オブジェクト・リポジトリの比較および結合
関連:GUI テストおよびコンポーネント
オブジェクト・リポジトリを使用する際には,オブジェクト・リポジトリを比較して違いを確認したり,複数のオブジェクト・リポジトリを結合してテスト・アセットを単純化したりすることが必要になる場合があります。
これを支援するため,UFT One にはオブジェクト・リポジトリの比較や結合に役立つツールが用意されています。
オブジェクト・リポジトリ比較ツール
オブジェクト・リポジトリ比較ツールでは,2 つの共有オブジェクト・リポジトリを比較し,オブジェクト名の違いやオブジェクト記述の違いといった,オブジェクトの相違点を表示できます。このツールには,オブジェクト・リポジトリ・マネージャからアクセスできます。
2 つのオブジェクト・リポジトリ・ファイルの相違点は,標準のルールに従って識別されます。比較プロセスの間,オブジェクト・リポジトリ・ファイルには変更は加えられません。
比較プロセスの後,オブジェクト・リポジトリのオブジェクト(階層内のノードとして表示されます)が,比較ツールに視覚的に表示されます。相違点のあるオブジェクトや,一方のオブジェクト・リポジトリにのみ含まれている一意のオブジェクトを,ユーザが指定する色の設定に従って識別できます。一方のオブジェクト・リポジトリにのみ含まれているオブジェクトは,他方のオブジェクト・リポジトリでは「存在しない」というテキストで示されます。また,どちらのオブジェクト・リポジトリで個々のオブジェクトを選択しても,そのオブジェクトのプロパティと値を表示できます。
オブジェクト・リポジトリ比較ツールは,重複する一連のオブジェクトがあるが,相違点もあるリポジトリの比較を目的としています。このツールは,オブジェクト・リポジトリ結合ツールで実際に結合を行ってオブジェクトの競合に対応することなく,2 つのリポジトリを結合するかどうかを判断するときに有用です。
オブジェクト・リポジトリ結合ツール
UFT One では,オブジェクト・リポジトリ結合ツールを使用して,2 つの共有オブジェクト・リポジトリを単一の共有オブジェクト・リポジトリに結合できます。
また,このツールを使用して,1 つ以上のアクションまたはコンポーネントのローカル・オブジェクト・リポジトリのオブジェクトを,共有オブジェクト・リポジトリに結合することもできます。たとえば,テスト内の特定のアクションまたはコンポーネントの中で UFT One がオブジェクトをローカルに学習した場合に,それらを共有オブジェクト・リポジトリに追加することで,そのオブジェクト・リポジトリを使用する(ほかのテストの)すべてのアクションまたはコンポーネントでそれらのオブジェクトを使用できるようになります。
アプリケーションの同じ領域のテスト・オブジェクトが格納されている共有オブジェクト・リポジトリが複数ある場合,それらのテスト・オブジェクトを単独のオブジェクト・リポジトリに結合すると,保守が容易になり便利なことがあります。オブジェクト・リポジトリ・マネージャでオブジェクトを手動で移動またはコピーすることで,こうした結合を行うことができます。しかし,アプリケーションの同じオブジェクトを表すテスト・オブジェクトが異なるオブジェクト・リポジトリにあり,各オブジェクト・リポジトリにあるそれらのオブジェクトの記述が同じではない場合,それらの競合に気づいて対応することが難しい可能性があります。
このような問題の解決に役立つのがオブジェクト・リポジトリ結合ツールです。このツールは,2 つの選択したオブジェクト・リポジトリをユーザに代わって結合し,記述が競合しているテスト・オブジェクトに対応するためのオプションを提供します。このツールを使用して,2 つの共有オブジェクト・リポジトリ(それぞれ「一次」オブジェクト・リポジトリおよび「二次」オブジェクト・リポジトリと呼びます)を結合して 3 つ目の新しいリポジトリ(「ターゲット」リポジトリと呼びます)を作成します。一次オブジェクト・リポジトリと二次オブジェクト・リポジトリにあるオブジェクトは自動的に比較され,オブジェクト間の競合の標準の解決方法を定義した設定可能なルールに従って,ターゲット・リポジトリに追加されます。
その他の参照項目:

