オブジェクトの競合

関連:GUI テストおよびコンポーネント

2 つのオブジェクト・リポジトリを結合する際、それらに含まれているオブジェクトどうしが類似しているために、競合が発生することがあります。

一次オブジェクト・リポジトリと二次オブジェクト・リポジトリにあるオブジェクト同士の競合は、オブジェクト・リポジトリ結合ツールによって、標準として設定されている解決方法に従って自動的に解決されます。標準の解決方法は、結合を実行する前に設定できます。チェックポイントまたは出力値オブジェクトの間で、名前が同じで内容が異なる競合がある場合、常に両方のオブジェクトを新しいリポジトリに結合していずれかの名前を変更することで解決します。

オブジェクト・リポジトリ結合ツールでは、競合の原因となった個々のオブジェクトごとに、結合の実行方法を変更することも可能です。

競合の標準の解決方法に加える変更が新しい競合の原因となり、ターゲット・オブジェクト・リポジトリに影響を与えることがあります。前述の例では、両方のオブジェクトを維持することが名前の競合の原因となります。したがって、競合の解決方法を変更するたびにターゲット・オブジェクト・リポジトリが更新され、再表示されます。

同じ名前を持つ異なるオブジェクトの競合

一次オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトと二次オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトが、同じ名前を持つものの、完全に異なる内容を持っている場合です。

この競合タイプは次のようにして解決します。

  • 一次オブジェクト・リポジトリから追加されるオブジェクトのみを維持する。

  • 二次オブジェクト・リポジトリから追加されるオブジェクトのみを維持する。

  • 両方のオブジェクト・リポジトリからのオブジェクトを維持する。この場合、ターゲット・オブジェクト結合ツールでは、二次ファイルから追加されるオブジェクトの名前が自動的に変更され、1 つずつ値が大きくなる数字の接尾辞が名前に付けられます。たとえば、Edit_1 などという名前になります。

  • ローカル・オブジェクト・リポジトリからのオブジェクトを無視し、共有オブジェクト・リポジトリからのオブジェクトを維持します(ローカル・オブジェクト・リポジトリから共有オブジェクト・リポジトリを更新する場合)。

標準設定では、このタイプの競合に対する競合の解決方法の設定は、両方のファイルのオブジェクトがターゲット・オブジェクト・リポジトリで採用されるように設定されます。二次ファイルから追加されるオブジェクトの名前は変更され、1 つずつ値が大きくなる数字の接尾辞が名前に付けられます。たとえば、Edit_1 などという名前になります。

注意: ビジュアル関係識別子の定義が異なるテスト・オブジェクトは、記述の異なるオブジェクトとして扱われます。

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異なる名前をもつ同じ記述の競合(テスト・オブジェクトのみ)

一次オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトと二次オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトが、異なる名前を持つものの、同じ記述プロパティおよび値を持っている場合です。

この競合タイプは次のようにして解決します。

  • 一次オブジェクト・リポジトリにある該当テスト・オブジェクトのオブジェクト名を採用する。

  • 二次オブジェクト・リポジトリにある該当テスト・オブジェクトのオブジェクト名を採用する。

  • ローカル・オブジェクト・リポジトリのテスト・オブジェクトを無視し、共有オブジェクト・リポジトリのテスト・オブジェクトを維持します(ローカル・オブジェクト・リポジトリから共有オブジェクト・リポジトリを更新する場合)。

標準設定では、このタイプの競合に対する競合の解決方法の設定は、一次ソース・ファイルのオブジェクト名がターゲット・オブジェクト・リポジトリで採用されるように設定されます。

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類似記述の競合(テスト・オブジェクトのみ)

一次オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトと二次オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトが、同じ名前を持ち、まったく同じではないけれども類似する記述プロパティおよび値を持っている場合です。一方のテスト・オブジェクトが常に他方のプロパティ・セットのサブセットを持っています。たとえば、二次オブジェクト・リポジトリ内にある Button という名前のテスト・オブジェクトが、一次オブジェクト・リポジトリにある Button という名前のテスト・オブジェクトと同じ記述プロパティおよび値を持っているものの、さらに追加のプロパティと値を持っているとします。

この競合タイプは次のようにして解決します。

  • 一次オブジェクト・リポジトリから追加されるテスト・オブジェクトのみを維持する。

  • 二次オブジェクト・リポジトリから追加されるテスト・オブジェクトのみを維持する。

  • 両方のオブジェクト・リポジトリからのテスト・オブジェクトを維持する。この場合、ターゲット・オブジェクト結合ツールでは、二次ファイルから追加されるテスト・オブジェクトの名前が自動的に変更され、1 つずつ値が大きくなる数字の接尾辞が名前に付けられます。たとえば、Button_1 などという名前になります。

  • ローカル・オブジェクト・リポジトリのテスト・オブジェクトを無視し、共有オブジェクト・リポジトリのテスト・オブジェクトを維持します(ローカル・オブジェクト・リポジトリから共有オブジェクト・リポジトリを更新する場合)。

標準設定では、このタイプの競合に対する競合の解決方法の設定は、競合相手のテスト・オブジェクトよりも認識プロパティの少ない方のテスト・オブジェクトがターゲット・オブジェクト・リポジトリで採用されるように設定されます。

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