Digital Lab と Jenkins との統合

製品ビルド・プロセスの一環として,Jenkins 継続的インテグレーション・サーバからモバイル・テストとクラウド・ブラウザ・テストを直接実行します。

Jenkins のセットアップと Digital Lab への接続

Jenkins からモバイル・デバイスまたはクラウド・ブラウザでテストを実行するには,Jenkins プラグインをセットアップして Digital Lab に接続します。

Digital Lab への Jenkins 接続をセットアップするには,次の手順を実行します。

  1. Jenkins と Application Automation Tools プラグインをインストールします。詳細については,Jenkins プラグインのページを参照してください。
  2. Jenkins サーバのホームページで,[Manage Jenkins]>[Configure System]をクリックします。

  3. Digital Lab]セクションで,[Add Digital Lab server]をクリックします。

  4. 使用する Digital Lab サーバのわかりやすい名前と URL を入力します。

  5. アクセスする Digital Lab サーバごとに,最後の 2 つのステップを繰り返します。

  6. UFT One と Jenkins が別々のマシンでホストされている場合は,機能テストの実行ノードを作成します。

  7. Apply]または[Save]をクリックして,変更を保持します。

SSL による接続

SSL を使用して Digital Lab に接続するには,ジョブの設定ページで[Use SSL]を選択します。

CA 証明書を使用する場合は,最初に Jenkins マシンに証明書をインストールする必要があります。詳細については,Jenkins マシンへの CA 証明書のインストールを参照してください。

モバイル・アプリのアップロード

Jenkins を使用してアプリを Digital Lab にアップロードする方法の詳細については,Digital Lab ヘルプを参照してください。

先頭に戻る

Jenkins サーバでの Digital Lab サーバの資格情報の定義

モバイル・デバイスまたはクラウド・ブラウザでテストを実行する際に Jenkins が Digital Lab サーバに接続するために使用する資格情報を定義します。

Application Automation Tools プラグインのバージョン 資格情報
7.4 より前

モバイル・テストを実行する各ジョブで,ユーザ名とパスワードを入力します。

7.4 以降

Digital Lab サーバの要件に応じて,モバイル・テストを実行する各ジョブで,ユーザ名とパスワード,またはアクセス・キーのどちらかを定義します。

先頭に戻る

Jenkins からのモバイル・テストの実行

Jenkins と Digital Lab の両方を使用してモバイル・デバイスでテストを実行します。

Jenkins からモバイル・テストを実行するには,次の手順を実行します。 

  1. Jenkins サーバのホームページで,[New Item]をクリックするか,既存のアイテムをクリックします。

    新しいアイテムの作成を選択した場合,アイテム名を入力します。

  2. Build a free style project]を選択して,[OK]をクリックします。

  3. General]タブで,[Build]セクションまでスクロールします。

  4. Add build step]ドロップダウンを展開し,[Execute OpenText tests from file system]を選択します。

  5. Digital Lab options]をクリックし,Digital Lab の詳細を入力して,テストの設定を定義します。

    1. ドロップダウン・リストから Digital Lab サーバを選択します。

    2. 利用可能な場合は,[Use Device Lab]オプションを選択します。

    3. Wizard]ボタンをクリックします。

    4. ユーザの資格情報を入力し,Digital Lab サーバに接続します。

      ユーザ資格情報は,ユーザ名とパスワード,またはアクセス・キーのどちらかです。詳細については,Jenkins サーバでの Digital Lab サーバの資格情報の定義を参照してください。

      注: ワークスペースが有効になっている場合は,username#ID の形式でユーザ名に 9 桁のテナント ID を含める必要があります(例:admin@default.com#999999999)。

      詳細については,Digital Lab ヘルプを参照してください。

    5. Digital Lab にログインします。

    6. ウィザードで,デバイスとアプリを選択して,テストを設定します。[保存して閉じる]をクリックします。

  6. Tests]ボックスに,完全な絶対パスを使用してテストを入力するか,1 つ以上のテストを含むフォルダまたは MTB を入力します。

    複数のエントリを指定するには,フィールドの右側にある下矢印をクリックし,各テスト・パスを別々の行に入力します。それらのパスがローカル・ネットワークのすべてのマシンからアクセスできることを確認します。

    ヒント: 別の方法として,テストとそのパラメータのリストを含むバッチ・ファイルを示すこともできます。詳細については,バッチ・ファイルを使用した複数のテストの指定を参照してください。

  7. オプション設定:

