英語以外の言語に関する既知の問題

本項では,英語以外の言語で作業する場合のトラブルシューティングと既知の問題について説明します。

スクリプトとシナリオの名前

スクリプトとシナリオの名前に該当する既知の問題は,次のとおりです。

  • COM,FTP,IMAP,SMTP,または POP3 プロトコルで記録するときは,スクリプト名の長さがマルチバイト文字で 10 文字(21 バイト)に制限されます。
  • スクリプト名,およびスクリプト,シナリオ,結果,または Analysis セッションのパスには,英語以外の記号を使用できません。

  • シナリオの名前とパスにマルチバイト文字を含めることはできません。 引数名とパラメータ名にも英語の文字を使用することをお勧めします。
  • GWT DFE 拡張機能では,クラスパスに英語以外の文字を使用できません。

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ブラウザの設定

記録中,スクリプト内の非英語の文字がエスケープされた 16 進数として表示されることがあります(たとえば文字列「」が %DC%26 になるなど)。そのような場合は,URL を UTF-8 エンコーディングで送信しないようブラウザを設定することによって修正できます。Internet Explorer では,[ツール]>[インターネット オプション]を選択し,[詳細設定]タブをクリックします。そして,[ブラウズ]セクションにある[常に UTF-8 として URL を送信する]オプションをクリアします。
詳細については,関数リファレンスで説明されている web_sjis_to_euc_param 関数を参照してください。

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Jenkins レポート

Jenkins で LoadRunner Professional ジョブを実行した後,パフォーマンス・レポートやトランザクション・サマリなどのいくつかのレポートへのリンクが翻訳されないことがあります。

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プロトコルに関する制限

SMTP: SMTP プロトコルを MS Outlook や Outlook Express を通じて使用している場合は,仮想ユーザ・スクリプトに記録される日本語テキストが正しく表示されません。ただし,スクリプトの記録と再生は正しく実行されます。

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多国語環境でのコンテンツ・チェック

多言語環境でコンテンツ・チェックを使用する場合は,次の点に注意してください。

  • このバージョンでは,フランス語,ドイツ語,スペイン語,およびイタリア語についてコンテンツ・チェック・ルールをサポートします。システムのロケールに応じて正しい言語ファイルをインストールする必要があります。
  • 適切な言語ファイルは,インストール・ディスクの ..\lrunner\MSI\setup\international\<lang>\dat\LrwiAedInstallation.xml から製品の dat ディレクトリにコピーすることもできます。

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言語パック

言語パックを使って作業する場合,次の点に注意してください。

  • LoadRunner Professional 言語パック: 言語パックのインストール中,LoadRunner Professional Launcher Process が使用中であるという警告メッセージが表示されることがあります。
    回避策: [継続]をクリックして,インストールを再開します。
  • LoadRunner Professional 言語パック: LoadRunner Professional 言語パックを使用する場合は,LoadRunner Professional を最初に実行する前にインストールすることを推奨します。
  • Windows ロケールに一致: Windows ロケールに適した言語パックをインストールします。たとえば,ロシア語言語パックをインストールする場合,Windows ロケールもロシア語である必要があります。
  • Framework 言語パック: ローカライズされた文字列を表示するには,.NET Framework の言語パックをインストールする必要があります。
  • ライセンス・ユーティリティの警告: 言語パックのインストールでは,[ライセンス ユーティリティ]ダイアログ・ボックスが開くことがあります。このダイアログ・ボックスは,インストールには影響しません。ダイアログ・ボックスを閉じて,言語パックのインストール作業を続行します。
  • 証明書の警告: Windows 2012 R2 および Windows 8.1 上で Web - HTTP/HTML スクリプトを記録する際,VuGen が証明書に関する警告を発行することがあります。この警告メッセージが表示されるのは,英語以外のオペレーティング・システムに VuGen をインストールしている場合のみです。
    回避策: オペレーティング・システムの言語の言語パックをインストールします。記録後に証明書を削除しないでください。
  • 記録機能: VuGen が中国語のオペレーティング・システムにインストールされていて,インストール・パスに中国語の文字が含まれている場合,VuGen で特定のプロトコルの仮想ユーザ・スクリプトを記録できません。
  • チュートリアルのスクリプト: 言語パックのインストール後も,チュートリアルのすべてのセッションとスクリプトは英語のままです。
  • メニューとツールバー: LoadRunner Professional を最初に実行した後に言語パックをインストールすると,メニューとツールバーが翻訳されない場合があります。
    回避策: アプリケーションを閉じて,レジストリから HKEY_CURRENT_USER\Software\<フォルダ名> フォルダを削除します。ここで<フォルダ名>は,製品をインストールしたドライブです。
    たとえば,LoadRunner Professional を C ドライブにインストールした場合,レジストリのフォルダ名は, HKEY_CURRENT_USER\Software\C になります。LoadRunner Professional を再起動します。
  • Analysis のレポート・テンプレート: LoadRunner Professional を最初に実行した後に言語パックをインストールすると,Analysis のレポート・テンプレート([レポート]>[レポート テンプレート])が翻訳されない場合があります。
    回避策: LoadRunner Professional を閉じ,LoadRunner Professional インストール・パッケージの \Reporting フォルダからLoadRunner Professional のルート>\bin\dat\Reporting フォルダにファイルをコピーします。LoadRunner Professional を再起動します。
  • LoadRunner Professional のアンインストール: インストール・パスに中国語の文字が含まれている場合,中国語のオペレーティング・システムで LoadRunner Professional をアンインストールできません。

