Web アクセシビリティ・ツールキットによるオブジェクト認識

Web アクセシビリティ・ツールキットは、UFT One の Web サポートをロードすると、標準設定でロードされます。このツールキットを使用すると、オブジェクトの HTML コードで role プロパティを定義した Web オブジェクトを操作できます。

このプロパティと Web ページおよびアプリケーションでの実装の詳細については、https://www.w3.org/WAI/PF/aria/roles を参照してください。

このツールキットを使用すると、UFT One は、role プロパティの値を認識し、それに応じてテスト・オブジェクトを作成して、アプリケーション内のオブジェクトを正しくマップできます。たとえば、次のような構造のオブジェクトがある場合:

<ul role="menubar">
 
 <!-- Rule 2A:  "File" label via aria-labelledby -->
  <li role="menuitem" aria-haspopup="true" aria-labelledby="fileLabel"><span id="fileLabel">File</span>
    <ul role="menu">

      <!-- Rule 2C:  "New" label via Namefrom:contents -->
      <li role="menuitem">New</li>
      <li role="menuitem">Open…</li>
      …
    </ul>
  </li>
  …
</ul>

UFT One は、role= 属性を読み取り、ロールに応じて WebMenu オブジェクト(この例の場合)を作成します。

ロール UFT One テスト・オブジェクト
button

WebButton

checkbox WebCheckBox
link Link
list(項目のロールは listitem) WebList
listbox

WebList

tablist WebTabStrip
menubar
menu

WebMenu

radio WebRadioGroup
tree WebTree

このツールキットは、YahooUI Web 2.0 ツールキットまたは SAP Solutions Add-in をロードしていないかぎり、UFT One を起動したときに標準設定で有効になっています。また、Web アクセシビリティ・ツールキット・オブジェクト("role=" プロパティを使用する WebTabStrip、WebTree、WebMenu、その他の標準的な Web オブジェクト)は、Edge ブラウザではサポートされていません。

このツールキットのサポートを手動で有効または無効にする場合は、テストまたはコンポーネントのステップで Setting オブジェクトを使用できます。

ツールキットを有効にする場合:

Setting.Packages.WebPackage("EnableWebRoleBasedKit") = 1

ツールキットのサポートを無効にする場合:

Setting.Packages.WebPackage("EnableWebRoleBasedKit") = 0