実行時グラフの概要
実行時モニタには,シナリオに参加している仮想ユーザのステータスと,仮想ユーザによって生成されたエラーの数およびタイプが表示されます。さらに,実行時モニタには,[ユーザ定義データポイント]グラフが表示されます。このグラフには,仮想ユーザ・スクリプト内のユーザが定義したポイントのリアルタイムの値が示されます。
実行時モニタは,標準設定で有効になります。シナリオの開始時に仮想ユーザの監視が自動的に開始されます。
シナリオの実行中に,次の実行時モニタ・グラフを表示できます。
[実行中の仮想ユーザ]グラフ
モニタの[実行中の仮想ユーザ]グラフには,すべての Load Generator マシンで現在のシナリオを実行している仮想ユーザ(またはアクティブな JMeter スレッド)のステータスに関する情報が表示されます。グラフには実行している仮想ユーザの数が表示されます。グラフの凡例に含まれる情報は,各状態の仮想ユーザの数を示します。
各仮想ユーザの[ステータス]フィールドには,仮想ユーザの現在のステータスが表示されます。次の表で,各仮想ユーザ・ステータスについて説明します。
ステータス![]() |
説明![]() |
---|---|
実行中
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すべての Load Generator で現在実行中の仮想ユーザの総数。
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準備完了
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スクリプトの初期化セクションを完了し,実行準備が整った仮想ユーザの数。
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実行完了
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実行を完了した仮想ユーザの数。これには,成功した仮想ユーザと失敗した仮想ユーザの両方が含まれます。
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Error
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実行でエラーが生成された仮想ユーザの数。エラーの詳細については,仮想ユーザ・ビューの[ステータス]フィールドか,[出力メッセージ]ウィンドウを参照してください。
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[ユーザ定義データ ポイント]グラフ
[ユーザ定義データ ポイント]グラフには,ユーザが定義したデータ・ポイントのリアルタイムの値が表示されます。データ・ポイントは,仮想ユーザ・スクリプトの適切な箇所に lr_user_data_point 関数を挿入することで定義します(GUI 仮想ユーザの場合 user_data_point,Java 仮想ユーザの場合 lr.user_data_point)。
Action1() { lr_think_time(1); lr_user_data_point ("data_point_1",1); lr_user_data_point ("data_point_2",2); return 0; }
Web などのグラフィカルなスクリプト表現をサポートする仮想ユーザ・プロトコルでは,データ・ポイントをユーザ定義ステップとして挿入します。データ・ポイント情報は,スクリプトが関数またはステップを実行するたびに収集されます。データ・ポイントの詳細については,関数リファレンスを参照してください。
標準設定では,1 つのグラフにすべてのデータ・ポイントが表示されます。凡例には,各データ・ポイントに関する情報が表示されます。必要な場合は,グラフの下の凡例を使用して,特定のデータ・ポイントを非表示にできます。
また,シナリオが完了した後に,データ・ポイントをオフラインで表示することもできます。詳細については,LoadRunner 「Analysis」を参照してください。
[エラーの統計]グラフ
モニタの[エラーの統計]グラフには,シナリオ実行の経過秒ごとに増加するエラーの数の詳細が表示されます。エラーは,エラーの発生元によりグループ分けされます。たとえば,スクリプト内の場所や Load Generator 名などに分けられます。
![](../Resources/_TopNav/Images/_TopNav_mt-back-to-top.png)
[エラーのある仮想ユーザ]グラフ
[エラーのある仮想ユーザ]グラフには,シナリオ実行中にエラーが発生した仮想ユーザの数の詳細が表示されます。エラーは,エラーの発生元によりグループ分けされます。
![](../Resources/_TopNav/Images/_TopNav_mt-back-to-top.png)