オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトの保守
関連:GUI テストおよびコンポーネント
このトピックでは、オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトを保守するためのさまざまなタスクについて説明します。
プロパティ値の指定
このタスクでは、テスト・オブジェクトのプロパティ値を指定する方法について説明します。
プロパティ値を指定するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはオブジェクト・リポジトリ・マネージャで、プロパティ値を指定するテスト・オブジェクトを選択します。
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[テスト オブジェクトの詳細]領域で、必要なプロパティの値セルをクリックします。
リスト内のプロパティにすばやく移動するには、[名前]カラムをクリックして、プロパティ名を入力します。
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次のいずれかの方法でプロパティ値を指定します。
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定数値を指定するには、値セルに定数値を入力します。
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値をパラメータ化したり、正規表現を使った定数値を指定したりするには、値セル内のパラメータ化ボタン
をクリックします。
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注: オブジェクト・リポジトリからプロパティ値を取得すると、先頭と末尾のスペースが削除されます。
記述プロパティの更新
このタスクでは、テスト・オブジェクトの記述プロパティを更新する方法について説明します。
記述プロパティを更新するには、次の手順を実行します。
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オブジェクト・リポジトリ・ツリーの中で、記述を更新するテスト・オブジェクトを選択します。
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[オブジェクト]>[アプリケーションから更新]を選択するか、[アプリケーションから更新]ボタン
をクリックします。OpenText Functional Testing が非表示になり、ポインタが指差し型に変わります。
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オブジェクト・リポジトリでプロパティを更新するオブジェクトをアプリケーション内で見つけ、それをクリックします。
オブジェクト・リポジトリ・ツリーの中で選択したテスト・オブジェクトと同じオブジェクト・クラスのオブジェクトを選択する必要があります。
アプリケーション内でオブジェクトをクリックしたときに OpenText Functional Testing が学習した、オブジェクトの識別に必要なプロパティとプロパティ値に従って、選択したオブジェクトのプロパティとプロパティ値がオブジェクト・リポジトリ内で更新されます。
[テスト オブジェクトの詳細]領域のすべてのプロパティおよびプロパティ値が、順序識別子やスマート認識の選択とともに更新されます。すでに入力されているオブジェクト固有のコメントは削除されません。
必須のプロパティ・セットの復元
このタスクでは、テスト・オブジェクトの記述を復元する方法について説明します。
必須プロパティ・セットを復元するには、次の手順を実行します。
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オブジェクト・リポジトリ・ツリーの中で、記述を復元するテスト・オブジェクトを選択します。
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[テスト オブジェクトの詳細]領域で、[必須プロパティ セットを復元する]ボタン
をクリックします。
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[はい]をクリックして操作を確定します。テスト・オブジェクトの記述プロパティが、オブジェクトを学習した時点で選択されたオブジェクト・クラスの必須プロパティ・セットに復元されます。
テスト・オブジェクトの名前の変更
このタスクでは、テスト・ステップの名前を変更する方法について説明します。
テスト・オブジェクトの名前を変更するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはマネージャのオブジェクト・リポジトリ・ツリーで、名前を変更するテスト・オブジェクトを選択します。
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[オブジェクトのプロパティ]表示枠の[名前]ボックスに、テスト・オブジェクトの新しい名前を入力します。次に、ほかの任意の場所をクリックしてフォーカスをオブジェクトから移動します。テスト・オブジェクト名では、大文字と小文字は区別されません。
注意: テスト・オブジェクトの名前を変更すると、開かれているテストのテスト・オブジェクトの名前が変更されます。ただし、同じテスト・オブジェクトが他のテストで使用されている場合は、それらのテストで名前を手動で更新する必要があります。
未使用オブジェクトの削除
このセクションでは、リポジトリから未使用のオブジェクトを削除してローカル・オブジェクト・リポジトリをクリーンアップする方法について説明します。
作業の開始前に
この操作は、現在、名前がテストで直接使用されていないオブジェクトを削除します。操作を確定する前に、削除するオブジェクトのリストを慎重に検討してください。テストの実行に必要なオブジェクトを削除すると、テストは失敗します。
テストに必要であっても、OpenText Functional Testing によって「未使用」と見なされるオブジェクト
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間接的に参照されるオブジェクト
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テストでは、変数を使用してオブジェクトの記述プロパティを指定します。例:
var i = 1 logical_name = "my"&i window(logical_name).close
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テストでは、オブジェクトを参照する関数ライブラリの関数を呼び出します。
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削除時にコメント・アウトされていても、テストの実行時にコメントが解除されるステップで使用されるオブジェクト
