Flex リスト，テーブルまたはツリー・ビュー内の埋め込みオブジェクトの使用

Flex オブジェクトは，他の非コンテナ Flex オブジェクト内に埋め込まれていることがあります。たとえば，Flex テーブル・セルや Flex リスト項目に，エディット・ボックス，テキスト・ボックス，チェックボックスなどが含まれている場合などです。

UFT One は，オブジェクト・スパイの使用時，Flex アプリケーションの記録時，Flex オブジェクトの学習時に，このようなオブジェクトを認識しません。

ただし，FlexList，FlexTable または FlexTreeView オブジェクト内に埋め込まれているか格納されている Flex オブジェクトについては，埋め込みオブジェクトを取得するステップをテストやコンポーネントに手動で追加できます。このような子オブジェクトは，取得すれば他のテスト・オブジェクトと同じように使用できますが，オブジェクト・リポジトリには格納されません。

このタスクでは，FlexList，FlexTable および FlexTreeView オブジェクトに埋め込まれた Flex オブジェクトにアクセスしてテストする場合に使用できるステップについて説明します。

1. 格納先の FlexTable，FlexList または FlexTreeView オブジェクトを記録または学習します。

2. （オプション）FlexTable.SelectCell，FlexList.Select，または FlexTreeView.Select メソッドを使用して，格納先のテーブル・セル，リスト項目，ツリー・ビュー・ノードをアクティブにします。

   状況によっては，この操作で埋め込みオブジェクトが変更されることがあります。それ以外の場合，格納先のオブジェクトを表示するためにこの操作は必要です。

3. FlexTable.GetCellChildObjects，FlexTreeView.GetItemChildObjects または FlexList.GetItemChildObjects メソッドを使用して，埋め込み Flex オブジェクトを取得します。

   これらのメソッドでは，Description パラメータを指定して，記述に一致する子オブジェクトのみを返すように制限できます。

4. （オプション）返されたテスト・オブジェクト・コレクションを反復処理して，FlexTable セル，FlexList 項目および FlexTreeView ノード内に格納されているオブジェクトを確認するか，別のオブジェクトの操作を実行します。

5. 埋め込みオブジェクトの操作を実行するステップをテストやコンポーネントに追加します。たとえば，FlexSpin，FlexEdit，または FlexChHi eckBox オブジェクトに対する Set ステップを追加します。

   格納先のオブジェクト内で関連する場所をクリックすれば，埋め込みオブジェクトを取得しなくても，そのオブジェクトに対するステップを実行することもできます。これを行うには，たとえば，行，ノードまたはセル内の関連座標を提供する，FlexTable.SelectRow，FlexTreeView.Select または FlexTable.SelectCell メソッドを使用します。

6. 埋め込みオブジェクトのプロパティを確認します。これを行うには，CheckProperty または GetROProperty メソッドを使用するか，チェックポイントを使用します。

   埋め込みオブジェクトに対して使用するチェックポイントを作成するには，同じ種類で埋め込まれていないオブジェクトにチェックポイントを作成します。チェックポイントはオブジェクト・リポジトリに格納され，埋め込みオブジェクトに対して使用できるようになります。次の例でその方法を示します。

   'テーブルの最初の行の Options カラムから子オブジェクトを取得します
   Set child_buttons = grid.GetCellChildObjects(0, "Options")
   '取得したすべてのオプションを反復処理し，それぞれに対してチェックポイントを実行します
   For n=0 to (child_buttons.count-1)
       child_buttons(n).Check CheckPoint("Option_radiobutton")
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