サービス・レベル・アグリーメントの概要

サービス・レベル・アグリーメント(SLA)とは負荷テスト・シナリオに対して定義した具体的なゴールです。シナリオの実行後,Analysis はこれらのゴールを,実行中に収集,保存したパフォーマンスに関連したデータと比較し,SLA の成功または失敗を判断します。

SLA は Controller または Analysis で定義,編集できます。

ゴールの評価対象の測定値に応じて,LoadRunner Professional は次のいずれかの方法で SLA ステータスを判定します。

SLA の種類
説明
SLA ステータスが実行期間の時間間隔内に決まるもの

Analysis は実行期間内の設定された時間間隔で SLA ステータスを表示します。Analysis は実行期間内の各時間間隔ごとに(たとえば 10 秒ごとに),測定値のパフォーマンスが SLA で定義されたしきい値から逸脱しているかどうかをチェックします。

このように評価される測定値を次に示します。

  • トランザクション応答時間 - 平均

  • 秒ごとのエラー数

SLA ステータスが実行の全体によって決まるもの

Analysis はシナリオ実行全体に対して 1 つの SLA ステータスを表示します。

このように評価される測定値を次に示します。

  • トランザクション応答時間 - パーセンタイル

  • 合計ヒット数(実行ごとのステータス)
  • 秒ごとの平均ヒット数(実行ごとのステータス)

  • 合計スループット(バイト)(実行ごとのステータス)

  • 平均スループット(バイト/秒)(実行ごとのステータス)

  • 成功したトランザクションの割合: SLA ステータスは,トランザクション全体に対する成功したトランザクションの割合を計算し,その結果を SLA 設定で定義された割合のしきい値と比較して求められます。
APDEX ステータスが実行の全体によって決まるもの

Analysis はシナリオ実行全体に対する APDEX スコアを表示します。APDEX は,満足度を応答時間で測定するオープン標準です。これは,トランザクションごとに行われた要求の総数に対する,満たされた要求および許容された要求の数の比率の値に基づきます。結果スコアは 0 から 1 の間の値です。値が高いほど,測定されたメトリックのパフォーマンスはよくなります。

このように評価される測定値を次に示します。

  • トランザクション応答時間(APDEX)

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