既知の問題 - 埋め込みフレームワークとヘッドレス・ブラウザ

このトピックでは,UFT Oneを使用して埋め込みフレームワークおよびヘッドレス・ブラウザで Web アプリをテストする際の既知の問題を示します。

Chromium Embedded Framework (CEF) / Electron / JxBrowser / NW.js / Microsoft Edge WebView2

UFT One には,CEF,Electron,JxBrowser,NW.js フレームワーク,Microsoft Edge WebView2 アプリを使用する場合,次の既知の問題があります。

サポートされていない機能

CEF,Electron,JxBrowser,NW.js,Microsoft Edge WebView2 アプリで作業する場合,次の機能はサポートされていません。

  • ナビゲートして学習

  • ドラッグ・アンド・ドロップ

  • ActiveScreen

  • Web オプション([ツール]>[オプション]>[GUI テスト]タブ>[Web]ノード)

  • 低レベルの記録

JxBrowser では,複数のタブまたはウィンドウでのテストの実行はサポートされていません。

サポートされていないオブジェクトとメソッド

CEF,Electron,JxBrowser,NW.js,Microsoft Edge WebView2 アプリで作業する場合,次のオブジェクトとメソッドはサポートされていません。

  • * about://* ページ

  • * chrome://* ページ

  • ブラウザのダイアログ・ボックス(アラート,確認,プロンプトなど)

  • モーダルまたはモードレス・ダイアログ・ボックス

  • WebFile テスト・オブジェクト

  • ViewLink テスト・オブジェクト

  • WebAgGrid および WebUIGrid オブジェクト
  • WebXML テスト・オブジェクト

  • ブラウザのメソッド

    注:CEF アプリケーションでは,次のブラウザ・メソッドはサポートされていません。 

    OpenNewTabCloseClearCacheDeleteCookiesCloseAllTabsFullScreenMaximizeMinimizeDialogExistsHandleDialog,Quit,Restore

    他のすべてのブラウザ・メソッドは,テストの実行中にのみサポートされます。

チェックポイント

標準,ビットマップ,テキスト/テキスト領域チェックポイントのみがサポートされています。

記録

記録中に,ページが完全にロードされた後にページ移動スクリプトが表示され,直接記録を続けると,スクリプトでエラーが発生する可能性があります。

正しいスクリプトがエラーなしで記録されるようにするには,ナビゲーション・ステップが完全に記録されるまで待ってから続行してください。

ナビゲーション・ステップがまったく記録されない場合は,手動で追加してください。

スパイ

Electron のみ:

サイズとタイトルが同じである 2 つの Electron ウィンドウをスパイする場合は,オブジェクトのスパイや追加を行う前に,一方のウィンドウのサイズを変更してください。

これにより,UFT One は各ウィンドウを一意に識別できるようになります。

アプリケーション内のオブジェクトの強調表示

UFT One の Web 2.0 アドイン・テスト・オブジェクトを含む Web Extensibility ベースのテスト・オブジェクトで作業する場合,強調表示を行っても,期待される領域が常に強調表示されるとは限りません。

Electron オブジェクトのみ

UFT One は,サンドボックス・モードで実行されている場合にのみ,Electron フレームワークのアプリケーションをサポートします。

たとえば,-enable-sandbox コマンドを使用してアプリケーションを起動した場合などです。

CEF オブジェクトのみ

UFT One が CEF アプリケーションのオブジェクトを認識できるようにするには,次の手順を実行します。

デフォルトでは,UFT One は,アプリケーションの Web 要素コンテナのウィンドウ・クラス名の先頭が Chrome_WidgetWin であると想定しています。

先頭が Chrome_WidgetWin でない場合は,次のようにしてください。HKEY_CURRENT_USER\Software\Mercury Interactive\QuickTest Professional\MicTest\Packages\WebPackage\Settings\CEFWindowClassPrefix レジストリ・キーの値を変更します。アプリケーションの Web 要素コンテナで使用されているウィンドウ・クラス名プレフィックスを入力します。

