Oracle 監視環境の設定

このタスクでは,LoadRunner Professional ネイティブ・モニタを使用して Oracle データベース・サーバを監視する前に,モニタ環境を設定する方法について説明します。

注:  

  • Oracle 環境の設定で問題が発生した場合,Oracle サーバのエラー・メッセージを確認します。

  • Oracle Database 12c または 19c の監視時に,Oracle API 呼び出し(olog() 関数)が失敗する場合があります。考えられる回避策については,この Oracle コミュニティのディスカッションを参照してください。

  1. 前提条件

    • Oracle クライアント・ライブラリが Controller マシンにインストールされていることを確認します。

    • パス環境変数に %OracleHome%\bin が含まれていることを確認します。含まれていない場合は追加します。

    • 使用する Oracle バージョン用のレジストリが更新されており,レジストリに次のキーが含まれていることを確認します。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE

    • 監視する Oracle サーバが起動されて実行されていることを確認します。複数の Oracle データベース・サーバを同時に監視できます。

    • 注: Oracle モニタを実行する Controller マシンには,32 ビット・バージョンの Oracle クライアントのみがインストールされている必要があります。

  2. Oracle クライアント/サーバ接続を設定する

    Oracle クライアント(Controller マシン)が,監視予定の Oracle サーバ(複数可)と通信できるように接続パラメータを設定します。

    Controller マシンで次の設定パラメータを設定します。これを行うには,tnsnames.ora ファイルをテキスト・エディタで編集するか,Oracle サービス設定ツール([スタート]>[すべてのプログラム]>[Oracle for Windows NT]>Oracle Net8 Easy Configなど)を使用します。

    • Oracle インスタンスの新しいサービス名(TNS 名)

    • TCP プロトコル

    • ホスト名(監視するサーバ・マシンの名前)

    • ポート番号(通常は 1521)

    • データベース SID(標準設定の SID は ORCL)

    tsnames.ora ファイルのコンテンツの例を次に示します。

    (DESCRIPTION =

     (ADDRESS_LIST = 
       (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = night)(PORT = 1521))
     )
     (CONNECT_DATA = 
       (SID = ORCL)
     )
    )
  3. 監視対象サーバ・マシンに接続し,接続を確認する

    1. サービスのユーザ名とパスワードをデータベース管理者から入手して,Controller に Oracle V$ テーブル(V$SESSTATV$SYSSTATV$STATNAMEV$INSTANCEV$SESSION)のデータベース管理者権限があることを確認します。

    2. Controller マシンから tns ping を実行して,Oracle サーバとの接続を確認します。

    3. 注: Oracle サーバが,それにアクセスするアプリケーション・サーバとの通信を制限している DMZ/ファイアウォールの背後にある場合,接続に問題が発生する場合があります。

    4. Controller から SQL*Plus を実行し,必要なユーザ名/パスワード/サーバの組み合わせを使用して Oracle サーバにログインします。

    5. SELECT * FROM V$SYSSTAT」と入力し,Oracle サーバの V$SYSSTAT テーブルを表示できることを確認します。同様のクエリを使用して,サーバの V$SESSTAT,V$SESSION,V$INSTANCE,V$STATNAME,および V$PROCESS テーブルを表示できることを確認します。

  4. 監視サンプリングの頻度を変更する(任意)

    各監視サンプリングの長さ(秒単位)を変更するには,LoadRunner Professional ルート・フォルダにある dat\monitors\vmon.cfg ファイルを編集します。標準の頻度は 10 秒です。

    Oracle モニタの最小サンプリング頻度は 10 秒です。サンプリング頻度を 10 秒未満に設定しても,Oracle モニタは 10 秒間隔で監視を続けます。

  5. Controller から Oracle モニタを設定する

    タスクの詳細(手順 2 から始まる)については,「モニタの設定」を参照してください。

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