オプション・ステップ
関連:GUI テストとスクリプト GUI コンポーネント
オプション・ステップとは、実行セッションを正常に終了するために必ずしも必要ではないステップです。たとえば、テスト対象のアプリケーションがユーザ名とパスワードの入力を指示するログイン・ウィンドウを表示するので、テストまたはコンポーネントを作成する際、ログイン・ステップを追加するとします。この特定のアプリケーションはユーザ・ログインの詳細を記憶しているため、アプリケーションを起動するたびにログインする必要はありません。実行セッション中には、ユーザ名とパスワードの入力は要求されません。これは、以前に入力した情報がアプリケーションに保持されているためです。この場合、ログイン情報を入力するために追加したステップは必要ではないので、オプション・ステップとして指定する必要があります。
実行セッション中、オプション・ステップのオブジェクトがアプリケーション内に存在しない場合、UFT One はこのステップを無視し、テストまたはコンポーネントの実行を続行します。実行セッションが完了すると、実行されなかったステップに関するメッセージが表示されますが、このステップが原因で実行が失敗することはありません。
ただし、実行セッション中、オブジェクト・リポジトリ内でオプション・ステップのオブジェクトが見つからない場合(たとえば、オブジェクト名がテストまたはコンポーネント内で変更されたにも関わらずオブジェクト・リポジトリ内では変更されていない場合や、オブジェクトがオブジェクト・リポジトリから削除された場合)、必要なオブジェクトを一覧表示したエラー・メッセージが表示され、実行は失敗します。
記録セッションでは、特定のダイアログ・ボックスを開くステップに、オプションとして自動的に印が付けられます:
ダイアログ・ボックス/メッセージ・ボックスのタイトル・バー |
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オートコンプリート |
ファイルのダウンロード |
Internet Explorer |
ネットワーク・パスワードの入力 |
エラー |
セキュリティの警告 |
セキュリティ情報 |
セキュリティ警告 |
ユーザ名とパスワードの入力 |
また、ステップをオプションとして手動で指定できます。たとえば、条件ステートメントの追加や回復シナリオの使用によって自動的にボタンをクリックする方法、Enter キーを押す方法、ステップにログイン情報を入力する方法があります。
オプション・ステップを設定するには、次の操作を実行します。
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キーワード・ビューで、ステップを右クリックして[オプション ステップ]を選択します。
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エディタで、VBScript ステートメントの先頭に OptionalStep を追加します。次に例を示します。
OptionalStep.Browser("Browser").Dialog("AutoComplete").WinButton("Yes").Click