UFT One の UI オートメーション・サポートの使用

関連：GUI テストおよびコンポーネント

このタスクでは、UFT One の UI オートメーション・サポートの適切な使用方法について説明します。UI オートメーション・サポートは、UFT One の通常のオブジェクトの認識サポートでは不十分な場合に、アプリケーションのオブジェクトを識別するのに役立ちます。

注意: UFT One の UI オートメーション・サポートを使用する前に、以下を行う必要があります。

  • Microsoft UI オートメーションのパターンを実装しているアプリケーションが必要です。サポートの詳細については、MSDN の UI Automation Overview を参照してください。
  • UFT One の起動時に、アドイン・マネージャで UI Automation をロードします。

UFT One の UI オートメーション・サポートでは、既存のオブジェクトの認識機能（オブジェクト・スパイ、ナビゲートして学習など）を使用しますが、これらのオブジェクトの認識ツールはいずれも UI オートメーション・モードで使用する必要があります。

UI オートメーション・モードでのオブジェクトのスパイ

オブジェクト・スパイで、指差しアイコンの付いたドロップダウン矢印をクリックし、UI オートメーションを選択し、ボタンをクリックして UI オートメーション・モードでオブジェクトをスパイします。

オブジェクトのプロパティは、ネイティブ・テクノロジではなく UI オートメーションを使用して認識されるように表示されます。

先頭に戻る

UI オートメーション・モードでオブジェクトを学習する

  1. オブジェクトを学習する前に、UFT One で UI オートメーション・モードを有効にします。

    • ［オプション］ダイアログの［Windows アプリケーション］＞［詳細設定］表示枠（［ツール］＞［オプション］＞［GUI テスト］タブ＞［Windows アプリケーション］＞［詳細設定］ノード）で、［標準設定で UI オートメーションを使用する］オプションを選択します。
    • ［オブジェクト リポジトリ マネージャ］ウィンドウで、ツールバーの学習モード・ドロップダウンから［UI オートメーション］を選択します。

  2. 次のいずれかを使用してオブジェクト・リポジトリにオブジェクトを追加します。

    オブジェクト・スパイ ［オブジェクトをリポジトリに追加］ボタン
    ［オブジェクト リポジトリ］ウィンドウまたはオブジェクト・リポジトリ・マネージャ

    次の手順のいずれかを実行します。

    • オブジェクト・リポジトリ・マネージャの［UI オートメーション オブジェクトを追加］ボタン、または［オブジェクト リポジトリ］ウィンドウの［Add UI Automation Objects to Local（ローカルへ UI オートメーション オブジェクトを追加）］ボタン（15.0.2 より前のバージョンでは ）を使用します。

      ［UI オートメーション オブジェクトを追加］または［Add UI Automation Objects to Local（ローカルへ UI オートメーション オブジェクトを追加）］ボタンは、ツールバーの学習モード・ドロップダウンで［UI オートメーション］を選択した場合にのみ使用できます。

    • ［ナビゲートして学習］ツールバーを使ったテスト・オブジェクトの追加
    キーワード・ビュー

    1. ［項目］セルで、ドロップダウン・リストから［リポジトリからのオブジェクト］を選択します。

    2. ［テスト オブジェクトの選択］ダイアログで、指差しボタンからドロップダウン矢印をクリックし、［UI オートメーション］を選択します。

    3. 指差しボタンをクリックします。UFT が最小化されます。

    4. アプリケーションからオブジェクトを選択します。選択したオブジェクトが（必要に応じて親オブジェクトとともに）［テスト オブジェクトの選択］ダイアログ・ボックスに追加されます。

    5. ［OK］をクリックします。これで、オブジェクトがローカル・オブジェクト・リポジトリに追加されます。

先頭に戻る

UI オートメーション・モードでステップを記録する

  1. ツールバーで［記録］ボタンをクリックします。

  2. ［記録］ツールバーの［記録モード］ドロップダウン・リストから、［UI オートメーション記録］を選択します。

    これで、オブジェクトの種類を別の通常の UFT One テスト・オブジェクトとして認識できる場合でも、実行されたすべてのステップが UI オートメーション・オブジェクトとして記録されます。

注意:  

  • 記録時に不要なステップがテストに追加される場合があります。記録セッションが終了した後で、不要なステップを手動で削除してください。

  • 記録時にチェックポイントまたは出力値を追加する場合は、［チェックポイントまたは出力値の挿入］ボタンをクリックする前に［UI オートメーション記録］モードが選択されていることを確認してください。

  • UI オートメーション記録の速度はアプリケーションによって変動することがあります。

詳細については、「GUI テストまたはコンポーネントの記録」を参照してください。

先頭に戻る

UI オートメーションを使用した Delphi オブジェクトの認識

次のように UI オートメーション・アドインを使用して、Delphi アプリケーション内のオブジェクトを認識します。

  1. UFT One の起動時に、Delphi アドインと UI オートメーション・アドインの両方を有効にします。

  2. UI オートメーション・モードを使用して、Delphi コントロールをスパイ、学習、記録します。

  3. オブジェクト・リポジトリで、次のプロパティを新しい UI オートメーション・オブジェクトに手動で追加します。

    • delphi_name
    • delphi_path

  4. デフォルトの名前プロパティを手動で削除します。

詳細については、『UFT One Object Model Reference』の「UI Automation」セクションを参照してください。

先頭に戻る