すべてのビルドの失敗の分類ルールの管理
本項では、Jenkinsビルドのログメッセージをビルドの失敗の分類にマッピングするルールを作成する方法について説明します。ALM Octaneは、これらのルールを使用してビルドログを分析し、ビルドの失敗を自動的に分類します。
このトピックの内容:
概要
DevOps管理者ロールに基づくロールを持つユーザーは、通常、ビルドの失敗の分類ルールを管理するために必要な権限を持っています。
その他のユーザーは、ビルドの失敗を分析する際に、パイプライン実行内で分類ルールを作成できます。詳細については、ビルドの分析を参照してください。
ルールの管理に関するベストプラクティス
ルールの作成は、パイプライン実行の [ログ] タブで行うのが最も便利です。ビルドログを開き、特定のメッセージに基づいてルールを作成できます。
[設定] では、既存のルールの編集や、不要なルールの削除を行うことができます。
[設定] にアクセスするには、次の手順を実行します。
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[設定] > [スペース] で、ワークスペースを選択します。
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[DevOps] タブをクリックします。ペインの左側で、[ログ分類ルール] を選択します。
ここでの目標は、パイプライン実行に関連するログメッセージおよびビルドの失敗の分類の大半をカバーする少数のルールを作成することです。
ビルドの失敗の分類ルールの作成
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上記の手順に従って、[設定] で [ログ分類ルール] を開きます。
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[+] をクリックしてルールを追加します。
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ルールには、
Null pointer
などの意味のわかる名前を付けます。 -
特定のビルドの失敗の分類にマッピングするログ行を識別するパターンを入力します。
*
をワイルドカードとして使用し、特殊文字の前には\
を付けます。例:
*NullPointerException*
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パターンに一致するログ行に割り当てる分類を選択します。
例: コードの問題
ヒント: 使用可能なラベルのリストに分類ラベルを追加するには、パイプライン実行の [ビルドの失敗の分類]タブに移動します。
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[OK] をクリックします。
このルールは、ALM Octaneが失敗したビルドのJenkinsビルドログを受け取ったときに適用されます。
パターンに一致するログ行には、指定された分類でラベル付けされます。1つの行が複数のルールと一致する場合は、最後に更新されたルールに基づいて分類されます。
関連するビルドには、ログ内でマッピングされた最初の分類で自動的にラベル付けされます。
すでに使用中のルールの変更
使用中のルールを変更するとどうなるか
ルールの分類を変更した場合、このルールによってすでに割り当てられているログ行に新しい分類のラベルが付きます。
これは前のビルドのログファイルに影響しますが、既存のビルドの分類には影響しません。ルールの変更は、将来のビルドの分類にのみ影響します。
使用中のルールを削除するとどうなるか
ビルドのログ行に分類を割り当て済みのルールを削除すると、その分類はすべてのログファイルから削除されますが、割り当てられたビルドには残ります。
参照情報: