パラメータのリンク

関連:Business Process Testing

パラメータをリンクすることによって,テストまたはフロー・パラメータからコンポーネント・パラメータ,またはコンポーネント間でデータを受け渡しすることができます。これにより,アプリケーションが実行中に API 間で値を受け渡しする機能をテストできます。

リンクのソースは,出力パラメータが定義されているコンポーネントまたはフローです。リンクのターゲットは,出力パラメータがリンク先となるコンポーネントまたはフローです。たとえば上の例では,CreateLoan がソース・コンポーネント,SearchLoan がターゲット・コンポーネントとなります。

コンポーネントに反復が含まれる場合のパラメータのリンク

データ駆動のビジネス・プロセス・テストでは,異なる反復で複数回実行するコンポーネント(またはコンポーネントのグループ)を設定できます。

パラメータを正しくリンクするには,各ソースの反復で値を渡す対象となるターゲットの反復を UFT One が特定できることが条件になります。次のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 条件 1:ソースの反復が 1 回で,ターゲットの反復が 1 回または複数回(1 対 n の関係)。

  • 条件 2:ソースとターゲットの反復が同じ回数(n 対 n の関係)。

注: ソースまたはターゲットがグループに所属している場合,グループの反復回数がソースまたはターゲットの反復回数とみなされます。

コンポーネントの反復の関係が「1 対 n」と「n 対 n」のいずれでもない場合,警告メッセージが表示されます。

前のコンポーネントの出力を次のコンポーネントの入力コンポーネント・パラメータの値として使用する場合,この入力パラメータと出力パラメータの関係がコンポーネントの反復すべてに適用されます。同様に,ビジネス・プロセス・テストのソース・コンポーネントを反復することによって複数のパラメータ値が出力される場合,それぞれの値がターゲット・コンポーネントの各反復で入力パラメータとして適用されます。

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パラメータのリンクの例

ビジネス・コンポーネント(CreateLoan)には出力パラメータがあり,このパラメータには生成された融資 ID が格納されています。次に実行されるビジネス・コンポーネント(SearchLoan)は,CreateLoan の融資 ID の値にアクセス可能かどうかを検証します。このような方法でパラメータにアクセスするには,CreateLoan コンポーネントの出力パラメータを SearchLoan コンポーネントの入力パラメータにリンクします。

顧客の融資依頼を処理するアプリケーションには次のように複数のプロセスが含まれているので,それぞれに対応するコンポーネントを作成します。

  • 融資依頼を受信し,それぞれに一意の融資 ID を生成する機能をテストするコンポーネント(CreateLoan

  • 既存の融資を検索するコンポーネント(SearchLoan

  • 融資依頼の承認プロセスをテストするコンポーネント(ApproveLoan

    入力パラメータと出力パラメータのリンク

    ビジネス・プロセス・テストの作成では,依頼の受信から承認までの融資承認プロセスのワークフロー全体をテストできるように,コンポーネントを調整します。

    CreateLoan コンポーネントの LoanID 出力パラメータの値が,LoanID 入力パラメータとして SearchLoan コンポーネントに渡されます。さらにこの値は ApproveLoan コンポーネントに LoanID 入力パラメータとして渡されます。

    反復でのパラメータのリンク(「1 対 n」の関係)

    このシナリオでは,CreateLoan コンポーネント(LoanID 出力パラメータ)を 1 回反復し,SearchLoan コンポーネントと ApproveLoan コンポーネントを複数回反復します。このような反復を「1 対 n」の関係と呼びます。

    LoanID 出力パラメータの値が,SearchLoan コンポーネントと ApproveLoan コンポーネントの反復で使用されます。

    反復でのパラメータのリンク(「n 対 n」の関係)

    CreateLoan コンポーネント(LoanID 出力パラメータ)の反復回数と,SearchLoan コンポーネントおよび ApproveLoan コンポーネントの反復回数が同じになります。このような反復を「n 対 n」の関係と呼びます。

    LoanID 出力パラメータが SearchLoan コンポーネントと ApproveLoan コンポーネントの反復で使用されますが,それぞれの反復で異なる値が渡されます。

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