    UFT One parallel running mode

    複数の環境でテストを実行する場合に選択します。

    次に,必要に応じて新しいテストと環境のフィールドを追加します。Digital Lab ウィザードを使用して,定義された各テストの環境を定義します。

    :並列テストが設定されている場合,Digital Lab ウィザードで定義した環境(上記を参照)は,テストの実行中に無視されます。

    詳細については,複数の環境でのテストの並列実行を参照してください。

    Timeout タイムアウトを秒単位で示します。この時間が経過すると,ジョブは失敗します。
    Run Mode

    テストの UFT One 実行モードを定義します。

    1. UFT One-specific settings]を選択します。
    2. Run Mode]ドロップダウン・リストから,[Fast]または[Debug]を選択します。

    詳細については,[テスト実行]表示枠([オプション]ダイアログ・ボックス>[GUI テスト]タブ)を参照してください。

  8. Apply]をクリックして変更を保存し,ビルド・ステップの追加を続けます。ビルド・ステップの追加が完了したら,[Save]をクリックします。
  9. ビルド後のアクションを追加して,UFT One テスト結果の設定を定義します。

    [Post-build Actions]セクション:

    1. Add post-build action]をクリックし,[Publish OpenText test result]を選択します。
    2. Always archive OpenText test reports]を選択します。
  10. 標準の Jenkins ジョブの場合と同じように,ジョブを実行したり,スケジュールを設定したりします。

    テストが完了したら,テスト実行結果の確認に進みます。

ヒント: トラブルシューティングを行うには,Digital Lab サーバのログ・ファイルで,接続の問題やセキュリティの問題がないかを確認します。

バッチ・ファイルを使用した複数のテストの指定

バッチ・ファイルでテストとパラメータを指定して,複数のテストをトリガするように Jenkins ジョブを設定します。

複数のテストを指定するか,毎回パラメータを変えて同じテストを複数回指定します。テストのパスを指定する際は,パス名として Jenkins の環境変数がサポートされます。

バッチ・ファイルに .mtbx という拡張子を付けます。以下は,構文の例です。

<Mtbx>
 <Test name="test1" path="c:\tests\APITest1">
 <Parameter name="A" value="abc" type="string"/>
 ….
 </Test>
 <Test name="test2" path="${WORKSPACE}\test2">
  <Parameter name="p1" value="123" type="int"/>
  <Parameter name="p4" value="123.4" type="float"/>
  ….
 </Test>
</Mtbx>

バッチ・テスト実行でテスト間でパラメータを渡す

Application Automation Tools プラグイン・バージョン 7.6 以降でサポート

あるテストの出力パラメータを別のテストの入力パラメータとして渡すことができます。

テスト間でパラメータを渡すには,次の手順を実行します。

  1. UFT Oneで,各テストで後続のテストの入力として使用する出力パラメータを定義します。

  2. バッチ・ファイルの各 <Parameter> 要素で,値を空のままにして,値を使用する出力パラメータの名前を指定する source 属性を含めることができます。

    例:

    <Test name="test2" path="c:\tests\GUITest1">
    <Parameter name="inputParam1" value="" type="string" source="outParam1"/>
    …
    </Test>

注:  

  • バッチ・テスト実行で最初のテストを指定する場合は,source 属性を空のままにします。

  • テスト・バッチに 3 つのテスト(A,B,C)がある場合,パラメータを A から C に直接渡すことはできません。

先頭に戻る

異なるデバイスにわたる Jenkins ジョブの順次実行

同じ UFT One マシンで,異なるデバイスを使用して,連続する複数の Jenkins ジョブを実行します。

複数の Jenkins ジョブを順番に実行するには,次の手順を実行します。

  1. 異なるデバイスを使用して複数のジョブを設定します。

  2. 2 番目のジョブでは,Jenkins の設定ページを参照し,[Build Triggers]セクションを見つけます。([Manage Jenkins]>[Configure System]