注: 後方互換性を考慮して,一部のレジストリ・キーには以前の会社のブランドが意図的に使用されています。

ローカライズされたバージョンの UFT One

UFT One のローカライズされたバージョンで作業する場合,CEF,Electron,または JxBrowser オブジェクトを含むアプリケーションにローカルホストを介して接続すると,エラーが発生する可能性があります。

このような場合は,代わりに 127.0.0.1 IP アドレスを使用してください。

Microsoft Edge WebView2 のみ

Microsoft Edge WebView2 では,オーディオ・ファイルやビデオ・ファイルの自動再生が有効になりません。そのため,Microsoft Edge WebView2 アプリケーションで WebAudio.Play メソッドと WebVideo.Play メソッドを初めて実行するとき,これらのメソッドは機能しません。

回避策:WebAudio.Play メソッドと WebVideo.Play メソッドを実行する前に,最初にアプリケーションでオーディオ・ファイルまたはビデオ・ファイルを手動で再生しておきます。

プロセスの手動での終了

次の状況では,WebDriverHost.exechromedriver.exe,または msedgedriver.exe プロセスを手動で終了しなければならない場合があります。

  • UFT One の接続先のポートが間違っていた場合

  • アプリケーションが正常に終了しなかった場合

このような場合,CEF/Electron/JxBrowser/NW.js/Microsoft Edge WebView2 アプリケーションで作業するときに,予期しない動作を回避するため,これらのプロセスを手動で終了する必要があります。

ヒントWebUtil.DetachRemoteDebugging メソッドをテストに追加して,テスト中にこれらのプロセスを終了します。アプリケーションの IP アドレスとポートを使用してメソッドを定義します。

詳細については,『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「Utility」の項の WebUtil オブジェクトを参照してください。

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ヘッドレス・ブラウザでのテスト

PhantomJS および Headless Chrome を使用する場合,UFT One には次の既知の問題があります。

サポートされている Chrome のバージョン Headless Chrome は,Chrome バージョン 60 以降でのみサポートされています。
記録 PhantomJS ツールキットまたは Headless Chrome での記録はサポートされていません。
データ駆動 テストをデータ駆動する場合は,テスト実行の失敗を防ぐために,各反復の最後に Browser.CloseAllTabs メソッドを追加することをお勧めします。
サポートされていない機能

PhantomJS アプリを使用する場合,次の機能とオブジェクトはサポートされていません。

  • 記録

  • オブジェクト・スパイ

  • アプリケーション内で強調表示

  • ナビゲートして学習

  • オブジェクト・スパイの[ローカルへオブジェクトを追加]ボタン

  • ドラッグ・アンド・ドロップ機能

サポートされていないテスト・オブジェクトとメソッド

Headlesss Chrome のみ

  • WebAgGrid および UIGrid オブジェクト

  • Browser.Maximize および Browser.Minimize メソッド

PhantomJS のみ:

  • 大きなページソースで CaptureBitmap メソッドを使用してテストを実行すると,一般実行エラーがスローされます。

  • ブラウザのダイアログ(アラート,確認,プロンプトのダイアログなど)

  • role=link プロパティによって作成された Link オブジェクト

  • WebAudio

  • role=button プロパティによって作成された WebButton

  • role=list プロパティによって作成された WebList

  • WebMenu

  • role=table または role=grid プロパティによって作成された WebTable

  • WebTabStrip

  • WebTree

  • WebVideo

PhantomJS / Headless Chrome:

  • about://* ページ

  • iFrame またはクロスドメイン iFrame オブジェクト

  • Web 2.0 テクノロジ(ASAP .NET AJAX,Dojo,Google Web Tools,jQueryUI,SiebelOpenUI,および YahooUI)で作成されたオブジェクト

  • Browser.ClearCache

  • Browser.DeleteCookies

  • Browser.HandleDialog

  • Browser.Home

  • Browser.IsSiblingTab

  • Browser.Object

  • Browser.Stop

  • ViewLink

  • WebFile

再生の種類

マウスの再生の種類はサポートされていません。代わりにイベントの再生の種類を使用してください。

テストの実行 メンテナンス実行モードはサポートされていません。

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その他の参照項目: