複数のブラウザでのテストの実行
アプリケーションまたは Web ページの 1 つのテストを複数のブラウザ用に作成した後、そのテストを実行してアプリケーションまたは Web ページを実際にテストする必要があります。複数のブラウザ・タイプでテストを実行する方法については、いくつかのオプションがあります。
手動によるブラウザの種類の設定
UFT One では、テスト実行のたびに、事前にブラウザ・タイプを選択する機会があります。次のいずれかの場所で行うことができます。
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[記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックスの[Web]タブ
[Web]タブでドロップダウン・リストからブラウザ・タイプを選択できます。選択後、テストの実行を開始すると、該当するブラウザが開き、テストが実行されます。
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[テストの設定]ダイアログ・ボックスの[環境]表示枠で指定するユーザ定義の環境変数
UFT One は BROWSER_ENV 環境変数を使用します。この環境変数には各ブラウザ・タイプに対応する必須の値があり、テスト実行のたびに事前に値を設定できます。BROWSER_ENV 変数の値を入力すると、必要なブラウザが自動的に開きます(他のブラウザの起動設定は無視されます)。
ただし、この方法では、テストを実行するユーザが手動で介入する必要があり、アプリケーションや Web ページのテストの後、続けて別のブラウザでテストすることはできません。
詳細については、「ブラウザを起動するための[記録と実行環境設定]の設定」または「BROWSER_ENV 環境変数を使用したブラウザの起動」を参照してください。
開くブラウザをパラメータで定義して UFT One に指示
テスト実行の前にブラウザを手動で設定する(そのため、テスト自動化の目的に反する)代わりに、開くブラウザを定義するパラメータをテスト・ステップに挿入できます(ブラウザを開く再利用可能なアクションを 1 つ定義し、アプリケーションまたは Web ページのすべてのテストに再利用することもできます)。
このパラメータの値(各ブラウザの .exe プログラム)は、[データ]表示枠で定義します。このテスト・ステップに達すると、UFT One は[データ]表示枠を読み取り、選択されたデータに基づいて開くブラウザを判断します。
テスト実行前にテストの設定値や変数を手動で設定する必要がないため、すべてのブラウザ・タイプやブラウザ・バージョンでアプリケーションや Web ページを自動的にテストできます。ブラウザを開くステップを伴う再利用可能なアクションを作成する場合、この外部アクションを呼び出すすべてのテストにパラメータとデータを追加する必要があります。
UFT One によるブラウザ・タイプの自動起動を設定する方法の詳細については、「データ・テーブル・パラメータを使用したブラウザの起動」を参照してください。
テストまたはデータ・テーブル・パラメータの使用
[記録と実行環境設定]ダイアログ・ボックス([Web]タブ)で、テスト・パラメータまたはデータ・テーブル・パラメータのいずれかによるブラウザ起動を UFT One で設定できます。テスト実行の最初にパラメータを設定する(テスト・パラメータの場合)か、[データ]表示枠のデータ・テーブルに BROWSER_ENV 値を挿入します。
次に、テストを実行すると、挿入した値に基づいて UFT One が適切なブラウザを起動します。
詳細については、「テスト・パラメータを使用したブラウザの起動」を参照してください。
WebUtil.LaunchBrowser ステップの使用
Business Process Testing を使用して Web アプリケーションをテストする場合は、WebUtil.LaunchBrowser ステップを使用して、各コンポーネント内で必要に応じて適切なブラウザを起動することをお勧めします。
ステップごとに、ブラウザ・パラメータの引数を指定します。この引数は、Web ベースの環境の環境変数と同じです。
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CHROME
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CHROME_EMULATOR
- CHROME_HEADLESS
- CHROMIUMEDGE(UFT One 15.0.1 以降)
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EDGE
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FF<バージョン番号>
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FIREFOX
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FIREFOX64
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IE
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IE64
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PHANTOMJS
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SAFARI