UFT One と UI Automation フレームワーク

UFT One は UI Automation フレームワークの要素を使用して,以下を作成します。

  • アプリケーション内のオブジェクトに基づいて UI Automation テスト・オブジェクトを作成する

  • 各オブジェクト/コントロール・タイプでサポートされるパターンに基づいて,これらのテスト・オブジェクトでサポートされるメソッドを作成する

  • UI Automation 要素ツリーに基づいてテスト・オブジェクト階層を作成する

コントロール・タイプとUFT One テスト・オブジェクト

UI Automation フレームワークを使用するコントロールの場合,コントロール・タイプ・プロパティはアプリケーション内のコントロールの基本的な外観と機能を表します。

UFT One では,次のように,アプリケーションのユーザ・インタフェース内の要素/オブジェクトのコントロール・タイプ・プロパティが UFT One の対応するテスト・オブジェクトに変換されます。

コントロール・タイプ・プロパティが以下の場合... UFT One で作成されるテスト・オブジェクト
50000 UIAButton
50001 UIACalendar
50002 UIACheckBox
50003 UIAComboBox
50004 UIAEdit
50005 UIAHyperLink
50008 UIAList
50013 UIARadioButton
50015 UIASlider
50018 UIATab
50023 UIATree
50028 UIATable
50031 UIASplitButton
50032 UIAWindow
50036

UIATable

テーブルとして認識するには,このオブジェクトで Grid パターンを実装しておく必要があります。

アプリケーション内のコントロールでコントロール・タイプ・プロパティに異なる値が使用されているか,コントロール・タイプ・プロパティが実装されていない場合,これらのコントロールは UIAObject として認識されます。

コントロール・タイプ・プロパティで使用できる値の一覧については,MSDN の Control Type Identifiers ページを参照してください。

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サポートされるパターンとテスト・オブジェクト・メソッド

UFT One はコントロール・タイプのサポートされるパターンに基づいてテスト・オブジェクト・メソッドを作成します。これらのパターンでは,コントロールの機能または特徴の特定の側面が定義されます。これらのパターンのアプリケーション内での使用方法の詳細については,https://msdn.microsoft.com/en-us/library/ms752362(v=vs.110).aspx を参照してください。

各テスト・オブジェクトでは,UFT One のすべての標準のメソッドとプロパティに加えて,.Click.SetFocus.Type などの UI Automation 固有のメソッドもサポートされます。また,オブジェクト固有のテスト・オブジェクト・メソッドが使用できるテスト・オブジェクトもいくつか存在します。

これらのテスト・オブジェクト・メソッドの詳細については,『UFT One Object Model Reference for GUI Testing』 の UI Automation の項 を参照してください。

注: 使用可能なテスト・オブジェクトとメソッドは,アプリケーション内で実装されているプロパティとパターンに完全に依存します。お使いのアプリケーションのオブジェクトのプロパティ(特にコントロール・タイプ ID とサポートされるパターン)について理解し,使用できるテスト・オブジェクトとメソッドを把握しておくことをお勧めします。

次のように,UFT One はパターンに基づいてテスト・オブジェクト・メソッドを作成します。

オブジェクトに含まれるパターン... UFT One の対応するテスト・オブジェクト・メソッド
ExpandCollapse
  • .Expand

  • .Collapse

Grid
  • .ActivateCell

  • .AddCellToSelection

  • .ClickRow

  • .GetCellName

  • .GetCellValue

  • .GetRows

  • .RemoveCellFromSelection

  • .RemoveRowFromSelection

  • .SelectCell

  • .SelectRow

Invoke .Click
RangeValue
  • .Decrement

  • .Increment

  • .SetValue

Scroll
  • .Scroll

  • .ScrollDown

  • .ScrollLeft

  • .ScrollRight

  • .ScrollDown

  • .SetScrollPercent

ScrollItem .ScrollIntoView
Selection
  • .Select

  • .AddToSelection

  • .RemoveFromSelection

  • .GetSelection

SelectionItem
  • .Select

  • .AddToSelection

  • .RemoveFromSelection

Table
  • .GetColumnHeaders

  • .GetRowHeaders

TableItem
  • .GetColumnHeaderItems

  • .GetRowHeaderItems

Text .GetText
Transform
  • .Move
  • .Resize
  • .Rotate
Toggle .Set
Value .SetValue
Window
  • .Maximize

  • .Minimize

  • .Restore

  • .Close

supportedpatterns 記述プロパティを使用すると,オブジェクトがサポートするパターンを確認できます。

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