出力値の格納
関連:GUI テストとスクリプト GUI コンポーネント
出力値を定義するとき、実行セッション中に各値が格納される場所および方法を指定できます。
テストまたはアクションのパラメータ
値は、アクション・パラメータに出力できます。これによって、実行セッションのある部分の値を実行セッションの後の部分で使用したり、テストを実行した(呼び出した)アプリケーションに返したりできます。
例: 買い物を精算し、購入金額が自動的に口座から引き落とされる買い物アプリケーションをテストしているとします。
異なる購入品目リストでアクションが実行されても、常にアプリケーションによって正しく購入金額が口座から引き落とされるかテストします。
合計金額をアクション・パラメータ値に出力し、その値を後の口座からの引き落としアクションの実行セッションで使用できます。
実行時データ・テーブル
実行時データ・テーブルに値を出力するオプションは、複数回実行される「データ駆動」のテスト、アクション、スクリプト・コンポーネントで特に役に立ちます。実行の繰り返し、つまり「反復」のたびに、UFT One によって現在の値が取得され、実行時データ・テーブルの適切な行に格納されます。
例: フライト予約アプリケーションをテストしていて、新しい予約を作成するテストを設計し、予約の詳細を表示するとします。
テストを実行するたびに、新しい予約に対する一意の注文番号がアプリケーションによって生成されます。予約を表示するには、ユーザは同じ注文番号を入力する必要があります。テストを実行する前は、注文番号はわかりません。
この問題を解決するには、新しい予約を作成するときに生成される一意の注文番号を表す値を[データ]表示枠に出力します。次に、予約確認画面で、格納された値のあるカラムを使用して、注文番号入力フィールドに出力値を挿入します。
テストを実行すると、UFT One は新しい予約のためにサイトによって生成された一意の注文番号を取得し、この出力値を実行時データ・テーブルに入力します。
テストが、予約の表示に必要な注文番号入力フィールドに到達すると、UFT One は実行時データ・テーブルに格納されている一意の注文番号を注文番号フィールドに挿入します。
環境変数
ユーザ定義の内部環境変数に値を出力すると、実行セッションの後の段階で環境変数入力パラメータが使用できます。値は、ユーザ定義内部環境変数にのみ出力できます。
例: Welcome ページで顧客番号を入力するようにユーザに要求し、それからユーザ名を表示するというアプリケーションをテストしているとします。
テキスト出力値を使用して、表示される名前の値をキャプチャし、環境変数に格納できます。
次に、環境変数の値を取得し、アプリケーションの別の場所にユーザ名を入力できます。
たとえば、セキュリティ上の理由から、ユーザが、小切手に示される名前を入力することを求められる「小切手の注文」Web ページでは、その値を使用して、ユーザ名を[名前]エディット・ボックスに挿入できます。