ビットマップ・チェックポイント比較ツールのインタフェース

関連:GUI テストおよびコンポーネント

カスタム比較ツールは、このセクションで述べるインタフェースを実装する必要があります。カスタム比較ツールを使用するビットマップ・チェックポイントを作成または実行するときに、OpenText Functional Testing はこれらのインタフェース・メソッドを呼び出します。

IVerifyBitmap インタフェース

このインタフェースには、チェックポイントのビットマップ比較を実行するために実装する必要がある CompareBitmaps メソッドが含まれています。

CompareBitmaps メソッドは、ビットマップ・チェックポイントで比較する必要がある実際のビットマップと期待されるビットマップと、カスタム比較ツールの設定入力を含めることができる文字列を受け取ります。

このメソッドは、カスタム比較ツールの設計目的とされた比較アルゴリズムに応じてビットマップを比較し、その結果を OpenText Functional Testing に戻す必要があります。

結果には次のものが含まれます。

  • ビットマップが一致して、チェックポイントが成功するかどうかの表示。

  • ビットマップ比較の結果に関する情報が含まれているテキスト文字列。

  • 実際のビットマップと期待されるビットマップの違いを反映するビットマップ。

このメソッドが返す結果は実行結果に表示されます。詳細については、「実行結果の使用」のセクションを参照してください。

メソッド構文

HRESULT CompareBitmaps ([in] IPictureDisp* pExpected,
				[in] IPictureDisp* pActual,
				[in] BSTR bstrConfiguration,
				[out] BSTR* pbstrLog,
				[out] IPictureDisp** ppDiff,
				[out, retval] VARIANT_BOOL* pbMatch);

メソッド・パラメータ

パラメータ 説明
pExpected

画像オブジェクト(入力)。

チェックポイントに保管されている期待されるビットマップ。

pActual

画像オブジェクト(入力)。

テストするアプリケーションからキャプチャした実際のビットマップ。

bstrConfiguration

テキスト文字列(入力)。

カスタム比較ツールへの設定入力が含まれている文字列。これが、[ビットマップ チェックポイントのプロパティ]ダイアログ・ボックスの詳細設定の[入力]ボックスに表示される文字列です。

この文字列は、後述の GetDefaultConfigurationString メソッドでカスタム比較ツールが OpenText Functional Testing に提供する標準設定文字列、または OpenText Functional Testing ユーザは入力する入力文字列になります。

bstrConfiguration 文字列には任意の形式を選択できます(XML、カンマ区切り、ini ファイル形式)。GetDefaultConfigurationStringメソッドによって返される標準設定文字列は、CompareBitmaps メソッドに期待される形式に一致するようにしてください。さらに、カスタム比較ツールに用意するドキュメントでは、OpenText Functional Testing ユーザが[入力]ボックスでこの文字列を編集するときに使用する必要がある形式についても説明してください。

pbstrLog

テキスト文字列(出力)。

ビットマップ比較の結果に関する情報が含まれている文字列。OpenText Functional Testing では、この文字列が実行結果に表示されます。

ppDiff

画像オブジェクト(出力)。

実際のビットマップと期待されるビットマップの違いを反映するビットマップ(カスタム比較ツールで作成)。OpenText Functional Testingでは、このビットマップが実際のビットマップおよび期待されるビットマップと一緒に実行結果に表示されます。

pbMatch

ブール値(出力)。

ビットマップが一致して、チェックポイントが成功するかどうかを示す値。

取り得る値:

  • VARIANT_TRUE:実際のビットマップと期待されるビットマップが一致し、チェックポイントが成功。

  • VARIANT_FALSE:実際のビットマップと期待されるビットマップが一致せず、チェックポイントが失敗。

戻り値

このメソッドが戻す HRESULT は、比較が正常に実行されたかどうかを示します(ビットマップが一致したかどうかではありません)。

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IBitmapCompareConfiguration インタフェース

このインタフェースには、OpenText Functional Testing で[ビットマップ チェックポイントのプロパティ]ダイアログ・ボックスの詳細設定に表示されるカスタム比較ツール・オプションをサポートするために実装する必要があるメソッドが含まれています。

GetDefaultConfigurationString メソッド

GetDefaultConfigurationString メソッドは、標準設定文字列をカスタム比較ツールに返す必要があります。設定文字列の詳細については、CompareBitmaps メソッドの実装を参照してください。

OpenText Functional Testing では、新しいビットマップ・チェックポイントを作成するユーザがカスタム比較ツールを選択すると、[ビットマップ チェックポイントのプロパティ]ダイアログ・ボックスの[入力]ボックスにこの文字列が表示されます。

OpenText Functional Testing ユーザがこのダイアログ・ボックスで入力文字列を変更しないと、GetDefaultConfigurationString の提供する文字列がカスタム比較ツールの CompareBitmaps メソッドに渡されます。そのため、カスタム比較ツールが CompareBitmaps メソッドで受け取る予定の形式に標準設定文字列が一致しているか確認する必要があります。

メソッド構文:

HRESULT GetDefaultConfigurationString ([out, retval] BSTR* pbstrConfiguration);

GetHelpFilename メソッド

GetHelpFilename メソッドは、カスタム比較ツールに関する情報が含まれているドキュメントのパスを OpenText Functional Testing ユーザに返す必要があります。

OpenText Functional Testing では、ユーザが[ビットマップ チェックポイントのプロパティ]ダイアログ・ボックスの詳細設定でカスタム比較ツールを選択し、[詳細]をクリックすると、このドキュメントが表示されます。カスタム比較ツールをインストールしたら、提供するドキュメントが GetHelpFilename メソッドで指定した記憶場所にインストールされているか確認します。

パスは次のいずれかになります。

  • ファイルのフルパス。

  • ファイルの相対パス(OpenText Functional Testing<Installdir>\bin に対してこのパスを検索します)。

  • URL

カスタム比較ツールにドキュメントを提供しない場合は、このメソッドが HRESULT E_NOTIMPL を返します。提供する情報タイプの詳細については、IBitmapCompareConfiguration の実装を参照してください。

メソッド構文:

HRESULT GetHelpFilename ([out, retval] BSTR* pbstrFilename);

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