wlrun コマンドによるシナリオの実行

wlrun コマンドを使用して,コマンド・ラインからシナリオを実行できます。

wlrun コマンドを使用して Controller を呼び出す

Controller は,コマンド・ラインから起動できます。それには,コマンド・ラインに wlrun と入力し,その後ろに必要な引数を続けます。

注: wlrun を使用して Controller を起動する前に,コマンド・ライン引数に関するルールについて知っておく必要があります。詳細については,「wlrun コマンドを使用したテスト実行に関する注意事項」 を参照してください。

たとえば,Scenario.lrs シナリオを実行するには,次のコマンドを入力します。

wlrun -TestPath C:\LoadRunner\scenario\Scenario.lrs -Run

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wlrun の実行時引数

一般的な引数

これらの引数は,実行時の環境に関連するシナリオ設定を指定します。シナリオ設定の詳細については,「シナリオの実行前」を参照してください。

TestPath

シナリオのパス。例: C:\LoadRunner\scenario\Scenario.lrs
この引数は,Application Lifecycle Management データベースに格納されているシナリオにも使用できます。次に例を示します。 "[TD]\Subject\LoadRunner\Scenario1"
パスにスペースが含まれる場合は,パスを引用符で囲みます。

Run
シナリオを実行し,すべての出力メッセージを res_dir\output.txt に出力し,Controller を終了します。
InvokeAnalysis
シナリオ終了時に Analysis を起動するよう LoadRunner Professional に指示します。この引数を指定しなかった場合,シナリオの標準の設定が LoadRunner Professional によって使用されます。
SilentMode シナリオの終了時に Analysis が自動的に起動された場合に,通常 UI に表示されるポップアップ・メッセージが表示されないようにします。
ResultName
結果の完全パス。たとえば,「C:\Temp\Res_01」のように指定します。
ResultCleanName
結果名。たとえば,「Res_01」のように指定します。
ResultLocation
結果フォルダ。たとえば,「C:\Temp」のように指定します。

Application Lifecycle Management の引数

これらの引数は,LoadRunner Professional と Application Lifecycle Management の統合を定義します。この統合の詳細については,「Application Lifecycle Management を使用したシナリオの管理」を参照してください。

ConnectToQC

Controller の起動時に ALM に接続するかどうかを指定します(0/1 または ON/OFF)。

QCServer
Application Lifecycle Management サーバの名前。Application Lifecycle Management がインストールされているマシンである必要があります。
QCDB
Application Lifecycle Management データベース名。次の形式を使用します。 <ドメイン名>,<プロジェクト名>
UserName
Application Lifecycle Management に接続する際のユーザ名
パスワード
ユーザ名に対応するパスワード。
TestPath
Application Lifecycle Management データベースのシナリオのパス。次に例を示します。
"[TD]\Subject\LoadRunner\Scenario1"
パスにスペースが含まれる場合は,パスを引用符で囲みます。
TestId
テスト ID(ALM のみで使用)
ResultCleanName
ResultCycle と併せて使用します。例: "Res1"
ResultCycle
Application Lifecycle Management サイクル。たとえば,「LR_20_SP1_247」のように指定します。
注: ResultCycle 引数と ResultCleanName 引数は,Application Lifecycle Management データベースに結果を保存する場合に必要です。

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wlrun コマンドを使用したテスト実行に関する注意事項

コマンド・ラインから wlrun を使用して Controller を起動するときは,次の点を考慮してください。

  • 一度に実行できる Controller のインスタンスは 1 つのみです。

  • 引数の大文字と小文字は区別されます。

  • 引数を指定せずにコマンド・ラインから Controller を起動した場合,Controller は標準の設定を使用します。

  • Controller は,必ず結果を上書きします。

  • Controller はシナリオ終了時に自動的に終了し,結果が収集されます。シナリオの終了時に Controller が自動的に終了しないようにするには,コマンド・ラインに -DontClose というフラグを追加します。

  • コマンド・ラインから起動した Controller は,-Run オプションを指定した場合を除き,通常どおりに動作します。-Run オプションを指定してコマンド・ラインから起動すると,起動時に通常開くダイアログ・ボックスとメッセージ・ボックスは開かないため,閉じるための操作は必要なくなります。

  • Analysis をコマンド・ラインから開始する場合,-SilentMode 引数を使用して,通常 UI に表示されるポップアップ・メッセージが表示されないようにします。

  • Controller の設定は <LoadRunner installation>\config フォルダに格納されている wlrun7.ini から読み込まれます。

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関連項目: