Synchronizerパラメーターリファレンス

同期を有効にするには、/opt/sync/conf/sync.ymlファイルのSynchronizerパラメーターに次の値を定義する必要があります。

  • enablesyncx.shコマンドを実行した場合、これらのフィールドには標準設定値が入力されます。その後、必要に応じてそれらを変更できます。

  • 複雑な環境では、以下の説明に従ってフィールドに入力します。

注: パスワードやinitString (encryptionSeedを除く) などの機密データは、プレーンテキストで書き込まれます。インストールスクリプトが実行されると ("service start")、プレーンテキストの値は暗号化された値に置き換えられます。暗号化シード (sync/firstTimeInit/encryptionSeed) は、.ymlファイルから削除されます。

serviceLocations: サービスおよびALM OctaneのURLのセクション
octane

ALM Octane (複数ノードデプロイメントの場合は対応するロードバランサー) のベースURL

例: http://octane.company.com:8080

opb

非推奨

sync

Synchronizer (複数ノードデプロイメントの場合は対応するロードバランサー) のベースURL

例: http://sync.company.com:8080/sync

firstTimeInit

Synchronizerを初めて実行したときに、このセクションの値は削除されます。

encryptionSeed

ALM Octaneマシンのインストール環境のinitstringファイルの内容を入力します。

<octane-repository>/storage/site/initstring.txt

例: more /opt/octane/repo/storage/site/initstring.txt

general

一般的なプロパティのセクション

logFolder

Synchronizerのログを配置するフォルダー。

例: /opt/sync/logs

port

SynchronizerでリッスンするHTTPポート。

例: 8080

httpsPort

SynchronizerでリッスンするHTTPSポート。

コメントアウトされている場合、HTTPSは設定されていません。

keystorePath

Javaキーストアへのパス。

キーストアをALM OctaneサーバーのHTTPS設定からここにコピーできます。

コメントアウトされている場合、<installation directory>/server/conf/keystoreはパスワードstorepwdで使用されます。

keystorePassword

Javaキーストアのパスワード。

コメントアウトされている場合、<installation directory>/server/conf/keystoreはパスワードstorepwdで使用されます。

synchronization エンティティの同期に関するセクション

publicOctaneUrl

ALM Octaneのパブリック (ベース) URL。

例: http://octane.company.com:8080

database

データベース関連プロパティのセクション

action

次のいずれかを入力します。

  • CREATE_NEW: 新規インストールの場合 (インストールスクリプトを初めて実行する場合)。サイト管理スキーマが作成されます。

  • FILL_EXISTING: 新規インストールの場合 (サイト管理スキーマは組織のDBAが指定します)。空のスキーマに入力されます。MSSQLの場合は、hpuという名前のログインが存在し、このログイン名で指定されたスキーマにアクセスできる必要があります。

  • AUTO: 必要なアクションを自動的に検出して実行します。

  • UPGRADE: 既存のデプロイメントの場合。必要に応じて既存のスキーマが更新されます。

  • CONNECT_TO_EXISTING: 既存のデプロイメントの場合。既存のスキーマに接続します。アップグレードは行われません。

type

サポートされているデータベースのタイプ:

  • ORACLE

  • MSSQL

connectionString

データベースへの接続に必要なJava Database Connectivity (JDBC) データベース接続文字列。これには、詳細情報として、データベースタイプ、データベースサーバー名、データベースサーバーのポート番号が含まれます。

例:

jdbc:sqlserver://localhost:1433

jdbc:oracle:thin:@//localhost:1521:xe
jdbc:oracle:thin:@//localhost:1521/test

Oracleマルチテナントデータベースはサポートされていないことに注意してください。

adminUser

データベース管理者ユーザーの名前。

注: actionがFILL_EXISTINGの場合、Oracleに対してはsaSchemaUserを、MSSQLに対してはhpuを指定します。

adminPassword

データベース管理者ユーザー (Oracleの場合はDBAdminUser、MSSQLの場合はMssqlLoginNameForSetup) のパスワード。

注: actionがFILL_EXISTINGアクションの場合、Oracleに対してはsaSchemaPasswordを、MSSQLに対してはhpuログインのパスワードを指定します。

saSchemaUser

インストール時に、Oracleの場合はDBAdminUserによって、MSSQLの場合はMssqlLoginNameForSetupによって作成されるサイトスキーマ、または組織のDBAによって指定されるサイトスキーマの名前。

例: sync_sa

saSchemaPassword

サイトスキーマのプレーンテキストのパスワード。

schemaUser

actionがFILL_EXISTINGの場合に使用されます。読み込まれるスペーススキーマの名前 (組織のDBAが指定)。

schemaPassword

接続されたスペースごとにSynchronizerによって作成されるユーザーのパスワード。

MSSQLの場合、schemaPasswordsaSchemaPasswordと同じである必要があることに注意してください。

oracle: Oracle DBのみのセクション

tableSpace

サイトスキーマセグメントが作成されるOracleデータベースの表領域。大文字と小文字が区別されます。

例: USERS

tempTableSpace

Oracleデータベースの一時表領域。大文字と小文字が区別されます。

例: TEMP

repository: ファイルリポジトリ関連プロパティのセクション
rootFolder

ファイルリポジトリのルートフォルダー。このフォルダーは、すべてのSynchronizerノードで共有されるディスク領域に配置する必要があります。

例: /opt/sync/repo

integration:

統合固有のプロパティのセクション

serviceApiKey

APIのクライアントID

serviceApiSecret

APIのクライアントシークレット

distributedCache:

オプション: クラスター設定セクション

password

キャッシュのパスワード。Synchronizerのすべての分散キャッシュノードで同じである必要があります。

clusterNodes

  • これは単一ノードデプロイメントの場合は必要ありません。標準設定で、クラスターは設定されていません。標準設定値は次のとおりです。

    - localhost

  • 複数ノードデプロイメントの場合は、Synchronizerの分散キャッシュが実行されているノードのリストを指定します。例:

    - "node1"
    - "node2"
    - "10.0.0.23"

    次のように、1行で表記することもできます。

    Nodes: ["node1","node2","10.0.0.23"]

port

標準設定のキャッシュポート

例: 5788

これが有効な整数値でない場合、検証に失敗することに注意してください。

sso:

SSO関連のプロパティのセクション

initString

マシンのインストール環境のauthenticationKeyファイルの内容を入力します。

/opt/octane/repo/storage/site/authenticationKey.txt

redirectToAuthPageUrl

認証プロバイダーのサインインページ

ほとんどの場合、これはALM OctaneのログインURLです。

master:

SSOプロバイダーのプロパティ

domain

ユーザーに表示されるドメイン名。これは、SynchronizerとALM Octaneで同一である必要があります。

例: ユーザーに表示されるアドレスがalmoctane.mydomain.comの場合、ドメインはmydomain.comと表記します。

loginUrl

認証プロバイダーのサインインURL

例: http://octane.company.com:8080/authentication-point/web-ui-login.jsp

logoutUrl

認証プロバイダーのサインアウトURL

例: http://octane.company.com:8080/authentication/sign_out