実行結果の解釈
関連:GUI テストとコンポーネント、API テスト、ビジネス・プロセス・テストとビジネス・プロセス・フロー
このタスクでは、アプリケーションの問題を切り分けて解決できるように、実行結果をナビゲートし解釈する方法について説明します。
実行結果レポートオプションの設定
テスト実行を開始する前に、オプションとプロパティを設定することによってテスト結果に含まれる情報を変更できます。
オプション | UI の場所 | 説明 |
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実行結果を自動的に開くように、UFT One を設定する | [実行セッション]表示枠([一般]タブ>[実行セッション]ノード) | [実行セッションの終了時に結果を表示する]を選択します。 |
実行結果の表示形式を選択する | [実行セッション]表示枠([一般]タブ>[実行セッション]ノード) |
[HTML レポート]オプションまたは[Run Results Viewer レポート]のいずれかを選択します。 ビジネス・コンポーネントを実行している場合、[HTML レポート]オプションは 12.53 以降のバージョンの ALM でのみサポートされます。 |
実行結果を自動的にエクスポートするように、UFT One を設定する | [実行セッション]表示枠([一般]タブ>[実行セッション]ノード) |
[実行セッションの終了時に自動的に実行結果をエクスポートする]オプションを選択します。テスト結果は次の形式でエクスポートできます。
詳細については、「実行セッションの終了時に自動的に実行結果をエクスポートする」を参照してください。 |
ステップの画面キャプチャを取得する | [画面キャプチャ]表示枠([GUI テスト]タブ>[画面キャプチャ]表示枠) |
[静止画像キャプチャをテスト結果へ保存]オプションを選択します。画面キャプチャを取得する条件を指定します。
モバイル・テストの場合は GIF として保存:静止画像ではなく、指定したステップのアニメーション GIF ファイルをキャプチャするように UFT One に指示します(UFT One 15.0.1 以降でサポート、UFT Mobile 3.4 以降を使用)。 |
実行セッションのムービーをキャプチャする | [画面キャプチャ]表示枠([GUI テスト]タブ>[画面キャプチャ]表示枠) |
[ムービーをテスト結果へ保存]オプションを選択します。ムービーをキャプチャする条件を指定します。
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実行結果とともに HTTP 要求/応答の本文を保存する | API テストでの HTTP 要求アクティビティの[プロパティ]表示枠([プロパティ]表示枠>[一般]タブ) |
次のいずれかまたは両方のプロパティに値を設定します。 保存する要求本文の拡張子タイプ 保存する応答本文の拡張子タイプ 実行結果と要求/応答本文は <結果>\Report\Data フォルダに保存されます |
ステップの詳細の表示
実行結果では、各テスト・ステップの詳細が表示されます。
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実行結果の下部に[テストフロー]を表示して、テスト実行のすべてのステップの完全なリストを表示します。
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ステップ・ツリーからステップを選択して、その詳細を表示します。この詳細には、画面キャプチャ(有効な場合)と、エラーのコール・スタック情報が含まれます。
ヒント: テストのステップ数が多い場合は、各ノードを個別に展開するのではなく、[すべて展開]または[すべて折りたたみ]ボタンをクリックすると、結果ツリーのすべてのノードをすばやく表示および非表示にできます。
エラーの分析
実行結果には、テストの実行中に発生したエラーと警告に関する詳細情報も表示されます。テスト・フローを参照しなくても、エラーの根本原因を特定できます。
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実行結果の下の部分にエラー・リストが表示されます。
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リストからエラーを選択します。エラーの詳細がサマリ形式で表示されます。
ヒント: テスト・フロー・ビューでは、[前のエラー]と[次のエラー]ボタンを使用して、リスト内の隣のエラーにすばやくジャンプします。
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次の内容から、エラーの原因を切り分けます。
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エラーの説明
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ステップで使用されているテスト・オブジェクト
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テスト・オブジェクトのプロパティ
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現在のステップのコール・スタック
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チェックポイントの結果の分析
チェックポイント・ステップごとに、次のようなチェックポイントに関する情報を表示します。
チェックポイントが成功した場合 |
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チェックポイントが失敗した場合 |
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含まれるデータ・ソースの表示
テストでデータ・ソースを使用する場合、データ・ソースは外部ファイルとしてテストにアタッチされています。これにより、テスト実行で使用されたデータを的確に確認できます。
データの格納場所は、テスト・タイプやデータ・ソースのタイプに応じて異なります。
テスト・タイプ | データ・ソース・タイプ | 場所 |
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GUI テストまたはコンポーネント | データ・テーブル |
テスト実行の[テスト フロー]領域と[詳細]領域の上にある[表示項目を増やす]セクションに、[データ]という名前のリンクが表示されます。データ・テーブルが Excel ファイルとして開きます。 また、実行結果フォルダで Excel ファイルを検索することもできます。<実行結果フォルダ>\Report\Default.xls |
API テスト |
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テスト実行の[テスト フロー]領域と[詳細]領域の上にある[表示項目を増やす]セクションに、[データ]という名前のリンクが表示されます。このリンクを選択すると新しいブラウザ・ページが開き、テストのデータ・ソースが表示されます。データ・ソースの名前をクリックすると、外部ファイルとして表示できます。 各ステップで実際に使用された実行時の値(データ・ソースから取得)は、各テスト・ステップの[詳細]セクションに表示されます。 |
注意: 実行結果では、テスト・フローで選択したステップとデータ・ソースは連動しません。
コール・スタックの表示からテスト・フローでのエラーを特定
テストでエラーが発生した場合、コール・スタックを使用してエラーが発生した場所を的確に特定します。これにより、テスト何で順番通りに実行される行を特定できます。
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実行結果の下の部分にエラーが表示されます。
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エラーと警告のリストで、エラーを選択します。エラーのサマリが表示されます。
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エラーの詳細で、スタック・トレースが含まれているセクションを探します。このセクションには、次の内容が表示されます。
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エラーを含むテストのセクション(アクション、関数ライブラリなど)
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エラーが含まれている関数(関数呼び出しのコンテキストでエラーが発生した場合)
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エラーが発生したスクリプト行全体
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関連するドキュメント内のエラーの行番号
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API テスト・ステップでキャプチャしたステップ・プロパティの表示
API テストの実行では、各テスト・ステップの実行にプロパティ値が必要になります。実行結果では、この特定のテスト実行で使用されたプロパティとその値を確認できます。
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実行結果の下の部分にテスト・フローが表示されます。
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テスト・フローで、表示するステップを選択します。テスト・ステップのサマリが表示されます。
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サマリでは、サマリの[キャプチャ データ]セクションが表示されます。
キャプチャされたデータに外部リソースへのリンク(たとえば、Web サービス要求/応答)が含まれている場合は、キャプチャされたデータ内のリンクをクリックすることができ、フローティング・ウィンドウに詳細なデータが表示されます。
実行結果に送信されたカスタム ・メッセージの表示
GUIテストの場合 |
Reporter オブジェクトを使用してカスタム・メッセージを実行結果に送信します。このメッセージは、ステートメントを挿入したステップのテスト・フローで表示されます。 |
APIテストの場合 |
カスタム・メッセージをステップのイベント・ハンドラから実行結果に送信すると、ステップのキャプチャ・データの一部として表示されます。
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電子メールによる実行結果の送信
実行結果を表示するタブで、タブ名を右クリックして、[電子メールで送信]を選択します。標準設定の電子メール・アプリケーションで、実行結果が添付された状態で電子メール・メッセージが開きます。
Windows 7 では、メール・ウィンドウを閉じると UFT One に戻ります。