Load Generator の既知の問題

本項では,Load Generator マシン上での仮想ユーザの実行に関するトラブルシューティングと制限事項について説明します。

[全ジェネレータ]で追加されない Load Generator

パーセンテージ・モードのシナリオに仮想ユーザ・グループを追加する際,[全ジェネレータ]によって,localhost を除くすべての Load Generator が追加されます。

原因:標準設定では,「localhost」という名前の Load Generator は,低優先度 LG として定義されています。低優先度 LG として定義されている任意の Load Generator は,[全ジェネレータ]ボタンをクリックしても追加されません。

解決策:

次のいずれかの処理を行います。

  • 追加されなかったホストを手動で追加します。

  • 「localhost」に別の名前(127.0.0.1 など)を付けます。

  • Controller をシャットダウンし,<インストール・ディレクトリ>\Config\wlrun7.ini ファイルを編集します。[General]の下に,次の行を追加します。

    HostWithLowPriority=

先頭に戻る

CPU の過負荷

Load Generator マシンの CPU リソースの使用率が 80% に到達したことを示す警告を受信した場合は,Load Generator マシンが推奨される「サポート・マトリックス」に準拠していることを確認してください。

先頭に戻る

ユーザ定義の暗号化

さまざまな LoadRunner Professional コンポーネント(Controller と Load Generator,または MI Listener)間の通信には,必要な暗号化を指定する必要があります。これを行うには,[SSLCipher] セクションを config/m_agent_attribs.cfg ファイルに追加する必要があります。次の構文を使用して,暗号化名属性を追加します。"SSLCipherList=<cipher_string>"。詳細については,OpenSSL 暗号化のドキュメントを参照してください。

先頭に戻る

仮想マシン

LoadRunner Professional では,最新バージョンの VMware ESX をサポートしています。仮想マシン上で仮想ユーザを実行すると,物理リソースの共有のためにパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

先頭に戻る

VB および C# プロジェクト

Visual Studio アドインで作成された VB および C# プロジェクトは,Load Generator 上で制限ユーザ権限で実行することはできません。

先頭に戻る

制限ユーザ

Visual Studio で作成された LoadRunner Professional プロジェクト(VB および C#)は,制限ユーザ(管理者以外のユーザ)によって起動された場合,リモート Load Generator 上で実行できません。

先頭に戻る

Linux マシン上の ODBC スクリプト

RHEL 6 上で ODBC スクリプトを実行する場合,次の再生エラーが発生する可能性があります。

lrdb_open_connection:"SQLConnect", return-code=-1, native-error-code=0, SQLState=01000, SQLError=[unixODBC][Driver Manager]Can't open cursor lib 'libodbccr' : file not found"

回避策:次の構文を使用して,libodbccr.so.2.0.0 への libodbccr.so.1 ソフト・リンクを作成します。

ln -s libodbccr.so.2.0.0 libodbccr.so.1

詳細については,https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=719595 を参照してください。

先頭に戻る

GUI 仮想ユーザ

Windows Load Generator マシンは,GUI 仮想ユーザを一度に 1 件のみ実行することができます。負荷テストで複数の GUI 仮想ユーザを実行するには,各 GUI 仮想ユーザに対してターミナル・サーバ・セッションを開く必要があります。

先頭に戻る

英語以外のロケール

日本語記号を含むスクリプトを日本語ロケールに設定された Linux Load Generator 上で実行すると,再生中にエラーが発生するか,失敗する可能性があります。

先頭に戻る

Load Generator の自動再接続

負荷テスト中に,Load Generator がネットワークから短時間切断された場合,LoadRunner Professional は自動的に Load Generator に再接続し,負荷テストの実行を継続できます。ただし,Load Generator が切断されると,次の問題が発生する可能性があります。

  • Controller から Load Generator にスクリプトが転送されている間に Load Generator が切断された場合,Load Generator は自動的に再接続されません。スクリプト転送中に接続が失われた場合は,Controller を再起動することをお勧めします。
  • 再接続中は値が更新されないため,再接続プロセス中,トランザクションや反復などの Controller 内のリアルタイム・データは正確な値よりも低く表示される場合があります。ただし,このデータは失われたわけではなく,負荷テストの結果が照合された後,Analysis で表示できます。

先頭に戻る

IPv6 を使用する Linux Load Generator が追加できない

このセクションでは,IPv6 を使用する Linux Load Generator マシンを追加できない場合の解決策を説明します。

Windows の場合

<LRP_installion_folder>\launch_service\dat フォルダに移動して,次のファイルを編集します。

  • m_agent_attribs.cfg ファイルの Firewall セクションで次のフラグを設定します。 FireWallServiceActive=1

  • br_lnch_server.cfg ファイルの Agent セクションで次のフラグを設定します。 IPv6=1

Linux の場合

  • <LRP_installion_folder>/dat/br_lnch_server.cfg ファイルに移動して,Firewall セクションで次のフラグを設定します。FireWallServiceActive=1

  • <LRP_installion_folder>/config/.mercury/m_agent_attribs_<machine name>.cfg\ ファイルに移動して,Agent セクションで次のフラグを設定します。IPv6=1

先頭に戻る