テスト・オブジェクトに対するビジュアル関係識別子の定義 - ユースケース・シナリオ
関連:GUI テストおよびコンポーネント
この使用例では、特定のテスト・オブジェクトに対して順序識別子を使用せず、ビジュアル関係識別子を定義するプロセスについて説明します。
注意: この使用例に関連するタスクについては、「オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトの保守」を参照してください。
背景
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テスト対象のアプリケーションには、Candidate オブジェクトのまったく同じインスタンスが 3 つあります。
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UFT One がアプリケーション内のオブジェクトを学習すると、それぞれの Candidate テスト・オブジェクトに順序識別子が割り当てられます。
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この実習では、Object #1 と Object #9 をオブジェクト・ペアとします。これらは常に Candidate オブジェクトの左右にあることで見分けられます。実行セッション中に Object #1 と Object #9 のオブジェクト・ペアの順番が変わっても、その間にある Candidate オブジェクトのインスタンスを識別するように UFT One を設定します。
[ビジュアル関係識別子]ダイアログ・ボックスを開く
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UFT One で関連するオブジェクト・リポジトリを開き、識別する Candidate テスト・オブジェクトを選択します。
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[表示]>[アプリケーション内で強調表示]を選択してアプリケーション内の正しいオブジェクトが強調表示されていることを確かめ、正しい・テスト・オブジェクトが選択されていることを確認します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたは[オブジェクトのプロパティ]ダイアログ・ボックスにある[ビジュアル関係識別子の設定]行で、[値]セルをクリックします。
テスト・オブジェクト記述に一致するオブジェクトの強調表示
[ビジュアル関係識別子]ダイアログ・ボックスで[プレビュー]ボタンをクリックします。これによって、UFT One でテスト・オブジェクト記述に一致するすべてのオブジェクトが強調表示されます(順序識別子は無視されます)。UFT One のメイン・ウィンドウが非表示になり、識別するテスト・オブジェクトのインスタンスも含めて、アプリケーション内の Candidate オブジェクトの各インスタンスが強調表示されます。
[プレビュー]ボタンをもう一度クリックすると、UFT One ウィンドウが元に戻ります。
横のビジュアル関係を使用した、最初の関連テスト・オブジェクトの定義
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[関連オブジェクト]領域で、[追加]ボタンをクリックします。「[テスト オブジェクトの選択]ダイアログ・ボックス」が開き、オブジェクト・リポジトリからテスト・オブジェクトを選択するか、アプリケーションからオブジェクトを追加できます。
この練習では、Object #1 を最初の関連テスト・オブジェクトとします。これらはアプリケーション内で Candidate オブジェクトの左右にあります。
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[関係の詳細]領域で最初のチェックボックスを選択し、ドロップダウン・リストから[左]を選択します。記述領域に、ビジュアル関係識別子のサマリが表示されます。
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ビジュアル関係識別子が正しく定義されていることを確認するため、[プレビュー]ボタンを再度クリックします。UFT One のメイン・ウィンドウが非表示になり、現在定義されているビジュアル関係も含めて、ビジュアル関係識別子にテスト・オブジェクト記述に一致するオブジェクトが表示されます。また、選択した関連オブジェクトと、定義した関係の詳細のビジュアル表現も強調表示されます。Object #1 は 3 つの Candidate ボタンすべての左にあるため、[プレビュー]ボタンを使用すると 3 つのボタンすべてが強調表示されたままです。
縦のビジュアル関係を使用した、2 番目の関連オブジェクトの定義
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[関連オブジェクト]領域で、[追加]ボタンをクリックします。[テスト オブジェクトの選択]ダイアログ・ボックスが開き、別のオブジェクトを選択または追加できます。
この練習では、Object #5 を 2 番目の関連テスト・オブジェクトとします。これはアプリケーション内で Candidate オブジェクトの真上にあります。
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[関係の詳細]領域で、2 番目のチェックボックスを選択します。ドロップダウン・リストで[上]を選択し、[一列 (縦)]チェックボックスを選択します。記述領域に、選択したすべてのビジュアル関係のツールヒントが表示されます。
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ビジュアル関係識別子が正しく定義されていることを確認するため、[プレビュー]ボタンを再度クリックします。Object #5 は 3 つの Candidate ボタンすべての上にあるため、3 つのボタンすべてが強調表示されたままです。つまり、オブジェクトを一意に識別するビジュアル関係識別子を作成するには、さらに別のオブジェクトを選択する必要があるということです。
距離のビジュアル関係を使用した、3 番目の関連オブジェクトの定義
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[関連オブジェクト]領域で、[追加]ボタンをクリックします。[テスト オブジェクトの選択]ダイアログ・ボックスが開き、別のテスト・オブジェクトを選択できます。
この使用例では、Object #9 を 3 番目の関連テスト・オブジェクトとします。これは Candidate オブジェクトの右にあり、最も近いオブジェクトです。
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[関係の詳細]領域で 3 番目のチェックボックスを選択し、ドロップダウン・リストから[Y 軸上で最も近い]を選択します。記述領域に、ビジュアル関係識別子の更新サマリが表示されます。
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ビジュアル関係が正しく定義されていることを確認するため、[プレビュー]ボタンを再度クリックします。この 3 番目の関連オブジェクトによって、UFT One が正しいオブジェクトを一意に識別できることがわかります。
結果
すべての必要なビジュアル関係を定義すると、次のようになります。
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[プレビュー]を使用すると、目的の Candidate オブジェクトがアプリケーション内の唯一のオブジェクトとして認識されます。
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Candidate オブジェクトと定義した 3 つの関連オブジェクトとの相対的な位置が変わらないかぎり、ユーザ・インタフェースの変更があっても、すべての実行セッションで目的の Candidate オブジェクトが UFT One で正しく識別されます。
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オブジェクト・リポジトリ・マネージャまたはウィンドウで、順序識別子プロパティが無効になります。