  3. Build after other projects are built]オプションを選択し,[Projects to watch]フィールドに最初のジョブ名を入力します。

  4. 必要に応じて,[Trigger only if build is stable]を選択します。

  5. Apply]をクリックして変更を保存し,ビルド・ステップの追加を続けます。

    ビルド・ステップの追加が完了したら,[Save]をクリックします。

先頭に戻る

異なるデバイスを使用した異なる Jenkins ジョブの並列実行

異なるエージェント・マシン上にある異なるデバイスを使用して,異なる Jenkins ジョブを並行して実行します。

複数の Jenkins ジョブを並列実行するには,次の手順を実行します。

  1. エージェント・マシンをセットアップし,UFT One がそれぞれのマシンにインストールされていることを確認します。

    詳細については,Jenkins ドキュメントの「Using Jenkins agents」を参照してください。

  2. [Manage Jenkins]>[Manage Nodes]を選択し,[Configure]アイコンをクリックして,設定ページ・ノードを開きます。

  3. Labels]フィールドにラベルを入力します。

    エージェントごとに異なるラベルを持つようにしてください。前の手順でエージェントに割り当てられた値を使用することもできます。

  4. 各ジョブの設定ページを開き,[Restrict where this project can be run]を選択します。

  5. Label Expression]に,前に定義したラベルを入力します。

  6. 変更内容を保存します。

先頭に戻る

Jenkins からのクラウド・ブラウザ上での Web テストの実行

Application Automation Tools プラグイン・バージョン 24.1.0 以降でサポート

Jenkins と Digital Lab の両方を使用してクラウド・ブラウザで Web テストを実行します。

Jenkins からクラウド・ブラウザで Web テストを実行するには,次の手順を実行します。 

  1. Jenkins サーバのホームページで,[New Item]をクリックするか,既存のアイテムをクリックします。

    新しいアイテムの作成を選択した場合,アイテム名を入力します。

  2. Build a free style project]を選択して,[OK]をクリックします。

  3. General]タブで,[Build]セクションまでスクロールします。

  4. Add build step]ドロップダウンを展開し,[Execute OpenText tests from file system]を選択します。

  5. Digital Lab options]をクリックし,Digital Lab の詳細を入力して,テストの設定を定義します。

    タスクで定義した設定は,UFT One の[記録と実行環境設定]で定義された設定よりも優先されます。Jenkins で指定していない設定については,[記録と実行環境設定]が使用されます。

    1. ドロップダウン・リストから Digital Lab サーバを選択します。

    2. Use Cloud Browser Lab]オプションを選択します。

    3. テストするアプリケーションの URL を入力します。

    4. Browser settings]をクリックします。ダイアログ・ボックスが開き,Digital Labで利用可能なクラウド・ブラウザに基づいて,テストを実行するブラウザを記述できます。

    5. オペレーティング・システムブラウザの種類バージョン,および地理的な場所を選択して,ブラウザを選択します。

      特定のバージョンまたは次のいずれかを選択できます。

      • latest:Digital Lab サーバでサポートされている最新バージョン。

      • latest-1:Digital Lab サーバでサポートされている 2 番目に新しいバージョン。

      • latest-2:Digital Lab サーバでサポートされている 3 番目に新しいバージョン。

      サポートされているバージョンのリストについては,Digital Lab サポート・マトリクス」を参照してください。

    6. SAVE]をクリックします。指定したブラウザの詳細は,Jenkins ジョブの読み取り専用フィールドに表示されます。

  6. Tests]ボックスに,完全な絶対パスを使用してテストを入力するか,1 つ以上のテストを含むフォルダまたは MTB を入力します。

    複数のエントリを指定するには,フィールドの右側にある下矢印をクリックし,各テスト・パスを別々の行に入力します。それらのパスがローカル・ネットワークのすべてのマシンからアクセスできることを確認します。

    ヒント: 別の方法として,テストとそのパラメータのリストを含むバッチ・ファイルを示すこともできます。詳細については,バッチ・ファイルを使用した複数のテストの指定を参照してください。

  7. オプション設定:

    Timeoutタイムアウトを秒単位で示します。この時間が経過すると,ジョブは失敗します。
    Run Mode

    テストの UFT One 実行モードを定義します。

    1. UFT One-specific settings]を選択します。
    2. Run Mode]ドロップダウン・リストから,[Fast]または[Debug]を選択します。

    詳細については,[テスト実行]表示枠([オプション]ダイアログ・ボックス>[GUI テスト]タブ)を参照してください。

  8. Apply]をクリックして変更を保存し,ビルド・ステップの追加を続けます。ビルド・ステップの追加が完了したら,[Save]をクリックします。
  9. ビルド後のアクションを追加して,UFT One テスト結果の設定を定義します。

    [Post-build Actions]セクション:

    1. Add post-build action]をクリックし,[Publish OpenText test result]を選択します。
    2. Always archive OpenText test reports]を選択します。
  10. 標準の Jenkins ジョブの場合と同じように,ジョブを実行したり,スケジュールを設定したりします。

    テストが完了したら,テスト実行結果の確認に進みます。

ヒント: トラブルシューティングを行うには,Digital Lab サーバのログ・ファイルで,接続の問題やセキュリティの問題がないかを確認します。

先頭に戻る

その他の参照項目: