UFT One のアップグレード

製品のどのバージョンからでも,UFT One の最新バージョンに直接アップグレードすることができます。

最新バージョンの維持

最新バージョンにアップグレードすることで,修正やセキュリティ更新を含め,最新の機能や開発をすべて利用することができます。詳細については,UFT One バージョン・アップグレード・ハブを参照してください。

アップグレードする前に

アップグレード前のバージョンに応じて,次の事項を検討してください。

アップグレード前 検討事項
UFT Oneバージョン 2021 以前

EmulatedDevices.xml ファイルをカスタマイズした場合は,アップグレードする前にファイルをバックアップします。アップグレードが完了したら,<UFT One インストール・フォルダ>/bin ディレクトリにある新しい EmulatedDevices.xml ファイルにカスタマイズの内容を追加します。

UFT バージョン 14.53 以前

UFT One は,NET Framework 4.8 を使用します。以前の UFT バージョンでは,以前の .NET Framework バージョンを使用していました。

UFT One サポート・マトリクス」を参照して,オペレーティング・システムに新しいバージョンとの互換性があることを確認してください。

UFT バージョン 12.54 以前

UFT One をインストールする前に,UFT および関連するすべてのパッチをアンインストールしてください。

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アップグレードの実行

UFT One をアップグレードするには,次の手順を実行します。

  1. 無償試用版のページから,または「ソフトウェアのライセンスとダウンロード」ページでアカウントを選択して,新しいバージョンのインストール・ファイルをダウンロードします。

  2. システムを再起動して,システム構成を完全にしておきます。

  3. UFT One_<バージョン番号>_Setup.exe ファイルを実行し,インストール・ウィザードを使用してアップグレードします。

    または,サイレント・インストール・スクリプトを更新して,新たにダウンロードしたファイルを使用します。

注: アップグレードでは,実行セッションおよび起動オプションのみが保持されます。必要に応じて他のすべての設定を再定義します。

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UFT One 設定ファイルの場所

UFT One バージョン 2021 からは,UFT One の設定ファイルは新しい場所に保管されます。

2021 より前のバージョンからアップグレードした後で UFT One を初めて実行すると,既存のすべての設定ファイルが新しい場所に自動的に移行されます。これにより,既存の UFT One 設定を新しいバージョンで引き続き使用できます。

UFT One 設定の移行で,移行できなかったファイルがある場合,UFT One はそのファイルを手動で移動するように提案します。そうしない場合,UFT One は,既存の設定ではなく,標準設定を使用します。

次の表に,移行するファイルが含まれるフォルダを示します。左側のフォルダにあるすべてのファイルを右側の新しいフォルダにコピーしてください。

古いフォルダ 新しいフォルダ
%APPDATA%\Hewlett-Packard\UFT %APPDATA%\Micro Focus\UFT
%APPDATA%\HP\QuickTest Professional %APPDATA%\Micro Focus\QuickTest Professional
%APPDATA%\HP\API Testing %APPDATA%\Micro Focus\API Testing
%PROGRAMDATA%\Hewlett-Packard\UFT %PROGRAMDATA%\Micro Focus\UFT
%LOCALAPPDATA%\HP\UFT %LOCALAPPDATA%\Micro Focus\UFT

注: UFT One の 2021 より前のバージョンにダウングレードする場合,既存の設定は保持されず,古いバージョンの標準設定が使用されます。

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アップグレードの注意事項

次の項目は,特定の状況でアップグレードする際の問題に対処します。アップグレードに関連する任意の状況の指示をお読みください。

サイレント・インストール・スクリプトのアップグレード

サイレント・インストール・スクリプトと Help_Documents パラメータを含む現在のスクリプトをアップグレードする場合は,このパラメータを削除します。ヘルプ・ドキュメントは,UFT Oneでインストールされなくなりました。

オンラインでヘルプセンターにアクセスするか,ローカル・ドライブにダウンロードできます。[オプション]ダイアログ・ボックス([ツール]>[オプション]>[一般]タブ>[ヘルプ])からヘルプをダウンロードします。

ライセンスのアップグレード

QuickTest,Service Test,または 12.50 より前の UFT One バージョンからアップグレードする場合は,新規ライセンスを取得する必要があります。

お持ちのライセンスを新しい Functional Testing ライセンス(UFT Ultimate,UFT One,UFT Developer)にアップグレードすることもできます。この手順は必須ではありません。

詳細については,地域のライセンス・サポート・センターまたは販売担当者までお問い合わせください。

コンカレント・ライセンスに対応したアップグレード

UFT One は,コンカレント・ライセンス・サーバとして,AutoPass License Server をサポートしています。

コンカレント・ライセンスを持つ UFT One にアップグレードする場合,コンカレント・ライセンス・サーバもアップグレードし,AutoPass License Server にライセンスをインストールする必要があります。

詳細については,AutoPass License Server のオンライン・ドキュメントを参照してください。

注: 圧縮された Package for the Web Bundle から UFT One をインストールする場合,このリンクは使用できません。UFT One とライセンス・サーバをインストールする必要がある場合は,Full UFT One DVD Release または Core UFT One DVD Bundle から UFT One をインストールする必要があります。

Microsoft Edge Legacy での Web テストに対応したアップグレード

UFT One で,Microsoft WebDriver プログラム(Edge 用 Micro Focus UFT Agent に必要)の使用方法が変更されました。必要な手順については,Microsoft Edge Legacy での Edge Agent for UFT の有効化を参照してください。

Safari での Web テストに対応したアップグレード

UFT One バージョン 2021 R1 以前に関連

Safari 上で Web アプリケーションをテストするのに UFT One の以前のバージョンを使用していた場合は,UFT One の現行バージョンで Mac 上に UFT 接続エージェント を再インストールする必要があります。

UFT 接続エージェント 環境設定と Micro Focus UFT Agent Safari 機能拡張環境設定は,標準設定値にリセットされます。

オートメーション・スクリプトのテキスト認識オプションに対応したアップグレード

オートメーション・スクリプトを使用して UFT One を実行し,テキスト認識オプションをスクリプトに追加している場合,次のプロパティが使用されなくなったため更新が必要です。

更新対象 更新後
TextRecognitionLanguages

AbbyyOcrLanguages

TextRecognitionOrder TextRecognitionOcrMechanism

2021 より前の UFT One バージョンからのアップグレード

2021 より前のバージョンから 2021 にアップグレードした後に,UFT One を初めて実行すると,既存のすべての設定ファイルが新しい場所に自動的に移行されます。

アップグレード直後に別のライセンスをインストールすると,UFT One を初めて実行したときにライセンスが自動的に上書きされ,UFT One の起動は失敗します。

したがって,アップグレード後は,一度 UFT One を開いてから新しいライセンスをインストールします。

2023 より前の UFT One バージョンからのアップグレード

UFT One では,順序位置を使用した AI オブジェクトの識別で,より一貫した計算が行われます。その結果,既存のテストでいくつかのステップを調整しなければならない場合があります。

順序位置で記述した AI オブジェクトが正しく識別されていない場合,アプリケーションを再検査して,使用するのに最適な記述を見つけます。たとえば,オブジェクトを上から 3 番目と記述している場合,左から 4 番目と記述したほうが,より一貫した結果が得られる可能性があります。

順序位置の使用の詳細については,オブジェクトの順序位置を記述するにはを参照してください。

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