未使用オブジェクトを削除するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウのツールバーで、フィルタとして[ローカル オブジェクト]を選択し、リポジトリ内のすべてのローカル・オブジェクトを表示します。
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[未使用オブジェクトの削除]ボタン
をクリックします。
削除するオブジェクトのリストが表示されます。
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テストにこれらのオブジェクトが必要ないことを確認してください。[削除]をクリックして操作を確定します。
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削除は、オブジェクト・リポジトリが属するテストを保存した場合にのみ有効になります。
テスト・オブジェクト記述へのプロパティの追加
このタスクでは、テスト・オブジェクトの記述にプロパティを追加する方法について説明します。
テスト・オブジェクト記述にプロパティを追加するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはマネージャのオブジェクト・リポジトリ・ツリーで、記述を変更するテスト・オブジェクトを選択します。
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[テスト オブジェクトの詳細]領域で、[記述プロパティを追加]ボタン
をクリックします。
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[プロパティの追加]ダイアログ・ボックスが開き、オブジェクトの識別に使用できるプロパティ(テスト・オブジェクト記述にまだ含まれていないプロパティ)が一覧表示されます。
ヒント: ローカル・オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトの場合は、必要なテスト・オブジェクトを選択し、[編集]>[ステップのプロパティ]>[オブジェクトのプロパティ]を選択して、[記述プロパティを追加]ボタン
をクリックし、[プロパティの追加]ダイアログ・ボックスで次の手順を実行することもできます。
新規の記述プロパティの定義
このタスクでは、テスト・オブジェクトの記述プロパティを定義する方法について説明します。
記述プロパティを定義するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはマネージャのオブジェクト・リポジトリ・ツリーで、新しいプロパティを定義するテスト・オブジェクトを選択します。
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[テスト オブジェクトの詳細]領域で、[記述プロパティを追加]ボタン
をクリックします。[プロパティの追加]ダイアログ・ボックスが開きます。
ヒント: ローカル・オブジェクト・リポジトリ内のテスト・オブジェクトの場合は、必要なテスト・オブジェクトを選択し、オブジェクトを右クリックして[オブジェクトのプロパティ]を選択し、[記述プロパティを追加]ボタン
をクリックした後、[プロパティの追加]ダイアログ・ボックスで次の手順を実行することもできます。
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[新規プロパティを定義]ボタン
をクリックします。[新規プロパティ]ダイアログ・ボックスが開きます。
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[新規プロパティ]ダイアログ・ボックスで、プロパティの詳細を入力し、[OK]をクリックします。
テスト・オブジェクト記述からのプロパティの削除
このタスクでは、テスト・オブジェクトの記述からプロパティを削除する方法について説明します。
テスト・オブジェクト記述からプロパティを削除するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはマネージャのオブジェクト・リポジトリ・ツリーで、記述を変更するテスト・オブジェクトを選択します。
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[テスト オブジェクトの詳細]領域で、テスト・オブジェクト記述から削除するプロパティを 1 つ以上選択します。
ヒント: ローカル・オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトの場合は、必要なテスト・オブジェクトを選択して右クリックし、[オブジェクトのプロパティ]を選択して、[オブジェクトのプロパティ]ダイアログ・ボックスで次の手順を実行することもできます。
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[選択されている記述プロパティを削除]ボタン
をクリックします。選択したプロパティがテスト・オブジェクト記述から削除されます。
順序識別子の指定
このタスクでは、順序識別子を指定する方法について説明します。
順序識別子を指定するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたはマネージャのオブジェクト・リポジトリ・ツリーで、順序識別子を指定するテスト・オブジェクトを選択します。
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[テスト オブジェクトの詳細]領域で、[順序識別子]行の下にある[タイプ、値]セルの右側にあるセルをクリックします。
ヒント: ローカル・オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトの場合は、必要なテスト・オブジェクトを選択して右クリックし、[オブジェクトのプロパティ]を選択して、[順序識別子]行の下にある[タイプ、値]セルの右側にあるセルをクリックし、[オブジェクトのプロパティ]ダイアログ・ボックスで次の手順を実行することもできます。
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[参照]ボタンをクリックします。[順序識別子]ダイアログ・ボックスが開きます。
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[順序識別子]ダイアログ・ボックスで、順序の詳細を入力して[OK]をクリックします。
特定のテスト・オブジェクトの関連オブジェクトの定義
このタスクでは、テスト・オブジェクトの関連オブジェクトを定義する方法について説明します。
テスト・オブジェクトの関連オブジェクトを定義するには、次の手順を実行します。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウまたは[オブジェクトのプロパティ]ダイアログ・ボックスにある[ビジュアル関係識別子の設定]行で、[値]セルをクリックします。
