Windows リソースの標準の測定値

[Windows リソース]グラフでは,次の標準の測定値が使用できます。

オブジェクト
測定値
説明

System

% Total Processor Time

システム上のすべてのプロセッサが非アイドル・スレッドを実行するために使用中となる時間の平均的な割合。マルチプロセッサ・システムで,すべてのプロセッサが常に使用中ならば,この値は 100% です。すべてのプロセッサが 50% の時間だけ使用中ならば,この値は 50% です。4 分の 1 のプロセッサが 100% の時間使用中ならば,この値は 25% です。この値は,何らかの処理を行うために費やされた時間の割合です。各プロセッサにはアイドル・プロセス内のアイドル・スレッドが割り当てられます。アイドル・スレッドによって,ほかのスレッドが使用していない非生産的なプロセッサ・サイクルが消費されます。

Processor

% Processor Time

プロセッサが非アイドル・スレッドを実行している時間の割合。このカウンタは,プロセッサの動作状況を示す重要な指標となります。この値は,プロセッサがアイドル・プロセスのスレッドを実行するのに費やす時間をサンプリング間隔ごとに測定し,その値を 100% から引くことによって算出されます(各プロセッサには,ほかのスレッドが実行する準備ができていないときにサイクルを消費するアイドル・スレッドが割り当てられています)。この値は,あるサンプリング時点から次のサンプリング時点までの間に何らかの有用な処理を行うために費やされた時間の割合です。このカウンタは,サンプリング間隔の間に観察された使用中の時間の平均的な割合を示します。この値は,サービスがアクティブではなかった時間を監視し,その値を 100% から引くことによって算出されます。

System

File Data Operations/sec

コンピュータがファイル・システム・デバイスに対する読み書き操作を行う頻度。これには,ファイル制御操作は含まれません。

System

Processor Queue Length

スレッド数で表されるプロセッサ・キューの瞬間的な長さ。このカウンタは,スレッド・カウンタの監視も行われていなければ,常に 0 です。プロセッサはすべて,スレッドがプロセッサ・サイクルを待機する単独のキューを使用します。この長さには,現在実行中のスレッドは含まれません。一般に,プロセッサ・キューが常に 2 より長い場合,プロセッサが輻輳状態であることを意味します。このカウンタは瞬間的な値を示し,一定時間における平均値ではありません。

Memory

Page Faults/sec

プロセッサで発生したページ・フォールトの回数。ページ・フォールトは,プロセスが,メイン・メモリ上のワーキング・セットに存在しない仮想メモリ・ページを参照したときに発生します。問題のページがスタンバイ・リスト上に存在する場合(したがってすでにメイン・メモリ中にある場合),また,そのページを共有している別のプロセスによってそのページが使用されている場合には,ディスクからそのページが取り出されることはありません。

PhysicalDisk

% Disk Time

選択したディスク・ドライブで読み取りまたは書き込みの要求を処理するために使用中となっていた経過時間の割合。

Memory

Pool Nonpaged Bytes

ページング対象外プールのバイト数。ページング対象外プールはシステム・メモリ領域の 1 つで,オペレーティング・システムの各コンポーネントが指定されたタスクを実行するとき,この領域に一定の空間を確保します。ページング対象外プールのページは,ページング・ファイルにページ・アウトすることはできません。これらのページは割り当てられているかぎり,メイン・メモリに存在します。

Memory

Pages/sec

参照時にメモリに入っていなかったページへのメモリ参照を解決するために,ディスクから読み取られたページ数またはディスクに書き込まれたページ数。このカウンタは,Pages Input/sec および Pages Output/sec の合計です。このカウンタには,システム・キャッシュに代わってアプリケーションのファイル・データにアクセスするためのページング・トラフィックが含まれます。この値には,キャッシュ対象外マップ済みメモリ・ファイルとメモリの間で読み書きされるページも含まれます。メモリが過度に使用される点(つまり,スラッシング),およびその結果生じる可能性のある過剰なページングが気になる場合には,このカウンタを観察することが重要になります。

System

Total Interrupts/sec

コンピュータがハードウェア割り込みを受信して処理する頻度。割り込みを生成する可能性があるデバイスとしては,システム・タイマ,マウス,データ通信回線,ネットワーク・インタフェース・カードなどの周辺機器があります。このカウンタにより,これらのデバイスがコンピュータ全体から見てどの程度使用されているのか確認できます。「Processor: Interrupts/sec」も参照してください。

Objects

Threads

データ収集時のコンピュータのスレッド数。このカウンタは瞬間的な値を示し,一定時間における平均値ではないことに注意してください。スレッドとは,プロセッサで命令を実行できる,基本的な実行単位です。

Process

Private Bytes

プロセスによって割り当てられ,ほかのプロセスとは共有できないバイト数の最新の値。

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