スマート認識の処理

関連：GUI テストおよびコンポーネント

OpenText Functional Testing が実行セッション中に（学習した記述を使ってオブジェクトを識別できなかったために）スマート認識メカニズムに切り替わると、スマート認識は次の手順でオブジェクトを識別します。

1. OpenText Functional Testing は学習したテスト・オブジェクト記述を「忘れ」、［基本フィルタのプロパティ］リストに定義されているすべてのプロパティに適合するオブジェクト（親オブジェクト内のオブジェクト）を含んだ新しいオブジェクト候補リストを作成します。

2. OpenText Functional Testing は、［オプション フィルタのプロパティ］リストの最初のプロパティに適合しないオブジェクトをオブジェクト候補リストからすべて除外します。残りのオブジェクトが新しいオブジェクト候補リストになります。

3. OpenText Functional Testing は、新しいオブジェクト候補リストを評価します。

   • 新しいオブジェクト候補リストに複数のオブジェクトが残っている場合、OpenText Functional Testing はこの新しい（候補数が少ない）オブジェクト候補リストを使って、リスト中の次のオプション・フィルタ・プロパティを使ってフィルタ処理を繰り返します。

   • 新しくできたオブジェクト候補リストが空の場合、OpenText Functional Testing はこのオプション・フィルタ・プロパティを無視して前のオブジェクト候補リストに戻り、次のオプション・フィルタ・プロパティを使ってフィルタ処理を繰り返します。

   • オブジェクト候補リストにオブジェクトが 1 つだけ含まれている場合、OpenText Functional Testing はそれが識別されたオブジェクトであると判断し、そのオブジェクトを含んでいるステートメントを実行します。

4. OpenText Functional Testing は 1 つのオブジェクトを識別するか、使用できるオプション・フィルタ・プロパティがなくなるまで、上記のフィルタ処理を続けます。

   スマート認識の除外処理完了後も、OpenText Functional Testing がまだオブジェクトを識別できない場合は、OpenText Functional Testing は学習した記述に加え、順序識別子を使ってオブジェクトを識別します。

   学習したスクリプトと順序識別子の組み合わせでもオブジェクトを識別するのに不十分な場合、OpenText Functional Testing は実行セッションを一時停止し、実行エラー・メッセージを表示します。