位置が変化する画像のカスタム比較ツール - ユースケース・シナリオ
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Ben は品質保証エンジニアで、UFT One の使用に熟練しており、頻繁にビットマップ・チェックポイントを使って、テストするユーザ・インタフェースでさまざまなアイコンや画像の外観をテストしています。Ben にはプログラミングの経験がありません。
Joanne はソフトウェア・エンジニアで、画像処理に熟練しており、COM プログラミングに精通しています。
Ben は家具購買アプリケーションのユーザ・インタフェースのテストを始めたときに、販売商品の画像が適切に表示されるかテストするビットマップ・チェックポイントを作成しました。チェックポイントで、彼はテストする画像が含まれているアプリケーションの表示枠の画像をキャプチャしました。実行中にアプリケーションに表示されるグラフィック画像がチェックポイント作成時にキャプチャしたものとまったく同じに見えても、ビットマップ・チェックポイントが頻繁に失敗していることに Ben は気付きました。
Ben は実行結果に表示された実際のビットマップ、期待されるビットマップ、および別のビットマップを見直しました。アプリケーションのユーザ・インタフェースも念入りに調べました。そのアプリケーションには 3 つの表示枠がありました。左の表示枠には一般的な情報が表示され、中央の表示枠には販売商品の画像が表示され、右の表示枠には対応する商品と詳細のリストが表示されていました。左の表示枠に表示される情報によって、中央の表示枠の画像がいずれにしても表示枠内でときどき若干ずれることに Ben は気付きました。画像自体はまったく同じですが、それらの位置の変化によってビットマップ・チェックポイントが失敗しました。
この問題に対処するために、Ben はピクセルの許容範囲を使おうとしませんでした。画像内のピクセルが同じでなければ、チェックポイントを失敗させたかったからです。
Ben がこの問題を同僚に話したとき、彼女は問題のビットマップ・チェックポイントに対してカスタム比較ツールを開発するとこの問題を解決できるかもしれないとアドバイスして、Joanne を紹介しました。Joanne は、チェックポイントを失敗させずに画像がシフトできるピクセル数を入力として受け入れるカスタム比較ツールを開発しました。Joanne が設計したビットマップ比較では、画像がまったく同一で、すべてが同じピクセル数だけシフトしている場合にのみ、チェックポイントが成功します。このように、チェックポイントで不正な画像をキャッチしても、画像が整列されないために、アプリケーションのインタフェースが悪くなる場合があることがわかりました。
Ben はカスタム比較ツールを UFT One コンピュータにインストールして登録し、ビットマップ・チェックポイントに新しいカスタム比較ツールを選択しました。ある程度の検証作業をした後で、設定文字列を入力する最適なピクセル数に気付いたので、アプリケーションのインタフェースにかなりの変更点が検出されましたが、画像の些細なシフトでチェックポイントが失敗することはありませんでした。
Ben がこのカスタム比較ツールをしばらく使用した後で、会社はその比較ツールをすべての UFT One コンピュータにインストールして登録することにしました。このカスタム比較ツールは現在、品質保証チームの誰もが利用でき、同様の状況に使用されています。