チュートリアル:イベント・ハンドラ・コードによるテスト・ステップのチェックポイントのプロパティの設定

このチュートリアルでは、API テストのプロパティ値グリッドではなく、イベント・ハンドラ・コードを使用して、チェックポイントのプロパティを設定します。これは、入力プロパティの値がテストの実行中に動的に生成される場合に役立ちます(テスト実行の前に存在していないプロパティは、[プロパティ]表示枠の[入力プロパティ/チェックポイントのプロパティ]タブでは設定できません)。

このチュートリアルでは、文字列の連結ステップのチェックポイントのプロパティを設定します。

注意: このチュートリアルをサンプル API テストで実行する前に、このトピックを印刷するか、ブラウザ・ウィンドウを別の画面に移しておくことをお勧めします。

文字列の連結の作成

必要であれば、[ツールボックス]表示枠の[文字列操作]セクションから、文字列の連結ステップをキャンバスにドラッグします。

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入力プロパティの入力

  1. [プロパティ]表示枠で、[入力/チェックポイント]タブを開きます。

  2. [入力/チェックポイント]タブで、次の入力プロパティを入力します。

    プレフィックス Hello (Hello の後にスペースあり)
    サフィックス World.

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チェックポイントのイベント・ハンドラを作成します。

チェックポイントの実行を支援するため、UFT One には、ステップの後に実行してステップ結果を検査する特別なチェックポイント・ハンドラが設定されています。

  1. [プロパティ]表示枠で、[イベント]タブをクリックします。

  2. [イベント]タブの[CodeCheckPointEvent]行で、下矢印をクリックし、[標準設定のハンドラの作成]を選択します。

    ドキュメント表示枠に[TestUserCode.cs]という別のタブが開き、OnCodeCheckPointEvent セクション用に、コードのセクションがこのファイルに追加されます。

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チェックポイントの有効化

  1. [TestUserCode.cs]タブで、コードの ConcatenateStringsActivity4_OnCodeCheckPointEvent 部分の下にある TODO:ここにコードを追加してください... セクションを探します。

  2. //TODO:ここにコードを追加してください... 文字列を削除します。

    注意: TODO 行の上下の行の括弧は削除しないようにしてください。この括弧は、コード構文を正しく保つために必要です。

  3. 同じ行に「args.」とピリオドを含めて入力します(入力するときにはオートコンプリート・リストが表示され、argsは、このリストから探すことができます)。

    args. オブジェクトを入力したら、別のオートコンプリート・リストが表示されます。

  4. オートコンプリート・リストからCheckpointオブジェクトを選択します。

  5. Checkpoint オブジェクトの後に、ピリオド(.)文字を入力します。別のオートコンプリート・リストが表示されます。
  6. オートコンプリート・リストから RunUICheckpoints オブジェクトを選択し、ENTER キーを押します。

  7. RunUICheckpoints オブジェクトの後に、「=true」と入力します。

  8. true 文字列の後に、セミコロン(;)文字を入力します。

    これで、イベント・ハンドラ・コードは次のようになります。

    args.Checkpoint.RunUICheckpoints=true;
  9. 保存をクリックします。

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チェックポイントのプロパティ値に対するイベント・ハンドラ・コードの追加

チェックポイントを有効にしたら、どの値を期待値として使用するかを UFT One に指示できます。

  1. RunUICheckpoints オブジェクトが含まれる行の下に、args. オブジェクト(ピリオドあり)をもう一度します。

    args. オブジェクトを入力したら、オートコンプリート・リストが表示されます。

  2. オートコンプリート・リストから Checkpoint オブジェクトを選択し、ENTER キーを押します。

  3. Checkpoint オブジェクトの後に、ピリオド(.)文字を入力します。別のオートコンプリート・リストが表示されます。

  4. オートコンプリート・リストから Assert を選択し、ENTER キーを押します。

  5. Assert オブジェクトの後に、ピリオド(.)文字をもう一度入力します。別のオートコンプリート・リストが表示されます。

  6. オートコンプリート・リストから Equals 関数を選択し、ENTER キーを押します。

  7. Equals 関数の後に、開き括弧 ( 文字を追加します。Equals 関数のテキストの色が変化します。

  8. 括弧の内側に、次の文字列を入力します。

    this.ConcatenateStringsActivity4.Prefix+this.ConcatenateStringsActivity4.Suffix),

    注意: 正しい関数構文になるように、この文字列の後には必ずカンマを追加してください。

    この文字列は、値を Prefix + Suffix プロパティに設定することで、チェックポイントのテスト・ステップの実際の結果を提示します。

  9. 前の文字列の後に、期待する文字列 "Hello World." を入力します。

  10. Hello world 文字列の後に、閉じ括弧 ) 文字とセミコロン(;)文字を入力します。

    これで、イベント・ハンドラ・コードは次のようになります。

    args.Checkpoint.RunUICheckpoints=true; 
    args.Checkpoint.Assert.Equals(this.ConcatenateStringsActivity4.Prefix+this.ContatenateStringsActivity4.Suffix,"Hello World.");
  11. 保存をクリックします。

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テストの実行

  1. ツールバーで[実行]ボタンをクリックします。

  2. [実行]ダイアログ・ボックスで、[実行]をクリックします。[プロパティ]表示枠とイベント・ハンドラ・コードで指定されたプロパティ値を使用して、テストが実行されます。

    テストの実行が完了したら、結果を表示して、イベント・ハンドラのコードによってプロパティ値が正しく提供されたことを確認できます。

    [出力]表示枠

    出力表示枠の[User Logger]セクションに、テスト実行のコンパイル・ログを表示できます。このコンパイル・ログには、文字列の連結ステップのチェックポイントのステップがあります。

    実行結果

    実行結果で、ステップのキャプチャ・データを見ると、テストで使用された入力プロパティを確認できます。

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