SAP GUI Scripting API と UFT One

UFT One は SAP GUI Scripting API を直接処理してユーザの操作を記録します。このため,UFT One ではテストやビジネス・コンポーネントにステップを追加するのは,API イベントがサーバに送信されたときだけです。このため,テストやビジネス・コンポーネントの記録中は,アプリケーション上で複数の操作を実行した後でないと対応するステップが追加されない場合があります。サーバに情報を送信するステップを実行すると,UFT One は該当する Windows ベース SAP オブジェクトを含むステップを挿入します。

例 1:チェックボックス

[Price Simulation for Material]フォームに情報を入力するステップを記録するとします。フォーム上の 3 つのチェックボックス([Incl. cash discount],[Delivery costs],[Effective price])を選択し,[Continue]をクリックします。[Continue]ボタンをクリックすると,SAP サーバに情報が送信され,チェックボックスを選択して[Continue]ボタンをクリックするステップがまとめてテストに追加されます。

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例 2:ラジオ・ボタン

SAP GUI for Windows アプリケーションの Reconcile Plan Versions トランザクションのレポート期間を変更するラジオ・ボタンを選択するとします。このラジオ・ボタンには,[Current Year]というラベルが付いています。

UFT One は,SAP GUI ビジネス・コンポーネント・タイプ(41)を使用してこのオブジェクトを SAPGuiRadioButton オブジェクトとして識別します。次に,「Current Year」という名前の SAPGuiRadioButton テスト・オブジェクトを作成し,以下のプロパティと値をラジオ・ボタンの詳細として記録します。

注: guicomponenttype プロパティと name プロパティの値は,SAP GUI Scripting API によって提供されます。

UFT One は,ユーザが Set メソッドを実行してラジオ・ボタンをオンにしたことも記録します。

UFT One は,次のようにステップを追加します。

UFT One は実行セッション中にオブジェクト・リポジトリを検索することにより,「Current Year」という名前の SAPGuiRadioButton オブジェクトの記述を調べます。UFT One は次の記述を見つけます。

guicomponenttype:=41
name:=PCHZTR_Y
attachedtext:=Current Year

次に,UFT One は上記の詳細と一致する SAPGuiRadioButton オブジェクトをアプリケーション内で検索します。オブジェクトが見つかったら,そのオブジェクトに対して Set メソッドを実行し,フィールドの値を ON に変更します(ラジオ・ボタンを選択します)。

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