ビジュアル関係識別子
関連:GUI テストおよびコンポーネント
同じオブジェクトが複数あるアプリケーションをテストする場合、UFT One によって各テスト・オブジェクトに順序識別子が割り当てられます。これが原因で、オブジェクト認識の信頼性が低下することがあります。しかし、ステップが(直ちに)失敗するとは限りません。
ビジュアル関係識別子
オブジェクトの認識を容易にするために、ビジュアル関係識別子を作成できます。ビジュアル関係識別子は、アプリケーションの近隣オブジェクトの相対的な場所に基づいて、アプリケーション内のオブジェクトを識別できるようにする一連の定義です。
ユーザ・インタフェースの設計が変わってもオブジェクトに対する相対的な位置が変わらない近隣オブジェクトを選択できます。これによって、UFT One が人間的な方法で類似するオブジェクトを識別できるようになるほか、アプリケーションのユーザ・インタフェースに想定内の変更があってもオブジェクト・リポジトリの安定性を保ちやすくなります。
例: 教室内の別々の座席に座っている一卵性双子を特定するように頼まれて、次のように説明された場合:
- 双子 A は青い鞄を持っており、双子 B は赤い鞄を持っています。
- それぞれの双子には割り当てられたデスク・パートナがいて、別の座席に座る場合でも、必ずそのパートナの横に座ります。
鞄の色とデスク・パートナでそれぞれの双子を特定することができます。
UFT One では、これと似た方法でビジュアル関係識別子を使用します。ビジュアル関係識別子を使って定義したテスト・オブジェクトの相対的な場所を、複数の同じオブジェクトと比較します。
UFT One がビジュアル関係識別子を使用するのは、認識プロセスでテスト・オブジェクトの記述プロパティに一致するオブジェクトが 1 つ以上見つかった場合のみです。テスト・オブジェクトの記述プロパティに一致するオブジェクトがアプリケーション内で見つからない場合は、定義したビジュアル関係識別子は無視され、UFT One はスマート認識を使用します(そのテスト・オブジェクト・クラスに定義されている場合)。
並んでいる関連オブジェクトの識別
UFT OneUFT Developer は、関連オブジェクトの表面領域がテスト・オブジェクトと部分的に並んでいるだけでも、並んでいると認識します。
次の例は、UFT OneUFT Developer が識別するテスト・オブジェクトと一列に並んでいる関連オブジェクトをどのように識別するかを示しています。