの詳細は監視対象のサーバから受信されません。標準設定では,[接続の回復]チェック・ボックスが選択されています。

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UNIX リソース・パフォーマンス・カウンタ

UNIX マシンでは,次の標準の測定値が使用可能です。

測定値

説明

平均負荷
直前の 1 分間に同時に「準備完了」状態であったプロセスの平均数。
衝突率
Ethernet で検出された秒ごとの衝突回数。
コンテキスト切り替え率
プロセス間またはスレッド間の秒ごとの切り替え回数。
CPU 利用率
CPU が使用された時間の割合。
ディスク・トラフィック
ディスク転送速度。
着信パケット・エラー率
Ethernet パケット受信中の秒ごとのエラー数。
着信パケット率
秒ごとの受信 Ethernet パケット数。
中断率
秒ごとのデバイスの割り込み回数。
発信パケット・エラー率
Ethernet パケット送信中の秒ごとのエラー数。
発信パケット率
秒ごとの送信 Ethernet パケット数。
ページ・イン率
物理メモリに読み込まれた秒ごとのページ数。
ページ・アウト率
ページファイルに書き込まれた,または,物理メモリから削除された秒ごとのページ数。
ページング率
物理メモリに読み込まれた,またはページ・ファイルに書き込まれた秒ごとのページ数。
スワップ・イン率
スワップアウトされたプロセス数。
スワップ・アウト率
スワップアウトされたプロセス数。
システム・モード CPU 利用率
CPU がシステム・モードで使用された時間の割合。
ユーザ・モード CPU 利用率
CPU がユーザ・モードで使用された時間の割合。

注: [Unix カーネルの統計]ダイアログ・ボックスで[接続の回復]チェック・ボックスを選択して,監視対象の UNIX サーバへの切断した接続を Controller に復元させます。[接続の回復]チェック・ボックスを選択しない場合,切断した接続は Controller セッションの終了まで切断状態になります。その結果,サーバの詳細は監視対象のサーバから受信されません。標準設定では,[接続の回復]チェック・ボックスが選択されています。

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