リモート AI オブジェクト検出サービス の使用

リモート AI オブジェクト検出サービスを処理能力の高い 1 台のコンピュータにインストールすることで,処理能力の低い UFT One コンピュータでも高速かつ効果的な AI 機能を利用できます。

概要

中央の処理能力の高いコンピュータにリモート AI オブジェクト検出サービスをインストールし,UFT One マシンをリモートからそのサービスに接続します。こうすることで,1 台の強力なコンピュータがすべての UFT One マシンに AI 機能を提供できます。

UFT One の AI オブジェクト検出機能は高度な計算に大きく依存しており,グラフィック処理も伴います。AI ベースの機能のパフォーマンスを最適化するために,リモート AI オブジェクト検出サービスには GPU 搭載のコンピュータを使用することを強くお勧めします。特定のシステム要件については,サポート・マトリクスを参照してください。

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前提条件

サービスの前提条件

リモート AI オブジェクト検出サービスを使用できるようにするには,リモート・コンピュータに次のものがインストールされていることを確認します。

  • 64 ビット・オペレーティング・システム,Windows 10 以降。

  • Microsoft Visual C++ 2019 再頒布可能パッケージ

  • 必要な Windows 機能。ご使用の Windows オペレーティング・システムによって異なります。

    Windows 機能を有効にするための最新の手順については,Microsoft のドキュメントを参照してください。

GPU の前提条件

リモート AI オブジェクト検出サービスで GPU 処理を有効にするには:

  • リモート・コンピュータに NVIDIA グラフィック・カードが搭載されていることを確認します。

  • リモート・コンピュータに次のものがインストールされていることを確認します。インストールの詳細については,GPU の前提条件のインストールを参照してください。

    • NVIDIA CUDA Toolkit 11.6

    • NVIDIA cuDNN 8.5.0.96 for CUDA 11.6

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GPU の前提条件のインストール

UFT Oneリモート AI オブジェクト検出サービスを使用する際に GPU コンピューティングおよび処理を有効にするには,NVIDIA CUDA Toolkit とそれに対応する cuDNN ライブラリなど,必要な NVIDIA GPU パッケージをインストールする必要があります。

NVIDIA CUDA Toolkit for Windows をインストールするには,次の手順を実行します。

  1. CUDA 対応の GPU があることを確認します。「Verify you have a CUDA-capable GPU」を参照してください。

  2. ダウンロード・サイトから NVIDIA CUDA Toolkit をダウンロードします。

  3. CUDA インストーラを実行し,画面の指示に従って CUDA ソフトウェアをインストールします。または,サイレント・インストールを使用することもできます。詳細については,「Install the CUDA software」を参照してください。

NVIDIA cuDNN for CUDA をインストールするには,次の手順を実行します。

  1. NVIDIA 開発者プログラムに登録されていることを確認します。

  2. NVIDIA cuDNN のホームページから NVIDIA cuDNN for CUDA をダウンロードします。

  3. NVIDIA cuDNN ドキュメントの 「Installing on Windows」に記載されている手順に従います。

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リモート・コンピュータへの AI オブジェクト検出サービスのインストール

UFT One コンピュータからアクセスできるリモート・コンピュータに AI オブジェクト検出サービスをインストールします。

AI オブジェクト検出サービスのインストーラを入手するには,次の手順を実行します。

  1. 無償試用版のページから,または「ソフトウェアのライセンスとダウンロード」ページでアカウントを選択して,Full UFT One DVD Release をダウンロードします。

    注: インストールする AI オブジェクト検出サービスのバージョンは,リモート接続する UFT One インスタンスのバージョンと一致する必要があります。

  2. ダウンロードした.zip ファイルを展開します。

リモート AI オブジェクト検出サービス をインストールするには,次の手順を実行します。

  1. Full UFT One DVD Release のダウンロードを展開したファイルの中から Setup.exe ファイルを見つけます。

  2. セットアップ・プログラムを実行し,インストール開始画面から[リモート AI オブジェクト検出サービスのセットアップ]を選択します。

  3. インストール・ウィザードの手順に従って,インストールを完了します。

  4. インストールの一環として,ポート番号を指定するように指示されます。これは,リモート AI オブジェクト検出サービスとローカルの UFT One コンピュータの間の通信に使用されるポートです。(標準設定 = 443)

リモート AI オブジェクト検出サービスをサイレント・インストールするには,次の手順を実行します。

  1. Full UFT One DVD Release のダウンロードを展開したファイルの中から AI Object-Detection Service・フォルダを見つけます。このフォルダ内で次の手順を実行します。

  2. 次のコマンドを実行して,前提条件をインストールします。

    setup.exe /InstallOnlyPrerequisite /s
  3. 次のコマンドを実行して,AI オブジェクト検出サービスをインストールします。

    msiexec /i Remote_AI_Installer.msi /qb PORT=<サービス・ポート番号>

インストール後にポート番号を変更するには:

インストール後にポート番号を変更するには,次のいずれかの操作を行います。

  • Windows に管理者としてログインし,コントロール・パネルから OpenText AI オブジェクト検出サービスの変更を選択し,ウィザードで新しいポート番号を入力します。

  • <AI オブジェクト検出サービス・インストール・フォルダ>\nginx\conf にある nginx.conf.template ファイルを管理者として開き,34 行目のポート番号を変更します。これによってインストール・ウィザードのポート番号が更新されることはありません。

    Windows サービス・マネージャで OpenText AI オブジェクト検出サービスを再起動して,設定を有効にします。

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ローカルの UFT Oneリモート AI オブジェクト検出サービスに接続

ローカルの UFT Oneリモート AI オブジェクト検出サービスに接続するには,[ツール]>[オプション]表示枠で接続情報を設定します。詳細については,リモート AI オブジェクト検出サービス接続の設定を参照してください。

接続が成功すると,UFT One は AI オブジェクト検出のためにリモート・サービスを使用します。

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UFT Oneリモート AI オブジェクト検出サービスの間の通信を保護

UFT One は,リモート AI オブジェクト検出サービスを使用して Web アプリケーションをテストします。したがって,UFT Oneリモート AI オブジェクト検出サービスの間の接続を保護し,UFT One コンピュータと Web ページへの不適切なアクセスを防止することが重要です。

標準設定では,リモート AI オブジェクト検出サービスは自己署名証明書を使用して SSL 経由で UFT One と通信します。セキュリティを強化するために,CA 証明書を使用した UFT Oneリモート AI オブジェクト検出サービスの間の通信をセットアップできます。

CA 証明書を使用して通信を保護するには,次の手順を実行します。

  1. 前提条件:認定された CA によって署名された証明書と,対応する証明書キー・ファイルがあること。

  2. 証明書ファイルと証明書キー・ファイルをリモート・コンピュータの<リモート AI インストール・ディレクトリ>\nginx\conf フォルダに保存します。

  3. 同じディレクトリにある nginx.conf.template ファイルを開きます。

  4. nginx.conf.template ファイルの ssl_certificatessl_certificate_key の値を新しい証明書ファイルの名前に変更し,テンプレート・ファイルを保存します。

    server {
    	listen				443 ssl; 
    
    	ssl_certificate			cdls-selfsigned.pem; 
    	ssl_certificate_key 	        cdls-selfsigned.key;
  5. [コントロール パネル]>[管理ツール]>[サービス]OpenText AI Engine Serviceを再起動して,設定を有効にします。

    Windows 11 では,管理ツールは Windows ツールと呼ばれています。

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