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セルの[参照]ボタンをクリックします。[ビジュアル関係識別子]ダイアログ・ボックスが開きます。
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ビジュアル関係識別子のオプションを設定します。
結果:
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選択したテスト・オブジェクトにビジュアル関係識別子が追加され、[値]セルのテキストにビジュアル関係識別子が定義されていることが示されます。
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指定した関連オブジェクトは、ビジュアル関係識別子に使用しているテスト・オブジェクトにリンクされます。それらのオブジェクトに対してビジュアル関係を定義することはできません。
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ローカルまたは共有オブジェクト・リポジトリの[オブジェクトの詳細]領域では、順序識別子プロパティは利用不可になっており、オブジェクト認識プロセスでは使用されません。ただし、OpenText Functional Testing はこのプロパティを学習プロセスで使用し、既存のオブジェクトと学習対象のオブジェクトを比較するため、順序識別子の値を手動で変更または削除しないようにしてください。
ローカル・オブジェクト・リポジトリからのオブジェクトのエクスポート
[ローカル オブジェクト リポジトリ]ウィンドウで、[ファイル]>[ローカル オブジェクトのエクスポート]、または(アクションの場合のみ)[ファイル]>[ローカル オブジェクトのエクスポートと置換]を選択します。[共有オブジェクト リポジトリの保存]ウィンドウが開きます。
[ローカル オブジェクトのエクスポート]を選択した場合は、指定した共有オブジェクト・リポジトリ(拡張子が .tsr のファイル)にローカル・オブジェクトがエクスポートされます。テストまたはコンポーネントではローカル・オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトが引き続き使用され、新しい共有オブジェクト・リポジトリはテストに関連付けられません。
[ローカル オブジェクトのエクスポートと置換]を選択した場合は、新しい共有オブジェクト・リポジトリ(拡張子が .tsr のファイル)がテストに関連付けられ、ローカル・オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトは削除されます。[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウ内のオブジェクトは、共有オブジェクト・リポジトリ内にあるため、読み取り専用になります。[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウの[オブジェクトのプロパティ]セクションには、リポジトリの場所として、[ローカル]ではなく、新しい共有オブジェクト・リポジトリのパスとファイル名が表示されます。
また、ローカル・オブジェクトを共有オブジェクト・リポジトリにエクスポートすると、パラメータ化されたオブジェクトのパラメータがソース・パラメータと同じ名前を使ってリポジトリ・パラメータに変換されます。各リポジトリ・パラメータの標準設定値(割り当てられた値)は、対応するソース・パラメータです。
ローカル・オブジェクト・リポジトリへのオブジェクトのコピー
このタスクでは、共有オブジェクト・リポジトリからオブジェクトをローカル・オブジェクト・リポジトリ・リポジトリにコピーする方法を説明します。
オブジェクトをローカル・オブジェクト・リポジトリにコピーするには、次の手順を実行します。
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オブジェクトのコピー先のローカル・オブジェクト・リポジトリを含むテストまたはコンポーネントを開きます。
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[リソース]>[オブジェクト リポジトリ]を選択するか、[オブジェクト リポジトリ]ボタン
をクリックして、[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウを開きます。
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[オブジェクト リポジトリ]ウィンドウのオブジェクト・リポジトリ・ツリーで、コピーするオブジェクトを含む共有オブジェクト・リポジトリに関連付けられているアクションまたはコンポーネントを選択します。
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ローカル・オブジェクト・リポジトリにコピーするオブジェクトを選択します(共有オブジェクト・リポジトリ内のオブジェクトは読み取り専用です)。同じ親オブジェクトを持つオブジェクトであれば、複数のオブジェクトを選択できます。
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[オブジェクト]>[ローカルにコピー]を選択するか、オブジェクトを右クリックして[ローカルにコピー]を選択します。オブジェクト(および存在する場合は親オブジェクト)がローカル・オブジェクト・リポジトリにコピーされ、編集可能になります。
実行セッション中の記述プロパティの変更
次の構文を使用して SetTOProperty ステートメントをユーザ定義関数またはアクションに追加します。
Object(description).SetTOPropertyProperty, Value
クリップボードからのテスト・オブジェクトの記述の更新
クリップボードにオブジェクトの記述がある場合は、記述全体をテスト・オブジェクトに貼り付けて適用します。
テスト実行でスマート認識を使用してアプリケーション内のオブジェクトを識別する場合はこの方法を使用して、スマート認識の値に基づいて新しいオブジェクトの記述を作成できます。
テスト・オブジェクトの新しい記述を貼り付けるには、次の手順を実行します。
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クリップボードにテスト・オブジェクトの新しい記述があることを確認します。
たとえば、スマート認識値を含む HTML レポートで、[新しい記述のコピー]をクリックします。
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オブジェクト・リポジトリ・ウィンドウで、更新するオブジェクトを選択し、ツールバーの[貼り付け]
をクリックします。
選択したテスト・オブジェクトが、新しいオブジェクトの記述で更新されます。