[データベース]タブ([オプション]ダイアログ・ボックス)

このタブでは,Analysis セッション結果データを格納するデータベースを指定し,CSV ファイルをデータベースにインポートする方法を設定できます。[Analysis]>[ツール]>[オプション]>[データベース]タブからアクセスします。

メイン領域

ユーザ・インタフェース要素の説明は次のとおりです。

UI 要素
説明
MS Access

Analysis の結果データを MS Access データベース形式で保存するよう LoadRunner Professional に指示します(標準設定)。

Analysis セッション・ファイルが 2 GB 未満の場合に推奨されます。

SQL サーバ

Analysis の結果データを SQL Server に保存するよう LoadRunner Professional に指示します。このオプションを選択した場合,以下に示す[サーバの詳細]と[共有フォルダの詳細]を設定する必要があります。

この形式は,マルチスレッド・モードで作業する必要がある場合に使用します。

Analysis セッション・ファイルが 2 GB ~ 10 GB の場合に推奨されます。

SQLite

Analysis の結果データを SQLite データベース形式で保存するよう LoadRunner Professional に指示します。

32 テラバイトまでのデータを格納できます。

この形式を選択すると,マルチスレッド・モードで作業を行うことはできません。

Analysis セッション・ファイルが 10 GB を超える場合に推奨されます。

[サーバの詳細]領域

SQL Server の詳細。下記の説明を参照してください。

[共有フォルダの詳細]領域

SQL Server の共有フォルダの詳細。下記の説明を参照してください。

使用するデータベースに応じて,このボタンでは次のアクションが実行されます。

  • Access の場合: Access データベースの接続パラメータを確認し,ユーザ・マシンの地域設定とデータベース・マシンの Microsoft JET で区切り文字が同じであることを確認します。

  • SQL Server の場合: 接続パラメータを確認し,共有サーバ・ディレクトリが存在すること,共有サーバ・ディレクトリで書き込み権限があるかどうか,共有サーバ・ディレクトリと物理サーバ・ディレクトリが同期されているかどうかを確認します。

  • SQLite の場合: このボタンは無効になります。

Analysis セッションを設定およびセットアップすると,結果が格納されているデータベースが断片化することがあります。その結果,ディスク領域が過度に使用されることになります。Access データベースの場合,[データベースの圧縮]ボタンを使用して,結果データを圧縮して修復し,データベースを最適化できます。[SQLite]を選択するとこのボタンは無効になります。

注: 実行が長時間(2 時間以上)にわたる負荷テスト・シナリオは,圧縮により多くの時間がかかります。

[詳細オプション]ダイアログ・ボックスが開き,LoadRunner Professional の結果を処理するときやほかのソースからデータをインポートするときのパフォーマンスを向上させることができます。[SQLite]を選択するとこのボタンは無効になります。ユーザ・インタフェースの詳細については,「[詳細オプション]ダイアログ・ボックス([データベース]タブ)」を参照してください。

注: MS Access データベース形式と SQLite 形式は両方とも埋め込まれたデータベースです。セッション・ディレクトリにはデータベースと分析データの両方が含まれます。

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[サーバの詳細]領域

Analysis の結果データを SQL Server に保存する場合,サーバの詳細を入力する必要があります。ユーザ・インタフェース要素の説明は次のとおりです。

UI 要素
説明
サーバ名

SQL Server が実行されているマシンの名前。

<マシン名>\<DB インスタンス名> の形式で入力します。たとえば,mycomp_01\SQLEXPRESS のように入力します。

Windows 統合セキュリティを使用

ユーザ名とパスワードを指定する方法の代わりに,Windows ログインを使用できます。標準設定では,SQL Server のユーザ名は「sa」で,パスワードには何も指定されていません。

ユーザ名

マスタ・データベースのユーザ名。

パスワード

マスタ・データベースのパスワード。

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[共有フォルダの詳細]領域

Analysis の結果データを SQL Server に保存する場合,共有フォルダの詳細を入力する必要があります。ユーザ・インタフェース要素の説明は次のとおりです。

UI 要素
説明
Analysis マシンからデータを直接インポート

Analysis マシンからデータを直接インポートするには,このオプションを選択します。このオプションの詳細については,「Analysis マシンからのデータの直接インポート」を参照してください。

MS SQL サーバの共有フォルダ
  • 共有フォルダのパス: SQL Server 上の共有フォルダのパスを入力します。たとえば,SQL Server の名前が fly の場合は,「\\fly\<Analysis データベース・フォルダ>\」と入力します。

  • このフォルダの役割は,Analysis データのインポート方法によって異なります。

    • Analysis マシンからデータを直接インポートするオプションを選択しなかった場合,このフォルダには永続または一時データベース・ファイルが保存されます。なお,SQL Server に格納されている Analysis セッションの結果データは,そのマシンのローカル LAN でのみ表示できます。

