[.NET Windows フォーム スパイ]ダイアログ・ボックス

このダイアログ・ボックスを使用すると,.NET アプリケーションでの特定のコントロールの選択,その実行環境オブジェクトのプロパティと値の表示,実行環境でのアプリケーションのプロパティ値の変更,特定のコントロールのイベントのリッスン,イベントの引数の表示,およびアプリケーションへのイベントの発行を実施できます。

アクセス方法

[ツール]>[.NET Windows フォーム スパイ]を選択します。

関連タスク
参照

.NET Add-in Extensibility

次にユーザ・インタフェース要素について説明します。

UI 要素

説明

調査対象の .NET Windows Forms オブジェクトを選択できます。単一の .NET アプリケーション内で調査できるオブジェクトの数に制限はありません。選択した各オブジェクトは[オブジェクト]表示枠に追加されます。

  • 異なる .NET アプリケーションからオブジェクトを選択すると,別の[UFT One .NET Windows フォーム スパイ]ウィンドウが開き,選択したオブジェクトの情報が表示されます。

  • 追加のオブジェクトを調査するために指差しアイコンのメカニズムを使用する場合は,UFT One を開いておく必要があります。

タイプ

選択したオブジェクトの完全なタイプ名が表示されます。

[オブジェクト]表示枠

調査対象として選択したオブジェクトの階層ツリーが表示されます。

[オブジェクト]表示枠には,調査した .NET アプリケーションのオブジェクトの一覧が表示されます。同じ .NET アプリケーションで別のオブジェクトを調査するたびに,[オブジェクト]表示枠に追加されます。[UFT One .NET Windows フォーム スパイ]ウィンドウで指差しマークを使用すると,同じ .NET アプリケーションで必要な数のオブジェクトを調査できます。

[オブジェクト]表示枠には,[プロパティ]タブから追加した埋め込みオブジェクトも表示されます。埋め込みオブジェクトを[オブジェクト]表示枠に追加するたびに,階層形式で対象の親オブジェクトの下に追加されます。[オブジェクト]表示枠でオブジェクトを選択してプロパティとプロパティ値を表示または変更し,そのイベントをリッスンおよび発行できます。

[プロパティ]タブ

.NET アプリケーションの実行環境オブジェクトのプロパティ値を表示して変更できます。[プロパティ]タブでは,.NET アプリケーション内のオブジェクトの実行環境オブジェクトのプロパティと値を表示できます。プロパティを選択すると,プロパティ・グリッドの下にプロパティの説明を表示できます。

プロパティは,アルファベット順またはカテゴリ別に表示できます。.NET Windows フォーム・スパイでプロパティ値を変更し,変更内容を実行環境で .NET アプリケーションに適用できます。

[イベント]タブ

.NET アプリケーションのイベントをリッスンし,アプリケーションで発行できます。

[イベント]タブを使用すると,.NET アプリケーションの特定のコントロールで選択したイベントをリッスンできます。次にイベント引数を表示して,選択したイベントをアプリケーションに発行できます。

これは,.NET Add-in Extensibility を使用してカスタムの .NET Windows Forms コントロールのサポートを作成する際に特に役に立ちます。.NET アプリケーションの変更の原因となるイベントを確認できるため,特定のコントロールの操作を記録する拡張を実装したり,希望どおりに .NET アプリケーションを動作させるために発行する必要があるイベントを確認したりできます。

ステータス・バー

[オブジェクト]表示枠で選択されているオブジェクトのクラス名,およびイベント処理ステータスが表示されます。