特定のブラウザ・コントロール・オプションを使用する場合の HTML コントロールのテストの有効化

このトピックでは,SAP GUI for Windows または SAP NWBC デスクトップ・アプリケーションで Edge または Chromium を使用するように設定された組み込み HTML コントロールを UFT One でテストできるようにする方法について説明します。

注: この機能は,次のアプリケーションでのみサポートされています。

  • SAP GUI for Windows 7.70 patch 6 以降

  • SAP GUI for Windows 8.00 patch 0 以降

  • SAP NWBC Client 7.0 patch 13 以降

  • SAP NWBC Client 7.7 patch 16 以降

  • SAP NWBC Client 8.0 patch 0 以降

注意: このトピックの手順には,インターネットからの WebView2 ドライバのダウンロードが含まれますが,このドライバは OpenText から提供されるものではありません。

公式サイトから入手した正規の実行可能ファイルのみを使用することが推奨されます。この推奨に従わないと,システムのセキュリティ・リスクが高まる可能性があります。関連するすべてのリスクについては,お客様が責任を負い,OpenText が責任を負うことはありません。

SAP GUI for Windows

SAP GUI for Windows で HTML コントロールのタイプが[Edge (based on Chromium)]に設定されている場合,HTML コントロールをテストする前に,次の手順を実行します。

  1. SAP GUI for Windows を開き,HTML コントロールのブラウザ・コントロール・タイプを[Edge (based on Chromium)]に設定します。

    ヒント: SAP GUI for Windows アプリケーション内で Edge ベースの HTML コントロールを使用する場合は,開いているブラウザを閉じることをお勧めします。そうしないと,エラーが発生する可能性があります。

  2. SAP GUI for Windows を閉じます。Microsoft Edge WebDriver を公式ダウンロード・ページからダウンロードします。

    ダウンロードする Microsoft Edge WebDriver のバージョンが,マシンにインストールされている Microsoft Edge WebView2 と一致することを確認してください。

  3. WebDriver パッケージを解凍し,ファイルを %install%\OpenText\UFT One\bin\WebDriver フォルダに配置します。

  4. SAP GUI for Windows アプリケーションのリモート・デバッグを有効にするために,レジストリ・キーを設定します。

    1. 管理者権限で Windows レジストリ・エディタを開きます。

    2. SAP GUI for Windows アプリケーションおよびオペレーティング・システムのビット・バージョンに応じて,対応するフォルダに移動します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\SAP\General(64 ビット Windows システム上の 32 ビット版 SAP GUI for Windows)

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\SAP\General(32 ビットまたは 64 ビット Windows システム上の 64 ビット版 SAP GUI for Windows)

    3. EdgeBrowserEnableRemoteDebugging(REG_DWORD)レジストリ・キーを追加し,1 に設定します。

      このレジストリ・キーにより,SAP GUI for Windows アプリケーションで Edge ベースの HTML コントロールのリモート・デバッグが可能になります。

    4. EdgeBrowserRemoteDebuggingPort(REG_DWORD)レジストリ・キーを追加し,有効なデバッグ・ポート番号に設定します。

      これにより,SAP GUI for Windows アプリケーションが常にリモート・デバッグ用のポートを開くように設定されます。

      ポート 8081 は 10 進数値です。レジストリ値を 8081 に設定する場合は,最初に[表記]を[10 進数]に設定します。

    注: コンピュータ上の Microsoft Edge WebView2 アプリケーションをリモートでデバッグするように環境変数を設定した場合,この環境変数は EdgeBrowserRemoteDebuggingPort(REG_DWORD)レジストリ値をオーバーライドできます。

    SAP GUI for Windows アプリケーションで Edge ベースの HTML コントロールをテストする前に,その環境変数を必ず削除してください。

  5. SAP GUI for Windows アプリケーションを再起動し,UFT One を起動します。

  6. コマンド・プロンプトで netstat -na | find "port" と入力し,手順 4 で定義したデバッグ・ポートが開いているかどうかを確認します。

    ポートのステータスが LISTENING の場合,デバッグ・ポートは開いています。

  7. SAP GUI for Windows アプリケーションに接続します。

    1. 次のステートメントをテストに追加して,UFT One がアプリケーションに接続できるようにし,テストを実行します。

      WebUtil.AttachRemoteDebugging "localhost:<port>","MsEdgeWebView2"

      このステートメントの詳細については,『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「Utility」の項の WebUtil オブジェクトを参照してください。

    2. コマンド・プロンプトで netstat -na | find "port" と再度入力して,ポートのステータスを確認します。

      ポートのステータスが ESTABLISHED の場合,UFT One と SAP GUI for Windows アプリケーション間の接続が確立されています。

      SAP GUI for Windows アプリケーションで Edge ベースの HTML コントロールのテストをスパイ,記録,実行できるようになりました。

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SAP NWBC デスクトップ

SAP NWBC デスクトップ・アプリケーションで HTML コントロールのタイプが[Chromium]または[Edge]に設定されている場合,HTML コントロールをテストする前に,次の手順を実行します。

  1. SAP NWBC クライアントを開きます。[New]>[New System Connection]を選択し,システム URL を追加します。

  2. [Settings]>[Accessibility]>[Browser]で,[Primary Browser Control]を[Chromium]または[Edge]に設定します。

    注: Edge ブラウザ・コントロールをテストするには,Microsoft Edge WebDriver をダウンロードし,ダウンロードしたファイルを %install%\\OpenText\UFT One\bin\WebDriver フォルダに配置する必要があります。

    ダウンロードする Microsoft Edge WebDriver のバージョンが,マシンにインストールされている Microsoft Edge WebView2 と一致することを確認してください。

  3. SAP NWBC クライアントを閉じます。次に,C:\ProgramData\SAP\NWBC に移動します。

  4. そのディレクトリに NwbcOptions.xml という名前の新しいファイルを作成し,次の内容をファイルに追加します。

    Copy code
    <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
    <NwbcOptions>
      <SingleOptions>
        <EnableRdpAccess>true</EnableRdpAccess>
      </SingleOptions>
    </NwbcOptions>
  5. 次のコマンド・ライン引数を使用して,SAP NWBC クライアントの実行可能ファイルを直接起動します。

    Filepath/NWBC.exe /remotedebuggingport=8081

    デスクトップの右下隅にポップアップが表示され,リモート・デバッグ・ポートにアクセスできることが示されます。

  6. 必要なアプリを登録します。Windows ベース SAP サポートに記載されている前提条件を確認してください。

  7. 必要なアドインをロードして UFT One を開きます。

  8. UFT One が SAP NWBC クライアントに接続できるようにします。そのためには,次のステートメントをテストに追加します。

    WebUtil.AttachRemoteDebugging "localhost:<port>","Mode"

    このステートメントの詳細については,『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』の「Utility」の項の WebUtil オブジェクトを参照してください。

    これで,アプリケーション内のオブジェクトをスパイして記録できます。

ヒント: UFT One がブラウザ・コントロールを SAP オブジェクトとして識別できない場合は,DetachRemoteDebugging を使用してアプリケーションから切り離し,AttachRemoteDebugging を使用して再接続することをお勧めします。

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その他の参照項目: