コンポーネント・グループの反復実行

関連:Business Process Testing

テストでは、コンポーネントをグループ化して、複数回数まとめて実行することがあります。テスト・フロー内のコンポーネント・グループは、メンバ・コンポーネントの上にグループ・ノードとして表示されます。このグループ・ノードはグループ・アイコンで表示され、グループ内のコンポーネントの反復回数が表示されます。

コンポーネントのグループ化

コンポーネントをグループ化する場合、グループ内のすべてのコンポーネントに含まれる反復回数が同じである必要があります。

ビジネス・コンポーネントが正しく反復を実行するには、事後条件(コンポーネント内の最後のステップを実行した後のアプリケーションの状態)が事前条件(コンポーネント内の最初のステップを実行する前のアプリケーションの状態)に一致している必要があります。

グループの反復を成功させるには、グループ内の最後の項目の終了時のアプリケーションの状態が、グループ内の最初の項目の前のアプリケーションの状態に一致している必要があります。

たとえば、グループ内の最初のコンポーネントが、アプリケーションで[ログイン]ダイアログ・ボックスが開いていることを前提としている場合、グループ内の最後のコンポーネントが終了した時点で、次の反復が開始する前に[ログイン]ダイアログ・ボックスが開いた状態になる必要があります。

注: 入力パラメータを持つグループ内のコンポーネントまたはフローには、同じ反復数を指定しておく必要があります。

Example: ビジネス・プロセス・テストを作成し、C1C2C3C4 というビジネス・コンポーネントを追加します。コンポーネントの反復回数を次のように設定します。

  • コンポーネント C1: 2 回

  • コンポーネント C2: 3 回

  • コンポーネント C3: 3 回

  • コンポーネント C4: 1 回

上記の例のコンポーネントの実行回数は、コンポーネントをグループ化する場合しない場合とでは異なります。

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コンポーネント・グループなし

コンポーネントをグループ化しないと、ビジネス・プロセス・テストは各コンポーネントを順番どおりに実行していきます。つまり、C1 を設定した反復回数だけ実行したり、C2 を設定した反復回数だけ実行したりします。

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グループ化されたコンポーネント

コンポーネントをグループ化すると、コンポーネント C1 を所定の回数実行した後でコンポーネント C2 を所定の回数実行する、という方法ではなく、ビジネス・プロセス・テストの実行方法が変わります。

この例では、C2C3 をグループ化し、反復回数を 3 回に設定しています。この状態でビジネス・プロセス・テストを実行すると、次の順序で実行されます。

  • コンポーネント C1 の 1 回目の反復

  • コンポーネント C1 の 2 回目の反復

  • コンポーネント C2 の 1 回目の反復

  • コンポーネント C3 の 1 回目の反復

  • コンポーネント C2 の 2 回目の反復

  • コンポーネント C3 の 2 回目の反復

  • コンポーネント C2 の 3 回目の反復

  • コンポーネント C3 の 3 回目の反復

  • コンポーネント C4 を 1 回反復

このプロセスを図で示すと、次のようになります。

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