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英語以外の言語のオペレーティング・システム上のローカライズされていないインストール

英語以外のオペレーティング・システムでローカライズされていないインストールを使用する場合は,次の点に注意してください。

  • 言語サポート。LoadRunner Professional は,英語とマシンのオペレーティング・システムのネイティブ言語をサポートします。たとえば,日本語の Windows OS を使用している場合は,LoadRunner Professional で日本語と英語で作業できます。
  • インストール・パス。LoadRunner Professional のインストーラがある場所のパスおよび LoadRunner Professional がインストールされる場所のパスは,英語の文字のみ使用できます。
  • Diagnostics アドイン。英語以外のオペレーティング・システムが動作するコンピュータで Diagnostics add-in with Controller を使用するには,Diagnostics_9.0_8.0_LR_Addin_QCCR1I52206 ホットフィックスをインストールする必要があります。詳細については,カスタマ・サポートにお問い合わせください。
  • .NET Framework 3.5 のエラー。ローカライズされたマシンに LoadRunner Professional をインストールすると,.NET Framework 3.5 のインストール・プロセスが失敗し,インストールを終了するように求められる場合があります。これは,NET 3.5 Framework インストールが Framework Language Pack をダウンロードしようとして失敗したために起こります。
    回避策: インストール・ウィザードの指示に従って LoadRunner Professional のインストールを終了してから,再度起動します。
  • オンライン・ヘルプ。検索機能は,中国語および日本語の文字(日本語の全角カタカナは除く)を含む文字列については予想どおりに機能しないことがあります。
    回避策: 検索文字列では,文字の後に半角スペースを追加します。
  • Web - HTTP/HTML スクリプトでの日本語文字。詳細記録オプションを設定してアプリケーションのエンコードを指定し,このアプリケーションが各ページに別の文字エンコードを使用している場合は,記録ログまたはスクリプトに無効な日本語文字が表示されることがあります。これはスクリプトの再生においてエラーの原因にはなりません。
  • 極東言語での Web プロトコルの非区切りスペース。非区切りスペース(&nbsp; &#160; &#xA0; `\xA0',など)は,いくつかの極東ロケール文字セットに含まれていません(先行バイトとみなされます)。その代わり,非区切りスペースは,スクリプト・コードの生成および再生中のいずれの場合にも,通常のスペース(` `,`\x20' など)に変換されます。これにより,複数の通常のスペースの削除による長さの不一致など,再生の問題が発生する可能性があります。
    回避策: スクリプトにスペースを追加/スクリプトからスペースを削除すると比較が成功します。または,正規表現を指定すると,問題を回避できます。
  • スタンドアロン・インストール。VuGen と LoadRunner Analysis のスタンドアロン・バージョンのインストール・インタフェースは英語で,ローカライズされていません。
  • rdp_type。rdp_type 関数では,記録と再生の両方でネイティブ言語文字がサポートされていません。
  • 単語の補完: Windows が Ctrl+Space の組み合わせを使用するように設定されている場合,単語の補完は機能しません。これは,中国語のキーボードを使用している場合に一般的に発生します。
    回避策: [編集]メニューから[単語入力候補]を選択します。上級ユーザであれば,次のレジストリ・キーを設定して,中国語キーボードの Ctrl+Space を無効にできます。

    • [HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Input Method\Hot Keys\00000010]
      "Key Modifiers"=hex:00,c0,00,00
      "Target IME"=hex:00,00,00,00
      "Virtual Key"=hex:ff,00,00,00
    • [HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Input Method\Hot Keys\00000070]
      "Key Modifiers"=hex:00,c0,00,00
      "Target IME"=hex:00,00,00,00
      "Virtual Key"=hex:ff,00,00,00
  • ODBC および Oracle-2 層プロトコル。ODBC プロトコルまたは Oracle-2 層プロトコルを使用して,VuGen でスクリプトを記録する場合,AUT が開いている間に記録を停止すると,VuGen がクラッシュする場合があります。
    回避策: VuGen を閉じ,テキスト・エディタで<インストール・フォルダ>\dat\protocols\options\script\general.opt ファイルを開きます。
    行頭にセミコロンを追加して,次の行をコメントアウトします。Option=DumpProcesses 次のようになります。;Option=DumpProcesses
  • PDF レポート。Analysis では,英語以外の文字を含む PDF レポートが,判読できない文字で生成される場合があります。
    回避策: PDF ファイルを生成する前に,使用するレポート・テンプレートのフォントを変更します。

    1. [レポート]>[レポート テンプレート]を選択します。
    2. 使用するテンプレートを選択します。
    3. 詳細レポート]セクションで,[フォーマット]タブを選択します。
    4. リストの各 UI 要素について,レポートが記述されている言語をサポートするフォントに変更します。

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