既知の問題 - .NET Windows Forms

このトピックでは,.NET Windows Forms Add-in のトラブルシューティングと制限事項について説明します。

テスト・オブジェクト

  • カード・ビュー・モードではグリッド・コントロールはサポートされません。

  • テストの実行中や記録セッションと実行セッションの間に DateTimePicker コントロールの形式を変更すると(たとえば "Long Date" から "Time" へ),テストの実行が失敗します。

  • Simple Combobox スタイルのコンボ・ボックス・オブジェクトはサポートされません。

  • MSAA(Microsoft Active Accessibility)アプリケーションをサポートするテクノロジはオペレーティング・システムに依存するため,Windows 10 Anniversary オペレーティング・システム上の UFT One テスト・オブジェクトは,他の Windows オペレーティング・システムと異なる場合があります。

DevExpress コントロール

RibbonControlNavBarControl,および XtraTreeList オブジェクト

DevExpress の RibbonControlNavBarControl,および XtraTreeList オブジェクトを操作する場合,UFT One はオブジェクト・プロパティを null として識別します。したがって,DevExpress コントロールに対するスパイとチェックポイントの追加により,テストが予期しない方法で実行される可能性があります。

関連するメソッドとプロパティは次のとおりです。

  • RibbonControl オブジェクト:GetItemsCount,GetItem,GetItemProperty,IsITemEnabled,ItemExists,GetContent
  • NavBarControl オブジェクト:GetItemsCount,GetItem,GetItemProperty,IsItemEnabled,ItemExists,GetContent
  • XtraTreeList:GetItemsCount,GetItem,GetItemProperty,GetContent,ExpandAll
SwfScrollbar オブジェクト
  • 次のコントロール内でのみ,DevExpress スクロール・バーのステップを記録および実行できます。

    データ・グリッド,垂直グリッド,ピボット・グリッド,スプレッドシート,レイアウト,エディタ・コントロール

    次のタイプの DevExpress スクロール・バーでステップを記録して実行できます。

    VCrkScrollBar,VGridVertScrollBar,VTLScrollBar,ToolboxSmoothVScrollBar,HScrollBar,VScrollBar

  • UFT One では,自動非表示プロパティが設定された DevExpress スクロール・バー・オブジェクトは,サポートされない可能性があります。

AddToSelection 操作

次の問題は,バージョン 19.2 以前の DevExpress で発生する可能性があります。

垂直グリッド・オブジェクトで AddCellToSelection または AddRowToSelection 操作を記録すると,DeselectCell または DeselectRow 操作がそれぞれ記録されます。

回避策:記録が終了したら,DeselectCell または DeselectRow 操作を含むステップを削除します。

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テスト・オブジェクト・メソッド

Back メソッド

親行を持たないテーブルに対して Microsoft DataGrid コントロールの Back メソッドを呼び出した場合は,ステートメント実行時に何の操作も実行されず,エラー・メッセージも表示されません。

SwfTable オブジェクトの GroupBy メソッドと SetView メソッド

サポートされているバージョンの DevExpress を使用していても,バージョンが 16.2.3 より前である場合,SwfTable オブジェクトの GroupBy メソッドと SetView メソッドが期待どおりに機能しない場合があります。

回避策:この問題を解決するには,記事「How to revert to the legacy mechanism for specific DecExpress controls」で説明されている手順を実行してください。

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記録

既知の問題 回避策
キーボードのキーを使ってグリッド・コントロール内を移動すると(たとえばセルや行などを選択すると),その操作が正しく記録されない場合があります。 グリッド・コントロール内の移動にはマウスを使用します。
テスト対象アプリケーションのウィンドウの中に,不透明プロパティ値が 100% ではない(つまり,フォームの全体または一部が透明になっている)ものがある場合,ActiveScreen は透明のウィンドウではなく,フォームの下に表示されている画像をキャプチャします。 現在,回避策はありません。
グリッド・コントロールに関する記録を開始する前に選択されていたグリッド・セルに対する操作は,誤って記録される可能性があります。たとえば,親グリッドの操作(SetCellData など)の代わりに子セル要素の操作が記録される場合があります。 すでに選択されているセルに対して操作を実行する前に,記録を開始し,フォーカスを別のセルへ移動し,目的のセルを選択し直してから,必要な操作を実行します。
ステップを低レベル記録で記録すると,WinObject オブジェクトと Window オブジェクトの標準の記述プロパティに定数値が設定されません。これにより,実行セッション中の記述プロパティ値が異なるようになり,これらのオブジェクトに対するステップが失敗する可能性があります。
  • Window テスト・オブジェクト:記録する前に,[オブジェクトの認識]ダイアログ・ボックスを使用して,必須プロパティ,補足プロパティ,スマート記述プロパティの一覧から regexpwndclass プロパティを削除してください。

  • WinObject テスト・オブジェクト:次の手順を実行します。

    • 記録する前に,[オブジェクトの認識]ダイアログ・ボックスを使用して,必須プロパティ,補足プロパティ,スマート記述プロパティの一覧から window id プロパティを削除してください。

    • 記録したら,オブジェクト・リポジトリ内の各 WinObject テスト・オブジェクトについて regexpwndclass プロパティ値を正規表現に変更し,そのプロパティ値を編集してコントロール・タイプ以外のすべてを削除します。

      たとえば,WindowsForms10.BUTTON.app3.*BUTTON.* に変更します。

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チェックポイント

.NET Windows Forms のテーブル・チェックポイントおよび出力値ステップは,UFT One が SwfTable オブジェクトとして認識するオブジェクトにのみ作成できます。UFT One は,SwfPropertyGrid テスト・オブジェクトをテーブル・オブジェクトとして扱いません。

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Windows の表示倍率(DPI)

UFT One バージョン 2023 以降

Windows の倍率設定に関係なく,Windows Forms アプリケーションをテストできます。ただし,アプリケーションが DPI 対応でない場合,SwfTab.Select 操作を実行するときには,エラーを回避するために倍率を 100% に設定することをお勧めします。

UFT One バージョン 2022 以前

Windows の表示倍率を 100% 以外に設定すると,UFT One が Windows Forms アプリケーションの正しい場所にあるオブジェクトの識別に失敗する場合があります。

Windows の表示倍率(DPI)を参照してください。

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