    • Analysis マシンからデータを直接インポートするオプションを選択した場合,このフォルダには Analysis マシンからコピーされた空のデータベース・テンプレートが保存されます。

  • ローカル・フォルダのパス: 前述の共有フォルダ・パスに対応する SQL Server の実ドライブとフォルダ・パスを入力します。たとえば,Analysis データベースが fly という名前の SQL Server に割り当てられ,fly が D ドライブに割り当てられている場合は,「D:\<Analysis データベース・フォルダ>」と入力します。

  • SQL Server と Analysis が同じマシン上にある場合,2 つのパスは同一です。

Analysis ホストの共有フォルダ

Analysis マシンからデータを直接インポートするためのオプションを選択した場合は,[共有フォルダのパス]ボックスが有効になっています。Analysis は,Analysis マシン上のすべての共有フォルダを検出し,それらをドロップダウン・リストに表示します。リストから共有フォルダを選択してください。

注:

  • SQL Server を実行するユーザ(標準設定では SYSTEM)がこの共有フォルダに対するアクセス権を持っていることを確認してください。

  • マシンに新しい共有フォルダを追加する場合は,更新ボタン をクリックすると,更新された共有フォルダのリストが表示されます。

  • Analysis がこのフォルダに CSV ファイルを作成し,SQL Server がそれらの CSV ファイルを Analysis マシンからデータベースへ直接インポートします。このフォルダには,永続的なデータベース・ファイルと一時データベース・ファイルが保存されます。

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SQL Server Express のセットアップ

このセクションでは,Analysis と SQL Server Express 2008 について説明しますが,この情報は他の SQL Server のインストールにも関連しています。

SQL Server Express のインストール

SQL Server Express をインストールする前に,次のプログラムがインストールされていることを確認してください。

  • .Net Framework 3.5 SP1

  • Windows Installer 4.5

  • PowerShell 1.0

これらのプログラムをインストールした後で,SQL Server 2008 Express with Advanced Services をインストールします。

SQL Server をインストールするときは,必ず[データベース エンジン サービス][管理ツール - 基本]を含めてください。インストールを検証するには,コマンド・ウィンドウを開き,次のように入力します。

sqlcmd -S (local)\<instance_name 例: SQLEXPRESS>

コマンド・ライン・ウィンドウに「1>」が表示されると,インストールが成功したことを示します。

Analysis の設定

  1. [ツール]>[オプション]を選択して[オプション]ダイアログ・ボックスを開きます。[データベース]タブを選択します。

  2. SQL Server/MSDE]を選択します。

  3. サーバ名を入力します。[サーバ名]には,<マシン名>\<DB インスタンス名(通常は SQLEXPRESS)>を指定します。

  4. Windows 統合セキュリティを使用]を選択します。

  5. [パラメータのテスト]をクリックします。[接続パラメータ]項目が成功を示す緑色になっていることを確認してください。成功していない場合は,上記の「アクセス許可」の項を参照してください。

  6. 「[共有フォルダの詳細]領域」の説明に従って,共有フォルダのパスとローカル・フォルダのパスを入力します。
  7. パラメータを再度テストします。

トラブルシューティング

共有および物理的サーバ・ディレクトリの同期に関連するエラーを受け取った場合:

  1. デスクトップから,[マイ コンピュータ]を右クリックします。[管理]を選択し,[システム ツール]>[イベント ビューアー]>[アプリケーション]に移動します。

  2. アクセスがブロックされていることを示す MSSQL メッセージをイベント・ビューアで探します。この問題は,Microsoft のサポート・サイトで説明されています。

  3. Management Studio に戻り,[新しいクエリ]をクリックして,次のように入力します。

    • 詳細オプションの変更を許可するには,次のコマンドを実行します。

      EXEC sp_configure ‘show advanced options’, 1

      GO

    • 詳細オプションで現在設定されている値を更新するには,次のコマンドを実行します。

      RECONFIGURE

      GO

    • この機能を有効にするには,次のコマンドを実行します。

      EXEC sp_configure ‘xp_cmdshell’, 1

      GO

  4. ! 実行を押します。

結果を開く際に問題が発生した場合(途中でハングした場合),ログインの失敗に関するメッセージがないか,イベント・ビューアを確認してください。このメッセージが表示された場合は,次のコマンドを使用して Management Studio で新しいクエリを作成します。

  • 権限を付与する:

    EXEC sp_grantlogin ‘Domain\user’

    GO

  • 自分のログインに変更する:

    EXEC sp_grantdbaccess ‘Domain\user’, user

    GO

関連項目: