Hyper-V Windows 仮想マシンでの UFT One の使用
ニーズに合わせてテスト・アセットのスケーリングを行うには,UFT One を実行する複数の Hyper-V 仮想マシンをスピンアップします。このトピックでは,Micro Focus マーケットプレイスで入手可能な既製の Hyper-V UFT One 仮想ハード・ディスクを使用して,UFT One で Hyper-V 仮想マシンを作成する方法について説明します。
このトピックは,Hyper-V の管理についてある程度の知識があることを前提としており,Hyper-V の管理手順については詳しく説明しません。
システム要件
Hyper-V マシンを作成するコンピュータは,Windows バージョン 8.1 以降を実行している必要があります。
作成する Hyper-V マシンは,サポート・マトリクスのシステム要件のセクションに記載されている UFT One のメモリとリソースの最小要件を満たしている必要があります。
UFT One Hyper-V マシンの作成
このセクションでは,UFT One Hyper-V マシンのセットアップ方法について説明します。セットアップが完了すると,他の UFT One 仮想マシンと同様に,UFT One マシンを使用してテストの作成,編集,実行が可能になります。
最初に 1 台のマシンをセットアップし,UFT One のコンカレント・ライセンスと,その他の必要な基本設定を構成してカスタマイズします。次に,Hyper-V を使用して,テストのニーズに応じて,カスタマイズしたマシンを元に必要な数のマシンを作成したり,削除したりします。
UFT One Hyper-V マシンをセットアップするには
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Windows コンピュータで,[Windows の機能]ダイアログ・ボックスを開き,Hyper-V Windows の機能を有効にします。
ヒント: Windows バージョンで[Windows の機能]ダイアログ・ボックスを開くには,[コントロール パネル]>[プログラムと機能]の下にある[Windows の機能の有効化または無効化]を探します。
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Micro Focus マーケットプレイスから,UFT One がプリインストールされた既製の Hyper-V 仮想ハード・ディスクをダウンロードします。
2021 Hyper V 仮想ハード・ディスクのオペレーティング・システムは Windows 10 20h2 です。このディスクには,UFT One のすべての前提条件と UFT One 2021 がインストールされています。
注: ディスクにはバッチ・ファイル Repair_UFT_one_Components が付属しており,再起動のたびに実行されて,起こり得る Windows Update に起因したレジストリ・エラーが修正されます。このスタートアップ・プログラムを無効にするには,[タスク マネージャー]>[スタートアップ]タブに移動します。
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Hyper-V マネージャで,ダウンロードした仮想ハード・ディスクを使用して単一の仮想マシンを作成します。仮想ハード・ドライブをカスタマイズ可能な Hyper-V マシンを作成するにはも参照してください。
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作成した仮想マシンで,複数のマシンで使用するライセンスとその他の基本設定を構成します。
新しい仮想マシンに初めてログインするには,Windows パスワードとして
123456
を使用します。その後で,マシンのセキュリティを確保するために,パスワードを変更します。変更が仮想ハード・ディスクに保存され,他のマシンのベースとして使用できるカスタマイズされた仮想ハード・ドライブが作成されます。
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カスタマイズしたハード・ディスク・イメージに基づいて,追加の Hyper-V 仮想マシンを作成します。変更がベース・ディスクに保存されない Hyper-V マシンを作成するにはも参照してください。
仮想ハード・ドライブをカスタマイズ可能な Hyper-V マシンを作成するには
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仮想外部スイッチを作成します。
[管理オペレーティング システムにこのネットワーク アダプターの共有を許可する]オプションを選択します。
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新しい仮想マシンを作成します。
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作成する新しいマシンのネットワークを設定する場合は,ネットワーク・アダプタの仮想スイッチを選択します。
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仮想ハード・ディスクをマシンに接続する場合は,[既存の仮想ハード ディスクを使用する]を選択し,カスタマイズする仮想ハード・ディスクを選択します。
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変更がベース・ディスクに保存されない Hyper-V マシンを作成するには
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仮想外部スイッチを作成します。
[管理オペレーティング システムにこのネットワーク アダプターの共有を許可する]オプションを選択します。
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ベース・ディスクを親として使用し,新しい差分仮想ハード・ディスクを作成します。
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新しい仮想マシンを作成します。
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作成する新しいマシンのネットワークを設定する場合は,ネットワーク・アダプタの仮想スイッチを選択します。
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仮想ハード・ディスクをマシンに接続する場合は,[既存の仮想ハード ディスクを使用する]を選択し,前のステップで作成した仮想ハード・ディスクを選択します。
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UFT One Hyper-V マシンのソフトウェア・ライセンスの取得
UFT One Hyper-V マシンを作成したら,マシンにログインしてソフトウェアのライセンスを取得する必要があります。
UFT One ライセンス
Hyper-V マシンで UFT One を使用するには,新規または既存のコンカレント・ライセンスを使用する必要があります。
Windows オペレーティング・システムのライセンス
Microsoft から購入したライセンスまたはプロダクト・キーを使用して,Windows オペレーティング・システムをアクティブにします。詳細については,下記を参照してください。https://support.microsoft.com/en-gb/help/12440/windows-10-activate