ALM バージョン管理
関連:GUI テストとコンポーネント、API テスト、ビジネス・プロセス・テストとビジネス・プロセス・フロー
注意: 本
バージョン管理をサポートする ALM プロジェクトに UFT One を接続すると、各テストの古いバージョンを維持しながら、UFT One アセットを更新および改定できます。このようにすることで、各アセットに対して行った変更の追跡や、テストのバージョン間での変更内容の確認が容易になります。
アセットの追加
アセットをバージョン管理データベースに追加するには、バージョン管理がサポートされている ALM プロジェクトに保存します。初めてアセットを保存する場合は、UFT One によって ALM のバージョン管理データベースにアセットが自動的にチェックインされ、バージョン番号 1 が割り当てられた後、作業を続けられるようにアセットが自動的にチェックアウトされます。アセットをチェックインすると、内容を含む最初のバージョンであるため、バージョン番号 1 のままです。その後は、アセットがチェックアウトされて再度チェックインされるたびに、バージョン番号が 1 ずつ大きくなります。
アセットのチェックアウト
バージョン管理データベースに現在チェックインされているアセットを開くと、読み取り専用モードで開きます。チェックインされているアセットの検証が可能です。また、アセットを実行して結果を表示することもできます。
アセットを変更するには、 チェックアウトする必要があります。アセットをチェックアウトすると、ALM によってアセットが一意のチェックアウト・フォルダ(アセットを初めてチェックアウトするときに自動的に作成)にコピーされ、プロジェクト・データベースでアセットがロックされます。この処理により、ALM プロジェクトのほかのユーザは、アセットに対して行った変更を上書きできなくなります。ただし、ほかのユーザがデータベースに最後にチェックインされたバージョンを実行することは可能です。
UFT One では、チェックアウト・オプションで、アセットの最新バージョンにアクセスします。ALM では、アプリケーション領域以外のすべてのアセットの古いバージョンをチェックアウトすることもできます。
アセットのチェックイン
アセットがチェックアウトされている間は、ALM ユーザは前にチェックインされたアセットのバージョンを実行できます。たとえば、アセットのバージョン 3 をチェックアウトし、多数の変更を加えて保存するとします。そのアセットをバージョン 4 としてバージョン管理データベースにチェックインし直すまで、ALM ユーザはバージョン 3 の使用を継続できます。
アセットの変更を終え、ALM ユーザに新しいバージョンを提供する準備が整ったら、バージョン管理データベースにチェックインします。
バージョン管理データベースにアセットをチェックインし直すと、ALM によってチェックアウト・フォルダからアセットのコピーが削除され、ALM プロジェクトのほかのユーザがアセットのバージョンを使用できるようにデータベースでアセットのロックが解除されます。
バージョン管理情報の表示
バージョン管理をサポートする ALM プロジェクトからテストを開いたときに、「[<ドキュメント>/<リソース> を開く]/[新規<ドキュメント>/<リソース>]/[<ドキュメント>/<リソースの保存]/[<ドキュメント>/<リソース>の追加]ダイアログ・ボックス」の[詳細]ビューを使用すると、バージョン管理情報を表示できます。
[チェックアウト先]カラムには、テストがチェックアウトされている場合、チェックアウト先の ALM ユーザのユーザ名が示されます。現在、テストがバージョン管理データベースにチェックインされている場合、ダイアログ・ボックスには示されません。
アセットのバージョンの表示と比較
アセット比較ツールを使用して、アセットのバージョンを表示および比較できます。
プロジェクト管理者が製品開発のマイルストーンに到達した時点でプロジェクトのベースライン・バージョンを作成すると、それらのベースラインに格納されているアセットのバージョンを表示および比較できます。
ベースライン履歴の表示
ALM では、プロジェクト管理者が開発のさまざまな段階で、プロジェクト全体(または一部)の「スナップショット」を提供するベースラインを作成できます。ベースラインは、プロジェクトのライフ・サイクルの特定のポイントでのプロジェクトのバージョンを表します。たとえば、マイルストーンごと、あるいはプロジェクトの特定のフェーズが完了した時点でベースラインが作成されます。
ベースラインの作成は、バージョン管理が有効かどうかに関わらず、ALM プロジェクトで可能です。
プロジェクト管理者は、ALM の管理モジュールの[ライブラリ]タブでベースラインを作成します。ベースラインの作成は 2 段階のプロセスです。管理者はまずにライブラリを作成し、データのインポート元となるルート・フォルダを指定します。共有オブジェクト・リソースや関数ライブラリなど、すべての関連リソース・ファイルが含まれていることを確認します。次に、管理者はライブラリ内のすべてのアセットの最新バージョンから構成される、実際のベースラインを作成します。プロジェクトでバージョン管理が有効になっている場合、これらはすべてのアセットの最新のチェックイン済みバージョンです。
作成プロセスで、ALM は、これらのすべてのアセット(関連リソース・ファイル)がベースラインに含まれていることを確認します。含まれていないアセットがある場合、ALM はライブラリとベースラインを状況に応じて変更できるように管理者に通知します。詳細については、『ALM ユーザーズ・ガイド』を参照してください。