NV Insights レポート

NV Insights レポートは,包括的なネットワーク分析レポートで,シナリオ実行中のさまざまなネットワーク上でのアプリケーションの動作方法に関する情報を提供します。

NV Insights レポートを生成するには,該当するシナリオ用の Network Virtualization 機能を構成して,Controller が各ネットワークに必要な条件をエミュレートできるようにする必要があります。

デザイン]タブで,[シナリオのスクリプト]リストの[Insights]ボックスが有効になっていることを確認してください。

シナリオを実行すると,Controller は,さまざまなネットワーク上でのアプリケーションの動作を分析して比較し,シナリオ内で問題のあるトランザクションを識別します。結果として生成される NV Insights レポートは,パフォーマンス問題の根本原因の特定に役立ち,この問題を解決するための最適化に関する提案を提供するため,アプリケーションのパフォーマンスが向上します。

NV Insights 機能をシナリオに組み込む方法については,「ネットワーク仮想化でのシナリオの実行方法」を参照してください。

NV Insights レポートの詳細については,Network Virtualization for LoadRunner ヘルプを参照してください。

NV Insights を使用して作業する場合の考慮事項

  • NV Insights 機能は,次のプロトコルでのみ利用可能です。SAP Web,Siebel Web,TruClient-Web,および Web HTTP/HTML。
  • パフォーマンス・テスト実行用のタイム・スロットをスケジュールする場合,NV Insights を有効にした各テストに対して,追加時間(ほぼ 15 分)を見込んでおいてください。
  • Controller マシンと Load Generator マシンでは,NV Insights レポート用のデータ処理に追加のディスク領域が必要となる場合があります。
  • Controller マシン上で制限ユーザ・アカウントで作業する場合,NV Insights レポートの作成時に表示されるエラー・メッセージは無視してください。シナリオ結果フォルダから直接レポートを起動します。
  • テストにいくつかの仮想ユーザ・グループが含まれている場合,NV Insights レポートの生成に必要な時間を増やす必要があることもあります。<LoadRunner Professional ルート>\config\wlrun7.ini を編集します。[General] セクションで,NVAnalyticsTimeout パラメータの値を増やします。標準設定では,この値は 10 分(秒単位)に設定されています。

  • NV Insights 機能の使用時には,シナリオ・スケジューラで定義されている仮想ユーザに加えて,Controller によって「非表示」の仮想ユーザ(各仮想ユーザ・グループごとに 2 つの非表示仮想ユーザ)が作成されます。シナリオに一意なデータを持つパラメータが含まれている場合,パラメータ値のリストに,非表示の仮想ユーザ用の余分な値が含まれていることを確認してください。

    注: 「非表示」の仮想ユーザは,シナリオの実行中に,[仮想ユーザ グループ]ペインの下部に表示されます。

  • NV Insights を使用する場合は,シナリオを実行する前に,[シナリオの実行前にすべてのファイルをリモートホストに転送]実行環境設定オプションを無効にしてください。詳細については,「[オプション]>[実行時ファイル保管]タブ」を参照してください。
  • サービス・モードを使用して,リモートの Load Generator 上で TruClient スクリプトを実行している場合,NV Insights レポートは生成されません。

    解決策:代わりに,プロセス・モードでリモート・エージェントを実行します。エージェントをプロセスとして再起動する方法の詳細については,「リモート・エージェントのプロセスまたはサービスとしての実行」を参照してください。

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関連項目: