プログラムによる回復メカニズムの制御
関連:GUI テストおよびコンポーネント
Recovery オブジェクトを使用すれば、実行セッション中にプログラムの中で回復メカニズムを制御できます。たとえば、次のような操作を実行できます。
- 回復メカニズム全体を有効または無効にする
- 実行セッションのある部分の特定の回復シナリオを有効または無効にする
- 特定の回復シナリオに関するステータス情報を取得する
- 回復メカニズムを明示的にアクティブにして、実行セッションの特定の時点でアプリケーションのクラッシュ・エラーをチェックする
Recovery オブジェクトとそのメソッドの詳細については、『Object Model Reference for GUI Testing』の「Utility Objects」の項の Recovery オブジェクト・トピックを参照してください。
アプリケーションのクラッシュ・エラーからの回復
標準設定では、実行セッション中にエラーが返されると、OpenText Functional Testing は回復トリガがないかをチェックします。
ただし、このチェックはアプリケーションのクラッシュ・エラーには当てはまりません。Recovery オブジェクトの Activate メソッドを使用すると、実行セッションの特定のステップの後に OpenText Functional Testing にアプリケーションのクラッシュ・イベントをチェックさせ、このエラーのために設定された回復シナリオをトリガできます。
Example:
オブジェクト・プロパティ・チェックポイントの実行時に、あるプロセスが応答を停止したり、クラッシュしたりして開いていると、そのチェックポイントが失敗することがわかっているとします。アプリケーションにおける別の問題である可能性があるため、こうした開いているプロセスがチェックポイントの成功または失敗に影響を及ぼさないようにする必要があります。
ただし、チェックポイントの失敗は、実行エラーにはなりません。そのため、標準設定では、回復メカニズムがアクティブではなく、クラッシュしたアプリケーションは処理されません。
オブジェクトのプロパティが特定の状態であり、問題のあるプロセスが開いていることを示している場合に、開いている特定のプロセスを探して閉じる回復シナリオを定義できます。
チェックポイントが失敗した時点で回復メカニズムを呼び出すことによって、問題のプロセスをチェックし、開いていれば閉じ、失敗したチェックポイントを再度実行することができます。これにより、チェックポイントが 2 回目に実行されるときには、チェックポイントは開かれているプロセスによる影響を受けなくなります。